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- 2024.5.24
幼児・小学生からの英語早期教育。効果やおすすめ英語教室を紹介
幼少期からの英語教育に関心を持っている方が多いと思います。本文では幼少期から英語を学ぶ際の重要な注意点や英語の学習年齢について紹介します。また、英語教室・英会話教室の平均的な相場や料金比較と顧客満足度ランキングなどの詳細も書いています。
グローバル化が進み、より英語の必要性が高まる中、英語教育が近年注目の的になっています。特に2020年度から小学校での英語教育が始まり小学校3・4年生では「外国語活動」の一環として、小学校5・6年生では「外国語」として科目の1つとして教えられるようになりました。また、近年では英語を重視する大学入試改革の影響により中学や高校入試では英語入試の導入が勧められています。
英語教育の需要を満たすように、小学校をターゲットとした英語塾・英会話教室への通塾や「おうち英語」といった自宅で英語教育を行うところが増えています。将来的に子供を日英バイリンガルに育て、国内外で広く活躍する人材になってほしいと願うご家庭もおおいいでしょう。
この記事では言語習得における重要なポイントと幼児・小学生の英語習得や英語学習の必要性やメリット・デメリットを紹介していきます。また、小学生向けのおすすめ英語教育塾や教材、オンラインの教育についても紹介します。
子供の幼少期における言語習得の重要ポイント。英会話は効果ある?
特に幼児や小学生から英語学習に力を入れている家庭が増えつつあります。幼少期における言語所得の重要点をいくつか紹介します。
1.英会話重視の危険性:4技能のバランス
特に子供に英語を学んでほしいから英会話教室に通わせたいと願うご家庭も多いかと思います。中には0歳や1歳から英語教育を始めているご家庭もあるのではないでしょうか。ですが、英会話は主に「聞く」や「話す」能力を伸ばすのに集中していて、英語を学習言語として学ぶための「書く」と「読む」が軽視される傾向にあります。
もちろん英会話を学ぶことで英語に触れる機会を増やせたり学ぶ楽しさを子供に伝えることができます。特に英語の「聞く能力」を伸ばしたり、単に語彙を増やしその後の教育で継続させることによりのちの英語学習がしやすくなるというメリットもあります。
英会話教室などでは子供を「英語嫌い」にさせないために楽しく学習させることができ高品質・高頻度に英語に触れさせることができます。ですので、英会話教室や英語教室が全てダメなわけではありません。
重要なのは言語というのはただのコミュニケーションに使う道具ではなく、自分の思考を表し伝えます。英語を本当に「使える」ようになるということは、英語で教科書の文章を読んだり自分の考えを表すことができるということです。つまり学問をするときのように論理的に考える「学習言語能力(Cognitive Academic Language Proficiency: CALP」が重要であり、英会話で身に付く「生活言語能力(Basic Interpersonal Communication Skills:BISC」とは別物です。
生活言語能力とは家庭での日常生活で使う言語能力のことを指しています。場面があり文脈や表現、手の動きなどの豊富な非言語情報が理解を助けてくれるため、比較的簡単に2年ほどで取得できると言われています。一方で学習言語能力は学校などで何かを学ぶときに使う能力のことです。学習言語能力は日常会話レベルができる生活言語能力を習得するのに比べ何倍も時間と努力が必要になります。一般的に習得まで5〜7年かかると言われています。
例えば、日本語を何不自由に話しても国語力が低いために授業についていけない、勉強ができない、知的活動が苦手な日本語母語話者の人は大勢います。読解力が低いので教科書が読めない人は実はたくさんいます。これは学習言語としての日本語が学年相当レベルではない、ことを表しています。
英語の「生活言語能力」向上に英会話教室は効果はあるかと思われますが、「学習言語能力」にあまり重点をおいていません。結果的に英語が話せても楽観的になるものの、受験や留学時にはあまり試験や授業内容についていけるレベルまで達していません。もし本当に英語をネイティブレベルにしたいのであれば、それはネイティブと同じように学校や知的活動で英語を使えるようにすることです。つまり、英語を「学習言語能力」としても学ぶ必要があります。
もし英会話教室に通っている、もしくは通わせる予定でしたら「学習言語能力」の重要性と総合的な「話す」「聞く」「書く」「読む」の4技能に着目し満遍なく言語能力を上げる必要があります。
2.学習言語能力と母語の重要性
先ほどにも書いた通り、英語の「学習言語能力」と「日常会話能力」は全くの別物であり、学習言語能力は日常会話能力の何倍もの時間がかかります。学校の授業のみならず論理的に考える能力を育むのに必要不可欠です。
学習言語能力さえ高ければ、英語を学ぶのが中学生以降でも英語で高度な議論をしたり論文を読み書くことが可能となります。学習言語能力の基礎を学ぶのが中学校・高校段階であり、この時期にしっかり文法や語彙を学べたらあとは本人の努力次第でいわゆる「ネイティブ」になることは十分可能です。
学習言語能力まで英語レベルを上げるとなると、論理的な思考力を元に考える必要があります。このような論理的思考力はまず母語で身につけることにより、目標言語習得をより早く高い学習言語能力まで上げる必要があります。
また、外国語を学ぶときに注しなければいけないのが、「母語の重要性」です。母語は思考力の基礎となります。特に幼少期において国語力、つまり母語は重要になってきます。言語力において国語力がなければ、文章を正しく読むことはできませんし学年が上がるにつれ5教科の成績にも影響してきます。私たちは何かの知識がある前提で話し、書き自分の意見を表現しています。ですので、自分の知識や思考能力を上げるには日本語の基礎を身につける必要があります。
外国語は第二言語ですから、基本的には母国語で考えたり話したりするには限度があると言われています。もちろん、新しい概念や知識をその言語で習得することは十分可能ですが、日本語を母語にしているのであれば普段頭の中で軸の言葉は日本語になります。
もちろん、一部例外として母語以上のレベルに外国語が上手くなる人はいます。例えば小学校まで日本で、高等教育以降は海外で受けていた場合などは特定の外国語言語能力は大学卒業と同等レベルにすることも可能です。とはいえ本人の努力次第で限りなくネイティブに近づくことは可能です。
幼児期の早期教育とは?早期の英語学習は意味がない?
一般的に早期教育とは小学校入学前の子供に英語や音楽など何かしらのスキル・知識を身につけさせ向上させるために行う教育です。未就学児は脳が柔軟で脳が成長しやすいため潜在的な才能が開花したり、将来的な学習において有利になる、という考えから成り立っています。
早期の英語学習に「意味」があるのかという疑問に対しては、保護者やお子様が英語学習の意味をどう捉えているかによります。幼少期における英語学習の「意味」をお子様の将来のために英語が有利になる、受験や留学で使える、という方面では効果はありますが注意点がいくつかあります。一つは、英語学習において学習言語能力と生活言語能力は全くの別物であり、受験等で使える学習言語能力が必ずしも効率的に短期間で身に付くとは限りません。
もう一つの注意点は英語に触れる機会を増やすことが重要になってきます。当然ながら週一の英語教室授業等で英語に触れ、それ以外では英語を学ばない環境では自然と英語力が伸びることはありません。ネイティブレベルの語彙や発音能力などを身につけるには日々英語に触れる必要があります。例えば、英語がある環境を当たり前にしたり、英語の発音に親しむために動画や多読を通じて英語の本を積極的に読む時間を増やすことが重要になってきます。読む本のレベルに関しては、辞書なしで7割から9割ほど理解できる本を読むのが良いでしょう。
英語ネイティブになるには何歳まで?英語の臨界期とは
生理学的には、言語習得における「臨界期」というのが存在します。人間の脳の発達の幼少期における刺激が与えられれた、その効果が最もよく現れる時期のことです。つまり、幼少期に脳発達のピークとも言われていて、その期間内に逃してしまうと習得できるものに限界があると考えられています。これを臨界期仮説と呼びます。
最新のMITの研究では10歳以降に第二言語を学び始めると、ネイティブレベルの流暢さに達するのは「ほぼ不可能」であることがわかりました。特に、リスニングや発音は9歳を過ぎると学習能力が大きく落ちてしまいます。ですが、17か18歳までに新しい言語の文法習得能力が非常に秀でていることがわかりました。ネイティブレベルの文法知識は生後間も無くと10歳で始めた人とは大きな違いにならなかったものの、10歳から18歳に新しい言語を学んだ人はネイティブレベルの流暢さには達しないことがわかりました。
とは言っても、「10歳以降の英語学習が不可能」という結論はなく、年齢に応じた語学学習アプローチを取れば良いのです。12歳前後から文法解説を交えた概念的な方法でネイティブ並みに英語の語学力・理解度を身につけることは十分可能です。
子供・小学生向け:英語教室・英会話教室のおすすめや人気!費用は安い?
小学校から英語を習うカリキュラムが導入され、小さいうちから英語に触れる機会を与えたいと思っている方も多いではないでしょうか。お子さんに合った英語塾や英会話教室を選ぶために、おすすめをいくつか紹介します。
英語教室・英会話教室の選び方
英語を学ぶ上で大事なのは、英語と触れる機会を増やし高品質な教育を受けることです。多くの家庭では週に1〜2、3回のレッスンを受けさせたいという方お多いでしょう。お子様の英語を学ぶことへの積極性を高める上で英語教室や英会話教室を選ぶときのポイントを3つ紹介します。
ポイント① | 無料体験などで環境や授業内容の確認:ほとんどの英語塾・英会話教室では無料の体験授業を受けることができます。無料体験に参加して、教室の環境・雰囲気や先生と子供との相性などを確認するのが大事です。また、子供のレベルや対象年齢に適した授業をおこなっているか確認しましょう。教室や先生によって内容が異なる場合があるため、事前確認をする必要があります。 |
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ポイント② | 費用と予算の確認:ほとんどの教室では月々の費用として授業料に加え、入会金、テキスト代、維持費など追加でお金がかかります。年間かかる費用をあらかじめ計算し、トラブルを回避するために退塾また授業頻度変更などの規則に目を通しておくのをお勧めします。 |
ポイント③ | 通いやすさで選ぶ:英語を学ぶには長期的に教室に通い続ける必要があります。高学年になるにつれて学校の行事や他の習い事、受験などで時間の使い方が変化してきます。将来的な生活に合わせて通いやすく変化に対応できる環境を確認するのも重要です。 |
英語教室・英会話教室の平均的な相場や月謝・料金比較
英語教室と英会話教室は共に「英語学習を目的」としている塾です。英語教室とは英語を習得するためにレッスンを行う塾で、英会話の上達、受験、STEM教育や音楽と組み合わせた教室などさまざまなタイプの英語教室が全国的に展開されています。英会話教室とは英語を会話を通して習得する英語塾のことを指します。主に「聞く」と「話す」能力を上げるのに力を入れていています。
一般的な子供の英会話教室の月謝は週1の受講で平均5000円〜1万円ほどです。ですが、レッスン料金は受講形式によって変わり、グループレッスンや少人数制の方がマンツーマンレッスンよりお安く、外国人講師なら少し料金がかかる場合があります。
また最近はオンラインでの英会話教室・英語教室が人気を博していて、月謝は1000円から6000円ほどと費用を大幅に抑えることができます。また、レッスン時間を自由に選べたり、1日30分ほどのことが多いので継続的に英語学習を続けられます。
月謝の他にも、入会費や教材費、設置費などがかかるため、自分に合った英語教室・英会話教室を選ぶことが重要です。
おすすめ英語教室・英会話 |
ECC ジュニア 55年以上の実績を誇るECC外語学院を母体に、全国的に「通いやすい環境で」「本格的な英語教室」の提供を目指し現在では全国の教室数はNo. 1を誇っています。学習サービスの国際規格の認証取得を得ているので全国的に優れた学習サービスを提供しています。 バイリンガルの先生と科学的に学習効果が上がるオリジナル教材を元に英語の4技能をバランス良く身につけることができます。 授業は2歳児から高校生以上や社会人・シニアまで幅広い年代の方が受けることができます。英語・英会話の他に英検対策や中学校英語強化、算数や漢字にも対応しています。 授業は週1で2歳児・3歳児クラスは40分、4歳児・5歳児から60分です。 料金は入会費、検定費や授業料・教材等を含めると以下の通りです: 2歳・3歳児: 合計34000円(月謝6600円)4歳・5歳児: 合計37300円(月謝7700円)小学校1−6年(スタンダードプラン): 合計34210円(月謝6600円)小学校1−6年(スーパーラーニングプラン): 合計48880円(月謝11000円) スーパーラーニングプランはスタンダードプランに加え、「読み角プラス」(低学年)または「中学準備読み書きプラス」(高学年)の受講が含まれます。 |
ベネッセの英語教室 Be Studio 年齢別に最適な教材を使用し英語レベルや年齢に合わせた学習方法を定着させることにより、楽しく子供の英語を学ぶ意欲を刺激し、自律学習の習慣をつけることができます。 9か月から中学生まで学年やレベルに合わせた教材と共に、お子様にあった2つのプログラムを選ぶことができます。 1つ目はスタンダードプログラムで日本人の先生が担当し、英語の4技能を着実に身につけるプログラムです。2つ目のインターナショナルプログラムは子供の英語教育専門の外国人講師が少人数制で全て英語のレッスンを行うことにより、コミュニケーションの道具としての英語に焦点を当てています。 受講費や授業の頻度は年齢別のプログラム+スタンダードかインターナショナルコースによって異なります。また、教材費はレッスンスタート時期によります。またホーム校(先生の自宅教室)かプラザ校(スーパーやショッピングモール内の教室)かで料金が異なり、プラザ校の方が平均して料金が高い傾向にあります。 年齢は目安ですが、コースは日本人・外国人の講師問わず6つに分かれています:9ヶ月〜3歳:Babyコース 3歳〜6際:Kids コース小学1・2年生:Elementary コース小学3・4年生:Intermediate コース小学5・6年生:Advanced コース中学1・2年生: Teens J.H. コース 料金はプログラム(スタンダード・インターナショナル)や年齢別のコース、教室の場所などによります。詳細はこちらをご覧ください。 |
3. QQキッズ 子供専用のオンライン英会話QQ Englishです。子供向けに提供していてるコースで対象年齢が3歳から12歳、オンラインなので好きな時間に授業を行うことができます。 教師全員が正社員であり、フィリピン人講師でTESOL資格を持っています。TESOLとは英語以外の言語を母語とする人向けの英語教授法です。カリキュラムは年齢やレベル別に合わせていて、初級・中初級レベルまでは動くテキストを使っているためタッチパネルで書いたり積極的に英語を学ぶことができます。また、英検対策や基礎から応用までライティング特化のカリキュラムなども設けていいます。 費用は目標や受講ペース別に合わせて異なります。ポイント制にすることで、ぽいん数の数だけ前予約することができ、講師のレベルを選ぶことができます。 月4回(週1):2980円(税込)月8回(週2):4980円(税込)月16回:7980円(税込)月30回:11980円(税込) |
オリコン顧客満足度 総合ランキング
2023年にoricon ME(オリコン)が子供英語の幼児・小学生に関する満足度調査のアンケートを行った結果、総合ランキングが発表されましたので紹介いたします。
評価項目は「入会手続き・特典」、「スタッフ」、「教室環境」、「レッスンの受けやすさ」、「通いやすさ」など合計10項目が対象です。ECCジュニアとベネッセ ビースタジオは上の「おすすめ英語教室・英会話」で紹介しています。
総合ランキング(おすすめ・人気ランキング)
◆子供英語 幼児◆ 1位 ECCジュニア2位 イーオンキッズ2位 セイハ英語学院4位 ECC KIDS5位 ベネッセの英語教室 ビースタジオ6位 ペッピーキッズクラブ ◆子供英語 小学生◆ 1位 シェーン英会話 子ども英語2位 ベネッセの英語教室 ビースタジオ3位 ECCジュニア4位 ECC KIDS5位 イーオンキッズ6位 アミティー6位 セイハ英語学院6位 ヤマハ英語教室 |
土曜日限定!インターで英語を学べるサタデースクール
平日は学校や放課後の習い事などで忙しいご家庭も多いと思います。実は土曜日限定で一部インターナショナルスクールなどが英語プログラムを行っている場合もあります。土曜日限定のプログラム等は「サタデースクール」と呼ばれています。
例えば、日本で唯一の科学系インター「ローラス インターナショナルスクール」では3歳児から6歳児向けと初頭部でローラス生ではない外部の子供も参加できます。初頭部では毎週出される英語のリーディング・ライティングの提出や発音の練習、教科書を使用して語彙や文法をすべて英語の環境で学ぶことができます。
大阪では「大阪 YMCAインターナショナルスクール」は外部のサタデープログラムを設けていて3歳から12歳までの英語学習者を対象とした英語での授業を通して英語を学ぶことができます。その他にも春・夏・秋に短期集中型のプログラムも設けています。
他にも埼玉の「コロンビア インターナショナルスクール」や横浜の「CGK インターナショナルスクール」でも土曜日限定の授業を行っていて授業内容は英語・理科や算数なども含まれます。
教室が近くになくても大丈夫!オンラインのNisai Japanとの料金比較
Nisaiのコースはすべてオンラインなので近所に英語教室がなくても自宅から授業を受けることができます。OCR・Cambridgeから認定を受けて認定を受けています。OCRとはOxford, Cambridge, the Royal Society of Arts (イギリスの学会)の略称です。このような機関から認定を受け完全オンラインでケンブリッジ・インターナショナルの教育を提供できるのはNisaiだけであり、高品質の教育を長年提供しています。
小学生向けのNS小学生コースは1科目月額22,000円(税込)で教科はEnglish, Math, Science, ICT, PSHE, Global Perspectivesです。1教科あたり週に4回x30分のライブレッスン+課題(週1時間程度)と1日20分程度の自主勉強を目安としています。
英語の4技能を効率よく身につけるには、CEFR Englishコースがおすすめです。月額18、150円(税込)で学習内容は多岐に渡り、生徒のレベルに合わせたレッスンを受けることができます。例えば、初級レベル(CEFR A1レベル)の学習内容ではスピーキング・リスニングで趣味や学校での出来事や文法、ライティングの基礎を満遍なく学ぶことができます。また、週60分x2回のライブ授業も提供しています。
加えて年間使い放題(税込19、800円)のEラーニングシステム「Units of Sound」を使ったトレーニングも追加することにより、発生力と発音能力を鍛えることができます。正しい発音を学ぶことで、リスニング能力向上にも繋がります。
学校説明会や個別相談も実施しています。
また無料の体験授業も実施しておりますので、ぜひお申込みください。