- 海外留学
- 2021.11.22
高校生の海外留学にはどんな準備が必要?留学の種類やそれぞれのメリットとデメリットを解説!
近年、海外への語学留学、研修旅行、留学/進学、修学旅行など国際教育の需要が高まりから、中学生の段階から留学を視野に入れている人や高校生で留学に挑戦する人が増えています。私立高校だけでなく公立高校でも留学に力をいれている学校が全国で増えているようです。また高校生を対象に人気のある英語圏の国としてはオーストラリア、アメリカ、カナダ、イギリス、ニュージーランドなどの名前がよくあがります。各国に留学するには目安として少なくともCEFR B1(少なくとも英検2級)以上の英語力が必要だと言われています。しかし、実際に留学するには「どんな準備や勉強をしたら良いか分からない・不安」という方も多いのではないでしょうか。
今回は海外留学の種類やそれぞれのメリットとデメリット、また必要な準備などについて紹介していきたいと思います。留学が皆さんの可能性や能力を広げていく良い機会となればと思います。
【サマリー:海外留学に必要な準備】
- 口コミなどを情報を収集する
- 私費留学か交換留学かを決める
- 単位認定がされるか学校に確認する
- 留学先の候補を決める
- 長期か短期かを決める
- かかる費用を調べる
- 奨学金が使えるか調べる
- 留学時期を調べる
- 留学まで、英語トレーニングなどの計画を立てて実行する
高校生におすすめの留学は大きく分けて長期と短期留学の2つがあります。
高校生におすすめの留学には長期留学(半年から1年間)と短期留学(1週間から数か月)があります。高校生の場合、所属している学校のプログラムを利用して留学をする方はほとんどだと思います。留学もさらに細かく分けると「交換留学」「私費留学」に分けることができます。
長期留学/短期留学 | |
---|---|
交換留学 | 私費留学 |
目的:国際交流を目的とした親善大使としての留学 | 目的:個人の希望や目的に合わせて選択する 留学 |
特徴:予め定められた留学プログラムに参加 | 特徴:生活体験から卒業目的まで幅広く 個人の希望に合わせてカスタマイズ |
- 交換留学とは生活体験や国際交流を目的としての留学です。所属する学校や留学する現地の団体によって試験や規定などがあります。期間や行き先を自由に決めることはできず、予め定められた留学プログラムに参加することがほとんどです。
- 私費留学とは個人の希望や目的に合わせて地域、学校、受け入れのホームステイ先を選択できるようになっています。生活体験から卒業目的まで幅広く個人の希望に合わせてカスタマイズできるのが大きな特徴です。
交換留学もしくは私費留学を選択するかなどは「自分の希望や目的を明確にして」選んでいきましょう。もちろん、成績や単位認定にも関わってくるので所属している学校と相談することも必須となってきます。
長期留学と短期留学のメリットとデメリットを解説!
さて次に長期留学と短期留学のメリットとデメリットについても見ていきたいと思います。先に伝えておきますが、どちらが良い悪いということではありません。交換留学/私費留学でも述べたように「自分の希望や目的を明確にして」選択していくことで留学後は自分の成長をしっかりと実感できるようになります。それぞれの選択肢のメリットとデメリットを見て参考にしていきましょう。
長期留学のメリットとデメリット
長期留学のメリットとデメリットは次のようになります。
メリット | ||
---|---|---|
語学力が上達しやすい | 海外の友達ができる | 海外生活の経験ができる ホストファミリーとの交流 |
学べるコースの幅が広がる | 学業に専念できる | キャリアアップ |
自信が付く | その国のことを探究できる | 将来の進路がより明確になる |
デメリット | ||
---|---|---|
留学費用がかかる | 思ったより語学力が伸びない | 卒業が遅れる |
日本と比べて授業が難しい | 孤独感がある | 異文化や環境の違いに戸惑う |
目的がブレてしまう | 日常生活に不便を感じる | 日本語力が低下する |
短期留学のメリットとデメリット
短期留学のメリットとデメリットは次のようになります。
メリット | ||
---|---|---|
留学費用が抑えられる | 気軽に留学ができる | 学校の長期休み行ける |
準備期間が短い | 異文化や習慣を味わえる | 長期留学への準備になる |
自立心が育つ | 将来の進路が明確になる | 渡航時期を自由に決めやすい |
デメリット | ||
---|---|---|
慣れたころに帰国となる | 語学力向上が難しい | 日本人同士でかたまりがち |
物足りなさを感じる | その国のことを探究できない | 旅行になってしまうリスク |
学べるコースの幅がせまい | 英語力向上の人には不向き | 現地の方との交流期間が短い |
長期留学と短期留学のメリットとデメリットをあげてみました。それぞれにメリットとデメリットがご理解いただけたと思います。この他にも長期留学では幅広いアクティビティができる、短期留学では内容の濃いプランが用意されているなど、まだまだメリットやデメリットがあります。どちらを選ぶにせよ「何のために留学するのか」という目的は必ず持っておくことがより良い留学にするための秘訣となります。英語力を伸ばしたいという方は長期留学を、海外の異文化に触れて経験を積みたいという方は短期留学を選択するなど、それぞれの目的を達成しキャリアアップとなっていく充実した経験を積んでいただけたらを思います。
留学するにはどんな準備が必要?
「海外留学は情報収集から始まる」と言われるほど、自分で情報を得ていくことは海外の教育を受ける上でも求められる必須の力となります。具体的に留学までに必要な準備を見ていくと次のようになります。
- 口コミなどを情報を収集する
- 私費留学か交換留学かを決める
- 単位認定がされるか学校に確認する
- 留学先の候補を決める
- 長期か短期かを決める
- かかる費用を調べる
- 奨学金が使えるか調べる
- 留学時期を調べる
- 留学まで、英語トレーニングなどの計画を立てて実行する
それぞれの内容について見ていきましょう。
- 口コミなどの情報を収集する
まず一番大切な「何のために留学をするのか」という理由や目的を書き出していきましょう。その上でどこの国に行きたいのかを決めることが重要になってきます。もちろん、調べていくうちに目的が変更になることには問題はありません。事前情報を集めるのに役に立つのが口コミです。海外留学の口コミサイトや留学エージェントサイトなどが数多く存在してます。どの国が良いのか分からないという方は、口コミサイトや留学エージェントの比較サイトを訪ねて各国の評価や情報を収集してみましょう。有名会社が運営している正規サイトがおすすめです。個人で運営しているところは参考程度にしましょう。
各国の生活環境、治安、緊急時の対応、カウンセラーは設置されているのかなど事前に得ておく必要がある情報や資料はたくさんあります。この情報収集から海外留学の第一歩はスタートしていきます。
- 私費留学か交換留学かを決める
留学には私費留学と交換留学があります。まずは在籍している学校にどちらの留学を認めているか、提携校があるかなどを確認をしてみましょう。学校によって普段の成績、選考基準や条件などがあります。まずはその基準や条件に自分が達しているのかどうかを知ることも大切な準備です。もし成績や条件が達していないとしても諦める必要はありません。自分の課題が分かるということは「ゴールへの道筋が分かる」ということでもあります。また私費留学や交換留学を推奨していない学校であっても、まずは学校の先生に相談をしてみましょう。担任の先生がダメなら校長先生に相談しにいくのも大事なアプローチの1つです。
- 単位認定がされるか学校に確認する
在籍している学校にもよりますが、留学で学んだことは日本の学校で単位認定されるのが一般的です。学校教育法施行規則第93条にも単位認定ができることが明確に書かれています。留学したいのに「単位が取得できない」となることは避けたいものです。中には取得できることを知らない先生もいるかもしれません。このように規則にあると知っているだけでも学校に確認が取りやすいですね。また学校がすでに留学生を排出している実績があるのであれば安心です。これを機会に学校の取り組みや実績を調べてみましょう。
【参考】学校教育法施行規則第 93 条
校長は,教育上有益と認めるときは,生徒が外国の高等学校に留学することを許可することができる。 2 校長は,前項の規定により留学することを許可された生徒について,外国の高等学校における履修を高等学校における履修とみなし,36 単位を超えない範囲で単位の修得を認定することができる。 3 校長は,前項の規定により単位の修得を認定された生徒について,第 104 条第1項において準用する第 59 条又は第 104 条第2項に規定する学年の途中においても,各学年の課程の修了又は卒業を認めることができる。 |
- 留学先の候補を決める
情報が集まったら、具体的な留学先を絞り込んでいきます。第三候補くらいまで国を絞っても良いと思います。スポーツが有名な都市や自然豊かな環境の国などから気軽に考えても良いかもしれません。交換留学プログラムを持っている学校の場合は国の指定がされている場合もあります。留学先を決めるためのポイントとしては「何のために留学をするのか」という目的と照らし合わせて絞り込んでいきましょう。
- 長期か短期かを決める
次に長期留学か短期留学のどちらにするか決めていきます。先ほど取り上げたメリットとデメリットも考慮に入れながら決めていくと良いでしょう。
長期なら半年~1年間
半年以上の留学であれば長期と考えて良いと思います。短期留学でも同じですがパスポートは必ず先に申請・手配をしましょう。またパスポートの有効期限も重要です。国によっては有効期限の残日数が足りないと認められないケースもあります。長期になるとビザ申請も必要となってくるため準備には時間がかかります。留学先の国によってはビザ発給までに1か月以上かかる場合もありまので早めに手配し出発の1週間前までには完了させたいものです。ビザ申請については余裕をもって進めていきましょう。
短期なら夏休み、冬休み、春休みを活用
1週間~数か月は短期となります。基本的には短期であれが学生ビザなしで行ける国もありますが、これは留学先によって違います。必ずビザ申請が必要かどうかを確認しておきましょう。もちろん長期留学と同様にパスポートの発行や有効期限の日数の確認も必須です。出発日になって出国審査が通らなかったとならないように用意は早めに、かつ万全にしていきましょう。
- かかる費用を調べる
かかる費用を調べることが重要です。これは留学する国によって費用は大きく異なります。行きたい国が決まったがお金がなくいけないということも起りえます。まずは家の人と相談して留学に出せる費用について相談しましょう。自分のやりたいことについてじっくりと家族と相談する時間も貴重な経験になります。また奨学金制度を上手く使ってかかる費用を抑えるという方法もあります。
長期留学と短期留学でかかる費用の内訳や目安についてはこちらをご覧ください。
コロナ禍で爆発的に日本でも急増しているオンライン留学 Nisaiがオンライン留学のメリットとデメリットを解説
- 奨学金が使えるか調べる
留学には「給付型」と「貸付型」の2種類の奨学金制度があります。さまざまな公益財団法人が奨学金制度で留学生を応援しています。文部科学省の推奨する「トビタテ留学Japan!」のサイトでは、カテゴリ別、支援スタイル(給付型・貸付型)、国や地域別に絞って奨学金を検索できるようになっています。こちらからも情報を集めて、よりよい充実した留学ができるように計画を立ててみるのも良いかもしれません。またビザ申請のところでも述べましたが、奨学金についても早めの情報収集と手配が必要です。
- 留学時期を調べる
どの時期に留学が始まるかを調べましょう。留学まで書類準備はもちろん必要な手続きは数多くあります。「お母さん、お父さんやってよ!」では留学してからが思いやられます。決して人任せにするのではなく、自分で計画を立てて行動していくのも海外留学に求められる力です。お家の人は、どうしても分からなかったら相談する、最終チェックをしてもらうというスタンスで協力を依頼した方が良いでしょう。
- 留学までの英語トレーニングなど計画を立てて実行する
現地に渡るとそこでは日本語は通じません。渡ってから何とかなると言う方もいますが、現地で学問を学ぶ以上、やはりある程度レベルまで準備をしておきたいのが本当のところです。留学までの英語トレーニングではIELTSやTOEFLなどのスコア向上が重要となるという話はよく聞きます。このトレーニングは確かに必要ですが、もう一つ見落としがちなことがあります。それは英語【で】科目を学ぶ経験です。現地では受け入れのホームステイ先/ホストファミリーとの交流など日常で使う英語と科目を学ぶアカデミックな英語を使い分けて生活を送ります。IELTSやTOEFLはどちらかとうと日常生活の英語力でアカデミックな英語でとはまた違った英語力となっています。つまり、留学までにアカデミックな英語で学ぶ経験を積むことができれば、現地でもスムーズに学びに適応できると言えます。
コロナ禍だからこそ今がチャンス!!オンライン留学で成功と失敗の経験を積み、自分の現在地を知る
コロナ禍の影響で海外渡航ができない状況が続いています。今ではオンラインで世界とつながる仕組みが出来上がってきました。最近ではサマースクールなどのプランも充実しています。そんな時だからこそオンライン留学をうまく使って世界とつながり、自分の現在地を知り、海外渡航までに自身の能力をさらに強化していくチャンスでもあります。渡航までにオンライン留学で成功体験を積み重ねていくことで自信がついていきます。
オンライン留学のメリットは費用も比較的安く抑えながらアカデミックな英語で科目を学ぶ経験が積めるところです。またコロナが不安な方も通学の必要がなく在宅で受講ができるため安心です。オンラインでは実際の留学よりも、より積極的なコミュニケーションが求められます。この結果、コミュニケーション能力が向上していくということが起ります。オンライン留学で経験を積むことにより自分の英語力や学習の姿勢で直すべきところなどが明確になってきます。自分の現在地を手軽に知ることができるので、コロナ終息後に海外渡航を考えている生徒にはおすすめの留学です。
安い費用で、自分の課題点が明確にできるのがオンライン留学のメリット
安い費用で自分の課題点が明確になるのはオンライン留学の大きなメリットです。一般的に実際の海外留学プランには、下記の費用が必要だと言われています。渡航先の国や滞在期間によっても費用の額は変わりますが、1ヶ月で45万~70万円、6ヶ月で180万~250万円、1年で300万~480万円が目安となっています。
オンライン留学プランでは、かかる費用として入学金、授業料、PCのヘッドセット、カメラ(デバイス関係の用意が必要)となっています。1ヶ月で約11万円と実際に渡航する留学の費用に比べても、格段に安くなっています。この価格で、自分の課題点が明確にできるので経済的な大きな負担もなく安心して実際の渡航までに課題点のトレーニングや英語で学ぶ経験を積むことができます。
期間 | 実際の渡航 | 一般のオンライン留学 | Nisaiのオンライン留学 |
---|---|---|---|
2週間 | 約22万円 | 約7万円 | 約5万円 |
1ヶ月 | 約45万円 | 約11万円 | 約10万円 |
出典:コロナ禍で爆発的に日本でも急増しているオンライン留学 Nisaiがオンライン留学のメリットとデメリットを解説から引用
オンライン留学と現地留学を計画的に組み合わせて「自分のサクセスストーリー」を描く
どの形態の留学にもメリットとデメリットは存在しています。大事なのはどれか1つではなく、それぞれのメリットを活かした組み合わせ、自分のサクセスストーリーを描いていくことです。また最初にも紹介しましたが「何のために留学をするのか」という目的をまずは明確に持つことから自身の成長やサクセスストーリーは始まります。留学で得た貴重な経験は大学進学や出願の時も必ず生きたものとなることでしょう。
大河の流れも一滴の雫(しずく)から
高校生には留学の経験を積みたいという人もいれば、海外大学進学をしたいという選択肢の人もいるでしょう。まずは自分の目的を明確すること。その後は「それを達成するためには何が必要か」を考えていきます。そこに長期留学、短期留学、オンライン留学などそれぞれ選択肢についてメリットやデメリットを分かったうえで目的から逆算して、達成するためのプランを組み立てていくことで「何をすべきか」が明確になっていきます。このように小さな行動やチャレンジがやがて大きな成果を生んでいきます。
Nisaiではサマースクール、ウィンタースクール、スプリングスクールとオンライン留学プログラムを提供しています。語学を高めたい人向けのCEFRプログラムや英語【で】科目を学びたい人向けのインターナショナルスクールコースなどプランは様々です。また普段、受講することのできないSDGs科目もありますのでチャレンジしたい方は大歓迎のプログラムです。授業はライブレッスンとなっており、現場経験豊富で資格を持ったインターナショナルの先生がレッスンを担当します。クラスは1クラス12人(最大でも15人まで)と少人数制となっています。それぞれのレベルや目的に合わせてCEFRや科目を組み合わせて取っていくことができるのが特徴です。プログラムごとに費用が設定されているので安心して組み合わせて受講することができます。
日本人スタッフがしっかりとサポートさせていただきます。
無料の体験も実施しておりますのでお気軽のお問い合わせください。
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