- インターナショナルスクール
- 2026.10.27
プリスクールで後悔する5つの理由は?意味ないと感じる前の対策

本ページでは以下のことがわかります。
プリスクールで後悔する主な原因は、プリスクールそのものではなく、卒園後に英語を使う場がなくなることです。通う目的と卒園後の道筋を入園前に決めておけば、後悔は減らせます。
・プリスクールが「意味ない」と言われてしまう、いちばんの理由と背景
・英語、日本語、費用、小学校への適応など、後悔につながる5つの理由
・卒園後の英語の続け方や家庭の日本語の時間など、理由ごとの対策
・入園前、在園中、年長の時期ごとに、やっておきたい具体的な行動プラン
・すでに後悔を感じている家庭が、今からでも取り組めることと注意点
プリスクールで後悔するかどうかは、卒園後の環境と入園前の準備で決まる

「プリスクールは意味がない」「通わせて後悔した」。そんな声を目にすると、入園を迷ってしまいます。けれども、後悔の理由をたどると、プリスクールそのものではなく、卒園後の環境や入園前の準備に行き着くことが多いのです。先に結論をお伝えします。
「意味がない」と言われるのは、卒園後に英語を使わなくなるため

プリスクールが「意味がない」と言われる一番の理由は、卒園後に英語を忘れてしまうことです。在園中は1日の多くを英語で過ごしていても、日本の小学校に入ると、英語を使う時間はほとんどなくなります。
帰国子女の英語を扱った東京大学の研究論文(友田,2007)では、5歳から8歳で帰国した子は、時間がたつほど英語の後退が目立ったという海外の研究が紹介されています。幼い時期に覚えた言葉は、使わなくなると落ちやすいのです。裏を返せば、卒園後も使い続ける場があれば、園で過ごした年月は生きてきます。
後悔の声は、英語、日本語、費用、小学校への適応に集まる

保護者の後悔の声を整理すると、大きく4つに分かれます。卒園後に英語を忘れたこと、日本語の言葉が少なく感じること、費用に見合う成果が見えないこと、小学校の生活になじみにくかったことです。
どれも、プリスクールに通えば避けられないというものではありません。同じ園に通っても、満足している家庭と後悔している家庭があります。違いを生むのは、入園前に何を確かめたか、在園中に家庭で何をしたか、卒園後の道筋を決めていたかどうかでしょう。理由が分かれば、備え方も見えてきます。
通う目的と卒園後の道筋を決めておけば、後悔は減らせる

後悔を減らすために、入園前に決めておきたいことが2つあります。通う目的と、卒園後の道筋です。
目的は、家庭によって違います。英語の音に親しませたいのか、英語で考えて話す力を育てたいのか、その先のインターナショナルスクールへ進ませたいのか。目的が違えば、選ぶ園も、通う日数も変わるでしょう。卒園後の道筋も同じです。日本の小学校へ進むなら、英語を続ける場と日本語の備えが要ります。この2つを決めてから園を選べば、「こんなはずではなかった」という思いは減らせるはずです。
よくある後悔のパターンを、保護者の声から知る

まずは、保護者がどんな場面で後悔を感じるのかを見ていきましょう。ここで紹介するのは、よく聞かれる声です。当てはまりそうなものがあっても、心配しすぎる必要はありません。あとの章で、理由と対策をお伝えします。
「卒園したら、英語をすっかり忘れてしまった」

最も多いのが、この声です。年長のころは英語で歌い、先生と英語でやり取りしていた子が、小学校に入ってしばらくすると、英語をほとんど口にしなくなります。
保護者にとっては、数年間の積み重ねが消えていくように感じられるでしょう。ただ、これは子どもの力の問題ではありません。使う場面がなくなれば、言葉は出てこなくなるものです。聞いて分かる力は残っていても、話す機会がなければ自信をなくし、英語を避けるようになる子もいます。卒園後に英語を使う時間をどう確保するかが、分かれ目になるでしょう。
「日本語の言葉が、同い年の子より少ない気がする」

2つ目は、日本語についての声です。「言い間違いが多い」「絵本の言葉が分からないことがある」と気づき、不安になる保護者がいます。
プリスクールで過ごす時間が長いほど、日本語にふれる時間は短くなります。園で覚える言葉が英語である分、同じ年ごろの子が園で身につける日本語の言葉に、出会う機会が少なくなるのです。家庭での会話や読み聞かせで補っていけますが、何もしないままだと、小学校の授業で言葉の壁を感じることがあるでしょう。日本語を育てる時間を、意識してつくる必要があります。
「高い費用をかけたのに、成果が見えない」

3つ目は、費用に関する声です。プリスクールの費用は、一般の幼稚園より高くなる園が多く、数年通えば大きな金額になります。
それだけに、「これだけかけたのだから、流ちょうに話せるようになるはず」と期待がふくらみがちです。ところが、幼児期に育ちやすいのは、主に聞いて分かる力と、身近なやり取りの力。読み書きや、筋道を立てて話す力は、その先の学びで育っていきます。期待と実際の姿にずれがあると、「意味がなかった」と感じてしまうのでしょう。何を成果と考えるかを、先に決めておきたいところです。
「小学校の生活に、なかなかなじめない」

4つ目は、小学校に入ってからの声です。席に座って先生の話を聞く、給食を時間内に食べる、掃除をする。日本の小学校には、独特の生活の流れがあります。
プリスクールは、園によって過ごし方がさまざまです。自分の意見を自由に話すことを大切にする園で育った子は、一斉に同じことをする場面にとまどうことがあるでしょう。ひらがなの読み書きに慣れていないと、授業の最初でつまずくこともあります。時間とともに慣れていく子も多いものの、入学前に少し練習しておくだけで、最初の負担は軽くできます。
プリスクールで後悔する5つの理由

保護者の声の奥には、共通する理由があります。ここでは、後悔につながる理由を5つに分けて整理しました。理由が分かれば、入園前と在園中に何をすればよいかが見えてきます。
【理由1】 卒園後に、英語を使う場がなくなる

1つ目の理由は、卒園後に英語を使う場がなくなることです。文部科学省の「小学校学習指導要領」で外国語活動の時間が定められているのは、3年生と4年生で、それぞれ年間35単位時間。1年生と2年生には、定めがありません。
つまり、卒園から2年間は、学校で英語にふれる機会がほとんどない状態になります。3年生で始まる外国語活動も、英語の音声や基本的な表現に慣れ親しむことを目指した内容です。プリスクールで英語を使ってきた子には、易しく感じられるでしょう。英語を使う場は、家庭が用意する必要があります。
【理由2】 日本語にふれる時間が、短くなる

2つ目の理由は、日本語にふれる時間が短くなることです。幼児期は、日本語の言葉が大きく増えていく時期にあたります。
日中の大半を英語で過ごせば、その分、日本語を聞いて話す時間は減ります。これは、プリスクールの良し悪しではなく、時間の配分の問題です。家庭での会話が豊かで、絵本の読み聞かせが習慣になっている子は、日本語もしっかり育っていくでしょう。反対に、家庭でも動画を見て過ごす時間が長いと、日本語の言葉に出会う機会が足りなくなります。英語の時間を増やすほど、家庭の日本語の時間が大切になるのです。
【理由3】 費用の総額を、卒園まで見通していなかった

3つ目の理由は、費用の見通しです。文部科学省の「令和5年度子供の学習費調査」によると、私立幼稚園に通う子ども1人あたりの学習費総額は、年間34万7,338円でした。プリスクールは英語を話す先生を多く置くため、これを大きく上回る園が多いでしょう。
月々の授業料だけを見て決めると、入園金や季節のプログラムの費用が重なり、想定を超えることがあります。負担が重くなって途中でやめれば、英語が定着する前に環境が変わってしまいます。卒園後に英語を続ける費用まで含めて、見通しておきたいところです。
【理由4】 日本の小学校との違いを、知らないまま入学した

4つ目の理由は、日本の小学校との違いです。プリスクールと小学校では、言葉も、1日の流れも、求められるふるまいも変わります。
小学校の授業は、1単位時間が45分です。席に座って話を聞く時間が長くなり、給食や掃除といった当番の活動も始まります。日本の園に通っていた子は、年長のうちに似た経験を積んでいることが多いでしょう。プリスクールでその経験が少なかった子は、入学してから一度に覚えることになります。違いを知らないまま入学すると、親子ともにとまどいが大きくなるのです。
【理由5】 通う目的が、あいまいなままだった

5つ目の理由は、ここまでの4つの土台にあるものです。通う目的が、あいまいなままだったこと。
「早いうちから英語にふれさせたい」という思いだけで入園すると、何をもって成果とするかが決まりません。成果の物差しがなければ、費用に見合ったかどうかも判断できないでしょう。目的がはっきりしていれば、園の選び方も、通う期間も、卒園後の続け方も決まってきます。「英語の音に親しみ、英語を好きになってくれればよい」という目的なら、それがかなった時点で十分に意味があったと言えるはずです。
理由ごとの対策で、プリスクールの後悔を防ぐ

理由が分かれば、打つ手も見えてきます。ここからは、5つの理由それぞれに対応する対策を紹介します。入園前の家庭も、すでに通っている家庭も、できるところから取り入れてみてください。
卒園後も英語を使い続ける場を、入園前に決めておく

最初の対策は、卒園後に英語を続ける場を決めておくことです。入園前に決めるのは早いと感じるかもしれませんが、ここが決まっていれば、園での年月がむだになりにくくなります。
選択肢は、インターナショナルスクールの小学部、英語の教室やアフタースクール、オンラインのレッスンなどです。大切なのは、週に何度か、英語を聞いて話す時間が続くこと。読み書きまで育てていくと、英語は残りやすくなるでしょう。先に紹介した論文でも、8歳以上で帰国し、海外で2年を超えて読み書きを身につけた子は、話す力を保っていたという研究が紹介されています。
Nisaiの「インターナショナル・プレコース」は、3歳から10歳を対象にした、オンラインの個別レッスンです。標準のペースは週2回、1回30分で、プリスクールに通いながらでも、卒園後でも受講できます。小学校に入っても同じ形で続けられるため、英語を使う場が途切れません。
月額は29,800円からです(2026年9月時点、税込)。最新の金額は「料金」のページで確認してください。
家庭で、日本語の絵本と会話の時間を確保する

日本語については、家庭での時間を意識して確保しましょう。特別な教材は要りません。毎日の会話と絵本が、いちばんの土台になります。
寝る前に絵本を1冊読む。夕食のときに、今日あったことを日本語で聞く。しりとりや言葉遊びをする。こうした積み重ねが、日本語の言葉を増やしていきます。園で覚えた英語の言葉を、「日本語では何て言うのかな」と一緒に確かめるのもよいでしょう。英語と日本語を結びつける経験になります。家庭では日本語を大切にする、と家族で決めておくと、日々の関わりに迷いません。
卒園までの費用を書き出し、続けられる金額か確かめる

費用については、卒園までの総額を書き出してみましょう。入園金、月々の費用、季節のプログラム、送迎や給食の費用まで含めます。
あわせて、無償化の対象になるかも確かめてください。こども家庭庁の「幼児教育・保育の無償化概要」によると、認可外保育施設の場合、3歳から5歳の子どもは月額3.7万円までの利用料が無償になります。ただし、市町村から「保育の必要性の認定」を受けることなどが条件です。総額を見て負担が重いと感じたら、通う日数を減らす、入園の時期を遅らせるといった方法もあります。
園の種類による無償化の違いは、こちらの記事でくわしく説明しています。
年長のうちに、小学校の生活を練習しておく

小学校への備えは、年長の1年間で少しずつ進めましょう。あわてて詰めこむ必要はありません。
まずは、ひらがなで自分の名前を読み書きできるようにします。机に向かって短い時間取り組む、時間を決めて食事を終える、持ち物を自分で片づける。こうした習慣は、毎日の生活の中で、家庭でも少しずつ練習できます。入学する小学校の公開日や行事があれば、足を運んでみてください。校舎や教室を見ておくだけでも、子どもの不安はやわらぐでしょう。園に日本語の時間があるかどうかも、あらためて確かめておくと安心です。
入学前に準備しておきたいことは、こちらの記事にまとめました。
通う目的を、家族で言葉にして共有する

最後の対策は、通う目的を言葉にすることです。頭の中で考えているだけでは、夫婦の間でも食い違いが起きがちです。
紙に書き出してみましょう。プリスクールに通わせる目的は何か。卒園のときに、子どもがどうなっていたらうれしいか。卒園後はどうするのか。3つを書いて見せ合うと、考えの違いに気づけます。目的は、途中で変わってもかまいません。年に1回、子どもの誕生日や進級の時期に、家族で見直すとよいでしょう。目的に照らして子どもの成長を見れば、ほかの子と比べて焦ることも減っていきます。
入園前から卒園までにやっておきたい行動プラン

対策を、時期ごとの行動に落としこんでみましょう。入園前、在園中、年長の時期に分けて、やることを整理しました。最後に、自分で確かめられるチェックリストと、相談先も紹介します。
【入園前】 目的を決め、見学で英語と日本語の配分を確かめる

入園前にやることは2つ。目的を決めることと、見学で園の中身を確かめることです。
見学では、英語と日本語の時間の配分を聞いてみましょう。1日を通して英語で過ごすのか、日本語の時間もあるのか。卒園した子がどこへ進んでいるかも、園の方針が表れる大切な情報です。日本の小学校へ進む子が多い園なら、小学校への備えにも力を入れているでしょう。
通う日数を家庭で選べる園もあります。毎日通うコースのほかに、週に数日のコースを用意している園なら、家庭の目的と予算に合わせやすくなります。
【在園中】 家庭で、英語と日本語の両方にふれる習慣をつくる

在園中は、家庭の役割を2つ意識しましょう。日本語を育てることと、園で覚えた英語を家庭でも楽しむことです。
日本語は、毎日の絵本と会話で育てます。英語は、教えこむ必要はありません。園で習った歌を一緒に歌う、英語の絵本をめくる、子どもに「先生」になってもらって言葉を教えてもらう。保護者が英語を話せなくても、関心を持って聞き、一緒に楽しむだけで十分です。子どもは、英語を使うと喜んでもらえると感じ、英語が好きになっていきます。この気持ちが、卒園後も英語を続ける力になるでしょう。
【年長】 卒園後の英語の続け方を決めて、体験しておく

年長の1年間は、卒園後の準備の時期です。小学校に入ってから探し始めると、英語を使わない期間ができてしまいます。
春から夏にかけて選択肢を調べ、秋には体験や説明会に参加してみましょう。冬までに続け方を決め、できれば卒園の前から始めておきます。卒園と入学が重なる春は、子どもにとって変化の大きい時期。英語の学びだけでも先に慣れておけば、負担が分散されます。途切れずに続くことが、何より大切です。体験では、内容の難しさよりも、子どもが楽しそうに参加しているかを見てください。
Nisaiは、英国政府による公的登録・認定を受けた、完全オンラインのブリティッシュ・インターナショナルスクールです。プレコースで英語の土台をつくったあとは、NS小学生向けコース、International GCSE、International A-Levelへと進む道筋があります。日本の小学校に通いながら、英語で教科を学び続ける選択肢になるでしょう。
卒業後の進路をタイプ別に比べたい方は、こちらの記事も参考にしてください。
チェックリストで、わが家の備えを確かめる

ここまでの内容を、チェックリストで確かめてみましょう。確かめる項目は5つです。通う目的を家族で言葉にしているか。卒園までの費用の総額を知っているか。家庭に、日本語の絵本と会話の時間があるか。卒園後に英語を続ける方法を決めているか。小学校の生活に向けた練習を始めているか。
すべてに当てはまらなくても、心配は要りません。入園前の家庭なら、当てはまらない項目が、これから準備することの一覧になります。在園中の家庭は、できていない項目を1つ選び、今週から始めてみてください。年に何度か見直すと、備えが進んでいることを実感できるでしょう。
専門家への相談で、卒園後までの道筋を確かめる

自分たちだけで道筋を描くのが難しいときは、専門家に相談しましょう。プリスクールを卒園した子の、その後の学びに詳しい相談先が頼りになります。
相談では、子どもの年齢、今の英語の様子、卒園後に進む予定の小学校を伝えます。そのうえで、英語を続ける方法にどんな選択肢があるか、読み書きはいつごろから始めるとよいかを聞いてみてください。数年先までの見通しが持てると、今やるべきことが整理できます。入園前の家庭にとっても、卒園後の姿を知ることは、園選びの助けになるでしょう。オンラインで相談できる窓口なら、自宅から利用できます。
Nisaiでも、個別相談(60分・無料)でお子さまの年齢や英語の様子をうかがい、卒園後までを見通した学び方を一緒に考えています。予約の方法は、まとめのあとをご覧ください。
後悔しないために、気をつけたいこと

最後に、後悔を防ぐうえで気をつけたい点をお伝えします。どれも、がんばりすぎてしまう保護者ほど陥りやすいものです。すでに「後悔している」と感じている方に向けた話も、ここで取り上げます。
「早く始めれば身につく」と考えすぎない

「早く始めるほど英語が身につく」と言われることがあります。けれども、早く始めたことだけで、英語が残るわけではありません。
幼児期に育ちやすいと言われるのは、英語の音に慣れ、聞いて分かる力です。一方で、幼い時期に覚えた言葉は、使わなくなると落ちやすいことも、研究で指摘されています。早く始めた分だけ、長く続ける必要があると考えたほうがよいでしょう。プリスクールは、英語のゴールではなく入口です。入口でどれだけ急いでも、その先の道がなければ、たどり着けません。続ける道筋とあわせて考えてください。
英語力を、ほかの子と比べすぎない

同じクラスの子が英語ですらすら話しているのを見ると、焦りを感じるものです。けれども、言葉の育ち方には個人差があります。
家庭で英語を使っている子、兄や姉が英語を話す子、通い始めた時期が早い子。条件が違えば、話し始める時期も違ってきます。聞いて理解する時期が長く続き、あるとき急に話し始める子もいるでしょう。比べるなら、ほかの子ではなく、半年前のわが子です。歌える歌が増えた、先生の話にうなずいている。小さな変化に気づいて言葉にして伝えると、子どもは安心して英語に向かえます。
すでに後悔を感じている場合も、今からできることがある

すでに通っていて、「意味がなかったかもしれない」と感じている方もいるでしょう。その場合も、できることはあります。
在園中なら、家庭の日本語の時間を増やし、卒園後の英語の続け方を調べ始めましょう。卒園して英語を忘れてきた場合も、あきらめる必要はありません。話さなくなっていても、聞いて分かる力は残っていることがあります。英語を使う場をもう一度持てば、園での経験が土台になるでしょう。再開は、早いほうが取り戻しやすいと考えられます。子どもが英語を嫌がるときは、歌や動画など、楽しめるものから始めてください。
途中でやめる判断も、失敗ではない

通わせてみて、子どもに合わない、家計に無理があると感じたら、途中でやめるのも一つの判断です。続けることだけが正解ではありません。
毎朝泣いて嫌がる、園での様子を話さなくなった。そんなときは、まず園の先生に相談し、理由を探ってみましょう。それでも合わないなら、日本の園に移ることも前向きな選択です。やめたからといって、英語との関わりまで終わらせる必要はありません。週に何度かの英語の時間を持てば、プリスクールで育った「英語が分かる」という感覚は生かせます。子どもが笑顔で過ごせることを、いちばんに考えてください。
【まとめ】 プリスクールの後悔は、目的と卒園後の道筋を決めることで減らせる

プリスクールで後悔する理由は、卒園後に英語を使う場がなくなること、日本語の時間が短くなること、費用の見通し、小学校との違い、目的のあいまいさの5つです。どれも、プリスクールそのものの問題ではなく、準備で備えられます。
入園前には、通う目的を言葉にし、卒園までの費用と卒園後の英語の続け方を確かめましょう。在園中は、家庭で日本語の時間を確保し、年長のうちに小学校への備えを進めます。
小学校で外国語活動の時間が定められているのは、3年生からです。卒園後も英語を使い続ける場を用意できれば、園で過ごした年月は、その先の学びの土台になるでしょう。
プリスクールで後悔したくない方へ、卒園後までの道筋を無料で相談してみませんか?
プリスクールでの年月を生かせるかどうかは、卒園後に英語をどう続けるかで変わります。Nisaiの個別相談(60分・無料)では、お子さまの年齢や英語の様子、ご家庭の方針をうかがい、小学校に入ってからの学び方を一緒に考えます。入園前の方も、すでに通っている方も利用でき、相談したからといって入学を決める必要はありません。
学校の全体像を先に知りたい方は 「オンライン学校説明会」
出典
この記事で紹介した研究や制度は、次の資料に基づいています。
- 友田路「外国語保持教室における低学年帰国子女の第二言語喪失:動詞句TLU値分析と退行仮説の観点から」『言語情報科学』第5号(2007年3月)pp.147-164
- 文部科学省「小学校学習指導要領」(平成29年3月告示)
- 文部科学省「令和5年度子供の学習費調査」(令和6年12月公表、令和8年1月訂正版)
- こども家庭庁「幼児教育・保育の無償化概要」
| この記事で示した内容 | 該当ページ |
| 5歳から8歳で帰国した子は、時間がたつほど英語の後退が目立った(論文中で紹介された海外の研究) | 友田(2007)pp.148-150 |
| 8歳以上で帰国し、海外で2年を超えて読み書きを身につけた子は、英語を母語とする子に近い話す力を保っていた(論文中で紹介された研究) | 友田(2007)p.148 |
| 外国語活動の授業時数が定められているのは、小学校の第3学年と第4学年で、それぞれ年間35単位時間。授業時数の1単位時間は45分 | 小学校学習指導要領 p.12 |
| 外国語活動は、外国語の音声や基本的な表現に慣れ親しむことなどを目標にしている | 小学校学習指導要領 p.173 |
| 私立幼稚園の学習費総額は、子ども1人あたり年間34万7,338円 | 令和5年度子供の学習費調査 調査結果のポイント(訂正版)p.1 表1 |
| 認可外保育施設は、3歳から5歳は月額3.7万円までの利用料が無償。保育の必要性の認定と、施設の届け出・基準への適合が必要 | こども家庭庁「幼児教育・保育の無償化概要」認可外保育施設等 |
よくある質問(FAQ)
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プリスクールのデメリットは何ですか?
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主なデメリットは、費用が高くなりやすいこと、日本語にふれる時間が短くなること、卒園後に英語を使わないと忘れやすいことの3つです。いずれも、卒園までの費用を見通す、家庭で日本語の時間を確保する、卒園後に英語を続ける場を決めておくといった準備で、影響を小さくできます。
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プリスクールの費用は、年間いくらかかりますか?
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園によって大きく違い、一律の金額は示せません。文部科学省の調査では、私立幼稚園の学習費総額は年間34万7,338円で、プリスクールはこれを上回る園が多いでしょう。認可外保育施設の場合、条件を満たせば3歳から5歳は月額3.7万円まで無償化の対象になります。総額を園に確かめてください。
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プリスクールには、週に何回通えばいいですか?
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決まった正解はなく、通う目的で変わります。英語で考えて話す力まで育てたいなら、毎日通うコースが合うでしょう。英語の音に親しませたいなら、週に数日のコースと日本の園を組み合わせる方法もあります。日数が少ない場合は、家庭で英語の歌や絵本にふれる時間を足すと、園での経験がつながりやすくなります。
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プリスクールを卒園すると、英語はどのくらいで忘れますか?
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個人差が大きく、期間は一概に言えません。ただ、研究では、5歳から8歳で英語圏から帰国した子は、時間がたつほど英語の後退が目立ったと報告されています。聞いて分かる力が残っていても、話す力は使わないと出てこなくなりがちです。卒園の前から、英語を使い続ける場を決めておきましょう。
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プリスクールに通うと、日本語はどうなりますか?
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日本語にふれる時間が短くなる分、家庭での関わりが大切になります。毎日の会話と絵本の読み聞かせを続けていれば、日本語も育っていくでしょう。家庭でも日本語の時間が少ないと、小学校の授業で言葉の壁を感じることがあります。家庭では日本語を大切にする、と決めておくのがおすすめです。
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卒園後、英語はどうやって続ければいいですか?
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週に何度か、英語を聞いて話す時間を持ち続けましょう。方法には、インターナショナルスクールの小学部、英語の教室やアフタースクール、オンラインのレッスンなどがあります。小学校で外国語活動の時間が定められているのは3年生からのため、1年生と2年生の間の学びを、卒園の前に決めておくことが大切です。
