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小学生に英検準2級合格は難しい?試験内容や勉強法を紹介
  • 英検
  • 2024.9.10

小学生に英検準2級合格は難しい?試験内容や勉強法を紹介

この記事では英検準2級の合格率・基礎情報、対策や合格の秘訣、おすすめ教材などを紹介します。

英検準2級は難しい?小学生で受かる?英検準2級の情報と合格率

英検準2級は難しい?小学生で受かる?英検準2級の情報と合格率

英検とは国内最大級の英語検定試験の略称で1級から5級まで7つの試験の名称です。高い英語力が必要となる試験順に1級(大学上級程度)、準1級、2級(高校卒業程度)、準2級、3級(中学卒業程度)、4級、5級(中学初級程度)があります。試験問題は実用的な英語を試し、リーディング、リスニング、スピーキング、ライティングの四技能から英語力が評価されます。2次試験として面接が導入されている級では英検面接委員が面接官を務め、対面で行われます。

英検はペーパーテストとして会場で受けることもできますが、コンピューターを使ったCBTテストが導入されています。規定期間内に同一級を2回まで、英検(従来型)と合わせると最大3回まで受験できる為、受験回数を増やせます。また、従来型とは異なり英検の2次試験であるスピーキングを1日で終わらせることができます。

英検は生涯有効であるため、TOEFLのように〇〇年以内にスコアが無効となるなんてことはありません。ですので、受験や就職等に活用することができます英検受験次の証明書は有料の発行となりますが、通常1週間から10日ほどで届けられます。

英検とTOEFLの有効期限

合格ラインとなる点数はあらかじめ決められています。合否判定の他に英検CSEスコアが導入されることによって、各技能をより細かいスコアで測定することができます。また言語共通の物差しであるCEFR(ヨーロッパ言語共通参照枠)に対しているため、他の英語資格試験のスコアと比較することができます。

英検CSEスコアにより4技能の技能ごとのスコアが均等に割り振られ、客観的に技能別の得意・不得意分野を認識できるようになりました。また、合格までの距離が視覚的にわかるため英語学習のやる気向上に繋がります。英検の成績表にはトータルスコア、技能別スコア、英検バンドに分かれています。トータルスコアでは各技能の合計CSEスコアがわかり、準2級の一次試験ではスピーキングを除いた3技能の成績が表示されます。技能別スコアでは技能ごとにスコアが表記され自分の苦手な技能を把握できます。最後に英検バンドでは、合格基準からの距離を表していて合格ラインより上回った場合は「+」、下回れば「ー」と表示されます。

基準点より高い点数を取れば合格となりますが、各技能で満遍なく点数を取らなければ合格できません。1級・準1級は各技能で正答率が7割程度、2級以下は各技能の正答率が6割程度とされてます。

試験が始まる前に最初はマークシート形式の回答用紙や面接カードに名前・個人番号などの個人情報を記入し記入する必要があります。解答用紙を英検公式サイトからダウンロード可能です。ですので本試験中の緊張を和らげることができます。

近年では小学生の子どもたちの受験者数も多く、日本語英語検定による2022年度実施分の英検受験データでは小学生の受検志望者は524、833人でその多くは英検4級や英検5級を受験しています。英検に挑戦する小学生が増えている背景として、海外留学や英会話等を通して英語への関心が高まっているのも理由の一つと言えるでしょう。

英検準2級 合格率

英検準2級 合格率

英検準2級は一次試験と二次試験に分かれています。一次試験の合格率は30%前後、二次試験は80%前後です。両試験とも1発合格できる人は受験者全体の3割程度でしょう。そのため英検準2級に合格するのは簡単なことではありません。実践的な英語力が求められるため、合格には入念な準備が必要になります。

必要な英単語は4000語程度で、65%の得点が合格ラインと言われています。3級と比べ、より高度で実践的な英語力が求められます。

現在は小学校では外国語(主に英語)の授業が行われており、一つの教科として学ばれています。とはいえ、小学生で合格するのはかなり難しいでしょうが、不可能ではありません。帰国子女でも合格するのが難しい試験ですので小学生で受験する場合は小学生高学年での受験をおすすめします。また、高校生レベルの単語力、文法知識、そして読解力が必要不可欠です。説明文や図などなら情報を正しく読み取る能力も必要となります。合格するにはちゃんと英語学習の予定を立て、塾や学校外での指導者をつけレッスンを行うことにより効率的に勉強できるでしょう。

英検準2級の基礎情報

英検準2級の基礎情報

英検準2級は高校中級程度とされています。英検公式サイトによると、具体的な英語力は「日常生活に必要な英語を理解し、使用することが求められます」。主に大学入学共通テストを含む受験において英語力があることを示します。主な場面・状況は家庭や学校、アナウンスなどで、話題は多岐に渡り学校や趣味、スポーツや人物紹介などです。

試験内容:試験は次の4つのセクションから成り立っています。試験自体は一次試験と二次試験に分かれています。一次試験は80分の筆記試験でリスニングとリーディング、ライティング能力を試されます。二次試験はおおよそ6分間の面接です。

セクション内容
リーディング(4択問題)4つの大問で構成されています短文の語句空所補充会話文の文空所補充長文の語句空所補充長文の内容一致洗濯
リスニング以下の3部で構成されています。そのうち最初の2部は3択問題で選択肢は読み上げられます。大問3は4択問題で選択肢は印刷されています。会話の応答文選択会話の内容一致選択文の内容一致選択
ライティング記述式で、質問に対する回答を英文で書きます。
スピーキング個人面接で面接官と一対一の面接です面接では以下のことをする必要があります。音読:五十語程度のパッセージを読む音読内容についての質問を答えるイラストについての質問2つ:イラストのの人物の行動と状況に関する質問が1つずつ受験者自身の意見:選択したカードとトピック内容の質問に答える受験者の日常生活の身近な事柄についての質問に答える

英検準2級は小学6年生まで受けた方がいい?

英検準2級は小学6年生まで受けた方がいい?

小学生の段階で英検を受けさせたいと願うご家庭は多いと思います。英検準2級からは合格に必要となる文章量と語彙量が増え、試験の総合的な難易度も上がります。小学生のうちに準2級を取得すれば、中学受験時にも有利になり、今後の英語学習は楽になります。

小学生2年生から1級や準2級の英検合格するご家庭もいるようですが、早い時期に急いで英検準2級を受ける必要はありません。通常CEFR A2(英検準2級程度)は、海外の子どもたちの8歳~10歳程度の言語力と言われています。子供の長期的な継続できる英語学習を通して英語を学び、英語を好きになると言う気持ちを育む方が大切です。英検〇〇級の試験を受ける・合格すると試験目的で英語学習を勧めるのもいいですが、お子様にプレッシャーをかけすぎては逆効果になります。

小学生が英検を受験する場合は、一番難易度の低い5級から初め、徐々に上の級を目指していくと良いでしょう。過去問は英検公式サイトに公表されているので、子供の英語力や受験する級の目安がわかります。また、過去問を解くことによって苦手な分野や間違いやすい問題を把握することができます。

セクション別:合格するための勉強方法

リーディング対策

リーディング対策

単語の勉強は必要不可欠です。空所補充の問題では単語や熟語の知識が試され、正しく意味や使い方を知っていれば答えられる問題がほとんどです。単語の覚え方は5感を使うことでより覚えやすくなります。例えば、紙やスマホに単語の綴りを書きながら、声に出したり音声を聞いたり、語呂合わせ関連の絵コンテを見ることで記憶に残りやすくします。当然ながら日常的に語彙力を伸ばす意識は大切なので、通学中や時間のある時に単語・熟語帳等を素早く一周するのもお勧めします。

また、初級レベルの洋書を多読・音読することにより、英語を読む時に日本語に訳すことなく、英語を英語で理解しやすくなります。これによる読みスピードが上がる他、英文推測能力やライティング・リスニング能力向上にも繋がります。

リスニング対策

リスニング対策

リスニングは3つのパーツに分かれていて、英文は1回しか読まれません。音源と一緒にシャドーイングを行うことです。シャドーイングとは英語を聴きながらそれを真似して発音する方法です。具体的には、まずテキストを見ずに全文聞きます。1回目のシャドーイングでは音声を録画し、聞こえてくる英文だけを使ってシャドーイングします。途中でつまずいても止まらず英文を声に出します。発音やリズム、イントーネーションを意識して読むのが大切です。次にリスニングのテキストと自分の録音された音声を確認し、意味がわからないもしくは聞き取れなかった単語や文章の意味を確認します。2回目のシャドーイングは1回目と同じように行います。

ライティング対策

ライティング対策

大切なのは自分の立場とその理由を明確に、論理的につながった形で書くことです。他の重要ポイントは正しい文法や単語を活用することです。採点基準には英語の構造がわかりやすく論理的であることや文構造・語彙を正しく使えるかも評価対象になります。以下のポイントに注意しながら書くことでライティングで良い点数を取ることができます。

ポイント詳細
質問に明確に答える質問に答えない解答は0点、もしくは減点対象になります。
自分の考えとその理由を2つ書く極端に短い解答や理由が一つしかない場合は減点されます。理由を書く際は具体的な例や説明、そして情報の流れを表す表現(接続詞など)を使うことが重要です。そうでなければ、英文全体の構造が分かりにくく、減点対象になります。
自分の立場を明確にする反対・賛成もしくはYesかNo、どの立場を選ぶにせよ自分の立場をはっきりさせる必要があります。途中で立場が変わるような文章は減点対象となります。
英語以外の言葉を使用するときには説明する英語以外の言葉、例えば「お花見」や「花火」のローマ字で文章を書く場合は、文化背景や単語がわからない人にも簡単な補足説明をし、その言葉を理解していない人でもわかるようにしてください。

二次試験対策

英検準2級の二次試験は一次試験合格者のみを対象とし、面接形式のスピーキングテストが行われます。入室後に挨拶や氏名等の確認を終えた後、英文50語程度の問題カードを黙読・音読し質問に答える必要があります。また、問題カードに印刷されたイラストを見て書かれている人物の行動を英語で答える必要があります。最後に問題カードと関連性のある内容について受験者自身の意見を問われます。

また、姿勢・態度も評価対象となります。具体的には積極性や反応の自然などが採点されます。そのため、積極的に相手とコミュニケーションするような姿勢を見せ相手に聞き取りやすい英語でハキハキと答えると良いでしょう。英語を話すスキルに自信がなくても、知っている知識で伝える姿勢があれば姿勢・態度の項目ではマイナスにはならないでしょう。親御さまが面接相手を務めることもでき、面接の動画を撮ったり記録に残すことでより良い姿勢・態度で本試験に挑むことができます。

保護者ができる子供のサポート紹介

保護者ができる子供のサポート紹介

英検受験するお子さまに関する不安や悩みは多いかと思います。特に近年では小学校低学年から英検受験や早期の英語教育に力を入れている家庭も増えていると思います。英検3級受験を考えているお母さん・保護者向けにできるサポートを2つ紹介します。

  1. 勉強できる環境づくり
勉強できる環境づくり

英検の受験申込後に保護者がよく「英検の勉強した?」や「勉強しなさい」と予定を立ててあげたり勉強させるような声がけをする方が多いと思います。ですが、このような声がけはお子さまがやる気を無くしてしまいます。これは逆効果で心理学リアクタンス効果が機能するからです。

心理学的リアクタンス効果とは自由にできる権利を制限されたと感じると、自分には自由があると確認する為に反対の行動をとる傾向があります。なので、「勉強しろ」など強制するのではなく「勉強は何時からする?」など本人の意思で自由に選べる要素を残すのが大切です。

では、どのような対応をするのが正しいでしょうか?それは、勉強ができる環境づくりをサポートすることです。例えば、宿題をする時間帯はテレビを消す、保護者も横で一緒に勉強や仕事・読書をする、など静かに勉強できる環境を作ることが大切です。親子で一緒に勉強すると子供の勉強への取り組み方が変わったり自主的に勉強するきっかけになるかもしれません。

  1. 学習サポートの提案
学習サポートの提案

英検を受けるか受けないか、どんな勉強方法やテキスト・塾を使うかの最終的な判断はお子様に任せることが重要です。ですが、その上でできるサポートはいくつかあります。本人が納得し習慣化させる事で継続的に英検対策ができます。

例えば、

  • 苦手分野のおさらいや対策ができる本・キッズ向け教材・英検スクール等を探す
  • 単語の意味や間違った問題をクイズ形式で復習する
  • 英検対策シートなどを活用する
  • 1日の学習スケジュールを立てる(いつ、どれぐらいやるかを決める)
  • 2次試験の練習相手をする

子供の気持ちに寄り添い、決定権を子供に委ねるのが大切です。もちろん英検は受かれば嬉しいですが、それ以上に英語学習や勉強に対して苦手意識を作らずに、不合格でも培ってきた経験や知識を活かすことができるような学びの姿勢を持ち続けることが重要です。

小学生向けおすすめのテキストや参考書・教材と勉強法

英検2級 でる順パス単(旺文社) 音声アプリもついているので単語・熟語対策にぴったりです。英検2級では単語の知識は一次試験・二次試験と合否に大きな影響を及ぼします。でる順シリーズでは過去5年〜10年の英検過去問題を徹底的に分析されているため過去問対策も同時に行うことができます。
ライティング対策:最短合格!英検準2級ライティング完全制覇 ライティングではどのような問題が出され、解答すればいいのか丁寧に解説しています。また、頻出テーバ別に使える単語・フレーズと共に、英作文問題が12セットあり、それぞれの問題で2種類の模範解答例を紹介しています。また、200以上のネイティブが読み上げた音声を無料ダウンロードして聞くことができるため、リスニング対策と面接対策を同時に行うことができます。
2023年度版 英検3級 過去6回全問題集(旺文社) 過去に実際に出題された過去問6回分とその解答の復習に使えます。リスニングや面接対策用の音声を聞ける他に、過去問を解くことで出題傾向や内容を把握することができます。解説もついているので、解説を読み間違えたところを見直すことを繰り返すことにより英検3級に合格する力が身に付きます。1次試験と2次試験の対策におすすめです。
10日間でできる! 英検準2級 二次試験・面接 完全予測問題 改訂版(旺文社) 10回分の予想問題を用いて、まるで実際の面接を受けているかのような経験を積み重ねます。動画では面接試験中の様子以外にも、会場到着から試験開始までの待ち時間や試験終了後の試験当日の流れを見れます。「面接試験の流れ」「出題内容」「各Day」「重要構文・語句」の音声をスマホのアプリまたはCDで聞くことができます。二次試験の当日の流れを復習することが出来るので、自信が着きます。

Nisaiのブログでは英検の級についても紹介しています

Nisaiのブログでは英検の級についても紹介しています

英検対策コースの詳細はこちら

英検3級合格を目指す為に、Nisaiの英検対策コースがおすすめです。CEFRは長期プログラム(9ヶ月〜11ヶ月)となる為、英検準2級合格だけではなく、その先の級の合格することも可能です。

実際に英語ゼロからスタートした小学3年生の生徒はNisaiのCEFRプログラムとUnits of Soundプログラムを組み合わせ、10ヶ月受講した結果【英検3級 満点合格】の結果を得ました。

特徴1:オンライン授業

特徴1:オンライン授業

Nisai Global Schoolの英検対策CEFR&Units of Soundコースはオンラインで受講できます。オンラインで多くの生徒を育ててきた経験豊富な海外の講師が担当し、どの級にも通用する本物の英語力を育成していきます。オンライン授業は、通学や移動の手間を省きながら効率的に学習を進めることができるのが利点です。

特徴2:世界基準のCEFR 英語カリキュラム

特徴2:世界基準のCEFR 英語カリキュラム

Nisaiでは世界基準のカリキュラムに沿って英語力を育成していきます。英検だけでなくIELTS、TOFELやケンブリッジ英検などの英語試験はCEFR基準に沿って試験が作られています。NisaiのCEFRプログラムには豊富な教材と練習問題が含まれており、生徒は試験に必要なスキルを磨くことができます。よって、NisaiのCEFRプログラムを受講すると英検の全ての級に対して対策をすることができます。

特徴3:英語耳を育成する Units of Sound

特徴3:英語耳を育成する Units of Sound

Units of Soundは言語習得のメカニズムに沿ってつくられているツールです。Reading、Spelling、Memory、Dictationの4つのトレーニングを通して英語力を育成。まずは口真似から入り正しい発話力を身に付けます。次に「音と文字をつなげる」トレーニングを行い音を聞けばスペルが分かるように力を付けていきます。CEFRとの組み合わせにより確実に一段上の英語力を身に付けていくことができます。

特徴4:柔軟な学習スケジュール

特徴4:柔軟な学習スケジュール

オンライン授業は全てレコーディングされるため、欠席した日や復習などの学習に非常に効果的に活用することができます。またクラスは昼から夜のクラスまで幅広いスケジュールを提供し、生徒の生活スタイルに合った時間のクラスで学習を進めることができます。これは、学業や他の活動と調和させながら受講できる利点です。

特徴5:ネイティブの専門講師陣

特徴5:ネイティブの専門講師陣

Nisai Global Schoolの英検対策CEFRコースはインターナショナルスクールの講師陣が担当します。ほぼネイティブに近いレベルで第二言語としてEnglishを身に付けた彼らは、英語を身に付けるためのポイントや生徒達がどこにつまづくかにも精通し、生徒に必要なサポートを提供します。英語初級者の生徒でNisaiのCEFR&Units of Soundコースを6ヶ月間受講した結果、「3級をほぼ満点で合格」「準2級の成績が在住の都道府県で上位5%に入った」を勝ち取った生徒もいます。

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