ブログ

帰国子女の英語を「忘れない」ために。家庭での実践法とオンラインインターという現実的な選択肢
  • インターナショナルスクール
  • 2025.12.2

帰国子女の英語を「忘れない」ために。家庭での実践法とオンラインインターという現実的な選択肢

講師

本ページでは以下のことがわかります。

帰国子女はなぜ英語を忘れるのか?そのメカニズムと、週1回の英会話では補えない理由を解説します。ご家庭ですぐ実践できる5つの維持対策から、確実な効果を出すための学習頻度まで具体的に紹介。さらに、高額な通学型インターと手軽なオンラインインターを比較し、お子様の英語力を維持・向上させるためのメリットと、後悔しない現実的な環境の選び方がわかります。

こんにちは。オンラインインターナショナルスクールNisai Japanで教育アドバイザーを務める佐々木 愛です。私自身も2児の母であり、インターナショナルスクールでの勤務経験から、多くのお子様と保護者様の英語教育に関する悩みを見てきました。

「帰国子女なのに、日本に帰ったら英語を忘れてしまった」

「せっかく身につけた英語力を、どうやって維持したらいいか分からない」

「周囲のインター生を見ると、うちの子の英語教育はこままでいいのか焦ってしまう」

こうした切実な声に、どう応えるべきか。この記事では、英語を「忘れない」ための具体的な対策と、お子様の未来を拓く本格的な英語環境について、専門家の視点から分かりやすく解説します。

帰国子女が英語を忘れるのは本当? 英語力が「退行」する理由とは

海外で身につけた貴重な英語力も、日本での生活環境次第で「退行」してしまうのは事実です。まずは、なぜ英語を忘れてしまうのか、その根本的な理由と、一般的な英会話教室の限界について理解を深めましょう。

なぜ忘れるのか 日本の環境で英語を使う機会が減るため

なぜ忘れるのか 日本の環境で英語を使う機会が減るため

帰国子女が英語を忘れてしまう最大の理由は、日本での生活において英語に触れる絶対量が激減するからです。言語習得は、スポーツや楽器と同じ「スキル」です。どれだけ流暢に話せていても、日常的に使う機会がなくなれば、当然その感覚は鈍ってしまいます。海外では学校の授業、友人との会話、テレビや街中の音声すべてが英語だったのに対し、日本ではそのほとんどが日本語に置き換わります。

例えば、学校の授業がすべて日本語になり、友達との遊びも日本語、家で見るテレビも日本語という環境では、英語は「生活に必要な言語」から「たまに使う特別な言語」へと変わってしまいます。このように、英語を使う頻度が減ることで、脳が「この言語は重要ではない」と判断し、徐々に引き出しにくくなる、これが「忘れる」ことの正体です。

週1回の英会話教室だけでは不十分? 「使える英語」が身につかない背景

週1回の英会話教室だけでは不十分? 「使える英語」が身につかない背景

お子様の英語力維持のために、週に1回英会話教室に通わせる保護者様は非常に多いです。しかし、結論から言うと、それだけでは帰国子女の英語力を維持するのは困難です。なぜなら、週1回・1時間程度のレッスンは、海外生活で毎日浴びていた英語のシャワーに比べると、量が圧倒的に少ないからです。また、多くの英会話教室は「英語に初めて触れる」「英語を楽しむ」ことを目的にしており、すでに高い英語力を持つ帰国子女にとっては、物足りない内容になりがちです。

例えば、レッスン内容がゲームや歌中心であったり、自分より英語レベルが低い他の生徒にレベルを合わせる必要があったりすると、英語力の「維持」どころか、かえって学習意欲を失ってしまうケースも少なくありません。そのため、週1回の「お稽古」感覚の英会話では、英語力の退行を食い止めるのは難しいのです。

「英語を話せる」と「英語で学べる」の決定的な違い

「英語を話せる」と「英語で学べる」の決定的な違い

お子様の英語力を考える上で、保護者様にぜひ知っておいてほしい重要な違いがあります。それは、「英語を話せる(日常会話レベル)」と「英語で学べる(学習言語レベル)」は全く別物だということです。言語習得の分野では、前者を「BICS(生活言語能力)」、後者を「CALP(学習言語能力)」と呼びます。

帰国子女のお子様の多くは、友人とのコミュニケーションなど日常会話(BICS)は得意です。しかし、将来的に大学進学やグローバルなキャリアで本当に必要となるのは、学術的な内容を英語で理解し、思考し、表現する力(CALP)です。

例えば、「このリンゴは美味しいね」と話すのがBICSですが、「このリンゴの栄養素が人体にどう影響するかを科学的に説明する」のがCALPです。日本の学校生活では、このCALPを伸ばす機会がほぼ失われてしまうため、意識的に補う必要があります。

周囲と比べて焦る前に まずは英語教育の目的を明確に

ママ友のお子様が流暢な英語を話していたり、インターナショナルスクールに通っている話を聞いたりすると、「うちの子はこのままで大丈夫かしら」と焦りを感じてしまうお気持ちは、私も母として痛いほど分かります。しかし、焦って行動する前に、一度立ち止まって考えることが大切です。

最も重要なのは、「何のためにお子様に英語を学ばせたいのか」という教育の「目的」をご家庭で明確にすることです。例えば、「将来、海外の大学に進学してほしい」のか、「国内の受験で英語を武器にしたい」のか、「単に英語を忘れないでほしい」のか、「グローバルな視野を持つ人に育ってほしい」のか。目的によって、選ぶべき環境やアプローチは全く異なります。目的が明確になれば、周囲の評判に流されず、ご家庭とお子様にとって本当に必要な選択ができます。

英語を「忘れない」ために家庭でできる 5つの実践的アプローチ

英語力の維持は、スクール任せだけでは困難です。大切なのは、日常生活の中でいかに「英語が当たり前にある環境」を作れるかです。ここでは、ご家庭ですぐに実践できる5つの具体的なアプローチをご紹介します。

対策1 映画や音楽 読書で日常的に英語に触れる習慣づくり

映画や音楽 読書で日常的に英語に触れる習慣づくり

まずは、お子様が楽しみながら英語に触れ続けられる「インプット」の環境を整えましょう。英語を「勉強」として捉えると、お子様はすぐに飽きてしまいます。ポイントは、日常生活のエンターテイメントを英語に置き換えることです。例えば、動画配信サービス(NetflixやDisney+など)は、音声も字幕も「英語」に設定して視聴することを習慣にします。初めは英語字幕、慣れてきたら字幕なし、とステップアップするのも良いでしょう。

また、車での移動中や朝の準備中には、お子様の好きな英語の音楽(洋楽や映画のサントラ)をBGMとしてかけるのも効果的です。読書が好きなお子様なら、日本語の本だけでなく、英語の原作(”Harry Potter”シリーズなど)を本棚に並べておきましょう。このように、生活の中に自然に英語が存在する状態を作ることが、英語力維持の第一歩となります。

対策2 オンライン英会話やイベントでアウトプットの機会を増やす

オンライン英会話やイベントでアウトプットの機会を増やす

英語力を維持するには、インプットだけでなく「アウトプット(実際に使う)」機会の確保が不可欠です。日本国内で日常的に英語を話す相手を見つけるのは簡単ではありません。そこで活用したいのが、オンライン英会話や英語圏のイベントです。ただし、帰国子女のお子様の場合、ただのフリートークでは物足りないかもしれません。

オンライン英会話を選ぶ際は、ディスカッションやディベートなど、自分の意見を論理的に構築して伝える訓練ができるプログラムを提供しているところを選びましょう。また、週末に開催される大使館主催の文化イベントや、インターナショナルスクールが一般向けに開催するサマースクールなどに参加し、強制的に英語を話さざるを得ない環境に身を置くことも有効です。定期的に「英語を話す」場を設けることで、スピーキング能力の錆びつきを防ぐことができます。

対策3 英検やTOEFLを目標に設定し学習を習慣化する

英検やTOEFLを目標に設定し学習を習慣化する

漠然と「英語力を維持する」と考えるよりも、具体的な目標を設定する方が学習は習慣化しやすくなります。帰国子女にとって、英検®やTOEFL iBT®、IELTS™などの資格試験は、現在の英語力を客観的に測る良い指標(ベンチマーク)になります。例えば、「小学6年生までに英検準1級を取得する」「中学2年生でTOEFL iBT 80点を目指す」といった明確なゴールを決めるのです。

目標が決まれば、そこから逆算して「今月はこの単語帳を終わらせる」「週に2回は長文読解の問題を解く」といった学習計画が立てやすくなります。特に、アカデミックな語彙力や読解力が問われるこれらの試験対策は、先ほど述べた「英語で学ぶ力(CALP)」の維持にも直結するため、非常におすすめのアプローチです。

対策4 家庭内ルールやスクール活用で英語環境を意図的に構築する

ご家庭の協力が得られるのであれば、意識的に「英語環境」を作り出すことも有効な手段です。日本で生活している以上、何もしなければ日本語が優位になるのは当然です。だからこそ、「意図的に」英語を使うルールや仕組みを導入する必要があります。例えば、「夕食の後の30分間は、家族全員英語だけで会話する」「週末の朝は英語のニュース番組を見る」といった家庭内ルールを決めるのはどうでしょうか。

初めは抵抗があるかもしれませんが、ゲーム感覚で取り組むと習慣化しやすいです。また、学童の代わりに、放課後の時間を英語で過ごせるアフタースクールや、インターナショナルスクールの短期プログラムを利用するのも一つの手です。お子様一人で頑張らせるのではなく、家族や環境の力を借りて、英語に触れる時間を物理的に確保することが大切です。

対策5 動画や読書で「英語で深く理解する」能動的な学習を行う

 動画や読書で「英語で深く理解する」能動的な学習を行う

英語に触れる際、「ただ聞き流す」受動的なインプットだけでは、思考力は鍛えられません。一歩進んで、「英語で深く理解する」能動的な学習を心がけましょう。これは、「英語で学ぶ力(CALP)」を維持・向上させるために非常に重要です。例えば、英語のドキュメンタリー映画を見たら、ただ「面白かった」で終わらせず、「この映画のテーマは何だったか」「主人公が伝えたかったことは何か」を英語で要約してみる(話す・書く)のです。

英語の本を読んだら、登場人物の心情を分析したり、自分ならどう判断するかを英語で考えてみます。このように、インプットした情報を自分なりに解釈し、再構築する作業(能動的学習)こそが、アカデミックな英語力を定着させる鍵となります。

英語を「忘れない」環境とは? インターナショナルスクール徹底比較

家庭での努力には限界もあります。より確実に英語力を維持・向上させる環境として「インターナショナルスクール」があります。しかし、メリットばかりではありません。ここではその実態と、お子様に合うスクールの見極め方を解説します。

メリット解説 通学型インターで得られるイマージョン環境とは

メリット解説 通学型インターで得られるイマージョン環境とは

通学型インターナショナルスクールの最大のメリットは、何と言っても「イマージョン環境」です。イマージョンとは「浸す」という意味で、英語を「教科」として学ぶのではなく、数学、理科、社会、体育といった全教科を「英語で」学ぶ環境のことを指します。朝、スクールバスに乗った瞬間から、授業中はもちろん、休み時間やランチタイム、部活動に至るまで、基本的に公用語は英語です。

これは、海外生活とほぼ同等の英語接触量を確保できることを意味します。この環境に身を置けば、英語を忘れる心配はほぼなくなり、日常会話力(BICS)だけでなく、アカデミックな思考力(CALP)も継続的に鍛えられます。帰国子女のお子様にとって、すでに身につけた英語力をさらに伸ばすための理想的な環境と言えるでしょう。

デメリットと現実 高額な学費と親の負担はどのくらいか

デメリットと現実 高額な学費と親の負担はどのくらいか

魅力的なインターナショナルスクールですが、もちろんデメリットも存在します。特に大きな壁は「費用」と「親の負担」です。日本にある多くのインターナショナルスクールは、法的に「各種学校」扱い(一条校認定されていない)のことが多く、国からの補助金が出ないため学費が非常に高額です。

一般的に、年間200万円から300万円程度の学費に加え、入学金、施設利用料、スクールバス代などが別途必要となります。また、学校からの連絡事項、三者面談、PTA活動などはすべて英語で行われるため、親にも相応の英語力が求められます。送迎やイベント参加など、家庭のコミットメントも日本の学校以上に必要な場合が多いです。このような経済的・時間的な負担を、卒業まで継続して負えるかどうか、現実的なシミュレーションが必要です。

教育アドバイザーが教える お子様に本当に合うスクールの見極め方 3つのポイント

教育アドバイザーが教える お子様に本当に合うスクールの見極め方 3つのポイント

「インター」と一口に言っても、学校によって特色は様々です。学費が高いから良い学校とは限りません。お子様に本当に合うスクールを見極めるために、私がアドバイザーとして必ず確認する3つのポイントをお伝えします。

第一に「カリキュラムと国際資格」です。採用しているカリキュラム(国際バカロレア(IB)、英国式、米国式など)が、将来の進路(海外大学か国内大学か)と合っているか、取得できる国際資格(A-LevelやIBディプロマなど)は何かを確認します。

第二に「生徒の多様性」。生徒の国籍比率や、帰国子女・外国籍・日本人生徒の割合は重要です。多様性が豊かな環境か、実質的には日本人が多いのかで雰囲気は大きく変わります。

第三に「サポート体制」。お子様の性格が、自主性を重んじる校風か、手厚くサポートする校風か、どちらが合うかを見極めましょう。

比較 プリスクールや英会話教室との違いは「学習言語」

比較 プリスクールや英会話教室との違いは「学習言語」

プリスクールや英会話教室と、インターナショナルスクールの違いが曖昧な方もいらっしゃるかもしれません。これらは目的と「学習言語」が根本的に異なります。英会話教室は、基本的に「日本語」を母国語とする子供たちに「英語という教科」を教える場所です。

一方、プリスクールは「未就学児」を対象に、英語「で」生活や遊びを学ぶ場所ですが、あくまで学齢前の施設であり、その後の進路が保証されているわけではありません。対してインターナショナルスクールは、初等・中等教育(小学校~高校)の全課程を「英語で」学ぶ場所です。

つまり、英語はコミュニケーションの道具であり、目的はあくまで数学や理科といった「教科内容の習得」にあります。お子様の英語力を「維持・向上」させ、さらに「アカデミックなレベル」まで高めたいのであれば、インターナショナルスクールがその目的に最も近い環境と言えます。

無理なく「英語を維持・向上させる」方法 オンラインインターという新しい選択肢

「通学型インターは、費用や場所の面で現実的ではない…」そうお考えの保護者様も多いはずです。そこで今、第3の選択肢として「オンラインインターナショナルスクール」が世界的に注目されています。

なぜ今オンラインインターが注目されるのか その仕組みとメリット

なぜ今オンラインインターが注目されるのか その仕組みとメリット

オンラインインターナショナルスクールは、文字通り、物理的な校舎に通うことなく、インターネットを通じてインターのカリキュラムを履修できる学校です。この仕組みの最大のメリットは「場所を選ばない」ことです。お住まいの地域に良いインターがなくても、ご自宅がそのまま世界の教室に繋がるキャンパスになります。

また、高額な施設維持費やスクールバス代がかからないため、通学型に比べて学費を大幅に抑えられる点も大きな魅力です。さらに、通学の必要がないため、現在の日本の学校生活と両立しやすいという利点もあります。

例えば、日本の学校に通いながら、放課後や週末の時間を使って、海外の本格的なカリキュラムを学ぶといった柔軟な学習設計が可能です。このように、オンラインインターは「通学型のメリット」と「家庭の事情」を両立させやすい、非常に現実的な選択肢なのです。

通学不要でコストを抑えながら 英国式の本格カリキュラムを実現

通学不要でコストを抑えながら 英国式の本格カリキュラムを実現

オンラインインターを選ぶ際、保護者様が最も懸念されるのは「教育の質」だと思います。「オンラインで本当にインターの教育が受けられるの?」と不安に思われるかもしれません。しかし、実績のあるスクールを選べば、通学型と遜色ない本格的な教育が受けられます。

例えば、私たちNisai Japanが提供しているのは、世界的に評価の高い「英国式(ケンブリッジ式)カリキュラム」です。これは、世界中の名門インターナショナルスクールでも採用されている教育課程です。オンラインであっても、授業は録画されたビデオを見るだけではありません。リアルタイムのライブレッスンで、経験豊富なネイティブ教師や世界中の生徒と双方向のコミュニケーションを取りながら学びます。

つまり、オンラインインターは、単なる「英会話レッスン」ではなく、通学型と同じカリキュラムを、コストを抑えて自宅で実現できる「正式な学校」なのです。

Nisaiの魅力 30年以上の実績とネイティブ専門教師による質の高い授業

Nisaiの魅力 30年以上の実績とネイティブ専門教師による質の高い授業

オンライン教育で最も重要なのは、その運営実績と教師の質です。Nisaiは、この点で世界中から高い評価を得ています。私たちNisaiは、オンライン教育が一般的になるずっと以前から、30年以上にわたりオンラインでのインター教育を提供してきたパイオニアです。その実績は、英国のケンブリッジ国際教育機構(CAIE)から正式なオンラインスクールとして認定されていることでも証明されています。

授業を担当するのは、単なるネイティブスピーカーではなく、全員が教員免許を持つ「専門教師」です。彼らはオンラインで教えるための特別なトレーニングも受けており、生徒一人ひとりの習熟度を把握しながら、質の高いライブレッスンを行います。この長年の実績と教師の専門性こそが、Nisaiが選ばれる最大の理由であり、お子様の英語力を確実に伸ばせる基盤となっています。

世界中の生徒と共に学ぶ Nisaiならではのグローバルな学習環境

世界中の生徒と共に学ぶ Nisaiならではのグローバルな学習環境

オンラインのもう一つの大きな魅力は、通学型インター以上に「グローバルな学習環境」が手に入ることです。通学型インターの場合、生徒は基本的にその地域に住んでいる子供たちに限られます。しかし、Nisaiのオンラインクラスルームには、アジア、中東、ヨーロッパ、アフリカなど、文字通り世界中の生徒が同時に参加します。

例えば、理科の授業で環境問題についてディスカッションする際、日本では当たり前の「水」が、他の国ではどれほど貴重かといったリアルな意見が飛び交います。これは、多様な文化的背景を持つクラスメイトがいてこそ可能な学びです。英語を「ツール」として、自分とは異なる価値観に触れ、国際的な視野を養う。これこそ、日本の教室では得られない、Nisaiならではの独自の学習体験です。

英語教育を始めるべき最適なタイミングはいつ?

「英語教育は早ければ早いほど良い」とよく言われますが、私は「お子様が興味を持った時」と「ご家庭の目的が定まった時」が最適なタイミングだと考えています。確かに、幼少期は耳が良く、発音(LとRの違いなど)の習得には有利です。しかし、帰国子女のように既に基礎があるお子様の場合、年齢はあまり関係ありません。むしろ、学習目的が明確になる小学生高学年や中学生からの方が、「英語で学ぶ力(CALP)」は飛躍的に伸びます。

大切なのは、お子様の現在のレベルと学習意欲に合った環境を提供することです。Nisaiでは、小学生(11歳~)対象のコースから高校生(~19歳)対象のコースまで、年齢や英語レベルに応じたプログラムを用意しています。「もう遅いかも」と心配する必要はありません。お子様の「学びたい」というサインを見逃さず、適切な環境を与えてあげることが重要です。

英語力が拓く子どもの未来 インター出身家庭のリアルな声

英語環境への投資は、お子様の将来にどのような影響を与えるのでしょうか。インターナショナルスクールでの教育を選択したご家庭の体験談や、英語力がキャリアに与える具体的なメリットをご紹介します。

先輩ママの体験談 インターナショナルスクールを選んで良かったこと・大変だったこと

先輩ママの体験談 インターナショナルスクールを選んで良かったこと・大変だったこと

私がこれまでカウンセリングしてきた中で、インターを選んだ保護者様からは、多くの「リアルな声」が寄せられています。「良かったこと」として最も多く聞かれるのは、「子供の自主性と自己肯定感が育った」という点です。インターでは、常に自分の意見を求められ、他者と議論する場が多いため、人前で堂々と発言し、物怖じしない積極性が身につきます。

一方で、「大変だったこと」としては、やはり「学費の捻出」が一番です。また、「日本語(特に国語や漢字)の学習をどう補うか」という悩みや、思春期に「自分は日本人なのか、何者なのか」というアイデンティティの悩みを抱えるお子様もいらっしゃいます。メリットとデメリットの両方を理解し、家庭でどうサポートしていくかを事前に考えておくことが非常に重要です。

英語力が将来の進学やキャリアに与える具体的な影響

英語力が将来の進学やキャリアに与える具体的な影響

高い英語力、特に「英語で学んだ経験」は、お子様の将来の選択肢を劇的に広げます。まず「大学進学」において、海外のトップ大学を当たり前に目指せるようになります。国内の大学においても、帰国子女枠やAO・推薦入試(総合型選抜)で圧倒的に有利になります。一般入試でも、英語の配点が高い学部では大きな武器です。

「キャリア(就職)」においては、その影響はさらに顕著です。現代では、日系企業であっても海外部門や幹部候補生には高い英語力が求められます。もちろん、外資系企業や国際機関への就職も現実的な選択肢となります。

重要なのは、単に「英語が話せる」だけでなく、「英語で専門的な議論ができる」人材は市場価値が非常に高いため、将来のキャリア形成において強力なパスポートとなるのです。

グローバル社会で活躍するために 英語「で」学ぶ力の重要性

これからのお子様が生きる社会は、ますますグローバル化が進みます。その社会で本当に活躍するために不可欠なのが、繰り返しお伝えしている「英語で学ぶ力(CALP)」です。将来、仕事で直面する課題は、世界中の同僚と協力して解決する必要があります。その時、必要なのは「How are you?」の日常会話ではなく、「このプロジェクトの問題点をデータに基づき分析し、解決策を論理的に提案する」能力です。

例えば、エンジニアであれば海外の最新論文を読み解き、マーケターであれば多国籍チームと戦略を練る。医師であれば国際学会で発表する。これらはすべて「英語で学ぶ力」が土台となります。インターナショナルスクール(通学型・オンライン含む)での学びは、この実践的な能力を養うための最高のトレーニング環境と言えます。

お子様の個性を伸ばす 多様な教育アプローチ

お子様の個性を伸ばす 多様な教育アプローチ

インターナショナルスクールの教育は、日本の画一的な教育とは異なり、「個性を伸ばす」ことを非常に重視しています。日本の教育は「協調性」や「全員が同じ正解を覚える」ことに重きを置く傾向がありますが、インターの多くは「探求型学習」や「プロジェクトベース学習(PBL)」を取り入れています。

例えば、歴史の授業で単に年号を暗記するのではなく、「もし自分がその時代の指導者だったらどう判断したか」を生徒同士で議論させたり、理科で環境問題について学んだら、実際に学校でできるリサイクル活動をグループで企画・実行させたりします。このように、生徒の自主性、批判的思考力、リーダーシップを育む多様なアプローチは、お子様が持つ潜在的な能力を引き出し、グローバル社会で生き抜く「人間力」そのものを育てます。

失敗しないスクール選びの第一歩 具体的なアクションプラン

ここまで様々な選択肢を見てきましたが、最後は「行動」に移すことが大切です。情報収集だけで終わらせず、お子様にとっての「最適解」を見つけるために、今すぐできる具体的なステップをご紹介します。

我が家に合うのは 通学型 vs オンライン 目的別診断チャート

我が家に合うのは 通学型 vs オンライン 目的別診断チャート

「通学型」と「オンライン」、どちらが我が家に合っているのか迷われるかもしれません。判断基準は「費用」「場所」「両立」の3つです。

まず「費用」。通学型インターの学費(年間200万以上)を卒業まで継続的に支払うことが可能かどうかが最大の分岐点です。

次に「場所」。お住まいの地域に、希望するカリキュラムを持つインターが通える範囲にあるか。

最後に「両立」。日本の学校教育も受けさせながら、放課後や週末に英語力を高めたいのか、それとも英語環境に完全にシフトしたいのか。

もし「費用を抑えたい」「近くに良いインターがない」「日本の学校とも両立したい」というご家庭であれば、オンラインインターナショナルスクールが非常に有力な選択肢となるはずです。

まずは体験から サマースクールやNisaiの「短期オンライン留学」を活用する

スクール選びで最も大切なのは、パンフレットやウェブサイトの情報だけでなく、実際にお子様が「体験」してみることです。お子様の性格とスクールの雰囲気が合うかどうかは、入ってみないと分かりません。いきなり高額な入学金を払う前に、必ず体験授業や短期プログラムに参加しましょう。

多くの通学型インターは、夏休みなどに「サマースクール」を開催しています。これは、スクールの雰囲気を知る絶好の機会です。また、私たちNisai Japanでも、短期間で海外の授業を体験できる「短期オンライン留学」プログラムをご用意しています。自宅にいながら、世界中の生徒とのライブ授業を手軽に体験できます。

まずはこうした体験プログラムを活用し、お子様の反応を見てから本格的な入学を検討するのが、失敗しないための鉄則です。

海外オンライン留学について詳しくはこちら

専門家に相談 無料カウンセリングで不安や疑問を解消しよう

インターネットで情報を集めるほど、かえって「何が正しいのか分からない」と混乱してしまうこともあるかと思います。そんな時は、ぜひ専門家にご相談ください。私たちNisai Japanのスタッフは、多くのお子様の進路相談に乗ってきたプロフェッショナルです。

「うちの子の性格で、オンライン授業についていける?」「通学型とオンラインで迷っている」「将来、海外大学を目指すには今何をすべき?」といった、ご家庭ごとの具体的な悩みに、中立的な立場からアドバイスを差し上げます。無料の個別相談をぜひご活用ください。

個別相談はこちら

スクール選びの前に 家庭内で話し合っておくべきこと

最後のステップとして、スクール選びを始める前に、必ずご家庭内で「教育方針のすり合わせ」を行ってください。英語教育、特にインターナショナルスクールへの進学は、長期的なコミットメント(時間・費用・労力)が必要です。この覚悟をご両親で共有できていないと、後で必ず問題が生じます。

例えば、「なぜ中学受験ではなくインターなのか」「経済的な負担をどう分担するか」「お子様の日本語(国語)教育をどうフォローアップするか」「最終的なゴール(海外大学進学など)はどこに置くか」など、現実的な論点をすべて洗い出しましょう。

ご家庭の方針が固まってこそ、私たちスタッフも的確なサポートができます。ご家族全員が納得した上で、お子様にとって最良の道を選んであげてください。

帰国子女と英語学習に関する基礎知識

ここでは、保護者様からよくご質問いただく「帰国子女」に関連する言葉の意味や、英語力の目安について、基礎知識を簡潔にまとめます。疑問点の解消にお役立てください。

「帰国子女」の英訳と「Returnee Student」の意味

「帰国子女」の英訳と「Returnee Student」の意味

「帰国子女」は、日本の文脈で使われる言葉で、一般的に英語では「Returnee Student(リターニー・スチューデント)」あるいは単に「Returnee(リターニー)」と表現されます。これは、「(海外から)戻ってきた生徒」というそのままの意味です。ただし、この言葉は主に日本の教育制度や入試の文脈で使われることが多いです。

英語圏の一般的な会話で “I am a returnee student.” と言っても、相手は「どこから? 何のために?」と不思議に思うかもしれません。英語圏では、海外経験を持つ生徒を日本ほど特別に区別する概念が強くないためです。日本国内で、海外生活の経験を持つ生徒を指す言葉として「帰国子女」や「Returnee」が使われると理解しておくと良いでしょう。

英語が「ペラペラ」になるまでに必要な学習期間の目安

英語が「ペラペラ」になるまでに必要な学習期間の目安

保護者様が期待する「ペラペラ」のレベルにもよりますが、言語習得には2つの目安となる期間があります。

1つ目は、日常会話レベル(BICS)です。これは比較的習得が早く、イマージョン環境(英語漬けの環境)にいれば1年~2年程度で流暢に話せるようになると言われています。

2つ目は、学習言語レベル(CALP)、つまり「英語で学ぶ力」です。これは、授業内容を理解し、専門的な議論ができるレベルを指し、ネイティブの子どもと同等になるには5年~7年かかるとされています。

したがって、海外滞在が2~3年のお子様は「日常会話はペラペラ」でも、「学習言語」はまだ発展途上の可能性があります。このCALPを日本でどう伸ばすかが、英語力維持の鍵となります。

帰国子女が維持したい英語力のベンチマーク 英検何級レベルか

帰国子女が維持したい英語力のベンチマーク 英検何級レベルか

帰国子女が日本で英語力を維持・向上させるための具体的な目標として、英検®は非常に有効です。どのレベルを維持すべきかは、海外滞在年数や年齢によりますが、一つのベンチマークをお伝えします。例えば、小学校中学年で帰国した場合、まずは英検2級~準1級を早期に取得し、小学校卒業までに準1級を安定してクリアできるレベルを維持したいところです。

中学生であれば、英検1級の取得、あるいはTOEFL iBT®やIELTS™といった、よりアカデミックな試験への移行を視野に入れます。重要なのは、一度取得して終わりではなく、定期的に受験し続けることです。これにより、語彙力や読解力といったアカデミックなスキルが落ちていないかを確認することができます。

IGCSEやA-Levelとは? 世界で認められる国際資格の価値

インターナショナルスクール(特に英国式)を選ぶ際、必ず目にするのが「IGCSE」と「A-Level」という資格です。これらは、英国式の教育システムにおける国際的な統一試験・資格であり、世界中の大学が入学基準として採用しています。

「IGCSE(アイジーシーエスイー)」は、主に14歳~16歳(日本の中学生に相当)が受験する中等教育の修了資格です。Nisaiでもこのコースを提供しています。その上で、16歳~19歳(高校生に相当)が学ぶのが「A-Level(エーレベル)」です。これは大学入学資格であり、このA-Levelのスコアを使って、イギリス、アメリカ、オーストラリア、そして日本の難関大学(帰国子女入試など)を含む、世界中の大学に出願することができます。

Nisaiは、このA-Levelまでオンラインで取得可能な、世界でも数少ないスクールの一つです。

お子様の可能性を最大化する英語教育の選び方

英語を「忘れない」ための環境選び 3つの鍵

英語を「忘れない」ための環境選び 3つの鍵

帰国子女のお子様の貴重な英語力を「忘れない」ようにするためには、環境選びがすべてと言っても過言ではありません。これまでの内容をまとめると、重要な鍵は3つあります。

1つ目は「継続的なインプット」。ご家庭での映画や読書など、楽しみながら英語に触れ続けることです。

2つ目は「アウトプットの機会」。オンライン英会話やイベント参加など、英語を「使う」場を意図的に作ること。

そして最も重要な3つ目が、「アカデミックな学び(CALP)の維持」です。日常会話レベルで満足せず、「英語で学ぶ」環境(インターやオンラインインター)を提供すること。

この3つの鍵を意識して、お子様の環境を整えてあげてください。

インターナショナルスクール選びで後悔しないために

インターナショナルスクール選びで後悔しないために

インターナショナルスクールは、お子様の可能性を大きく広げる素晴らしい環境ですが、同時に「こんなはずではなかった」という後悔の声も聞かれます。後悔しないために、アドバイザーとして3点強調させてください。

第一に、「なぜインターなのか」という目的をご家庭で明確にすること。

第二に、高額な学費や親の負担について、現実的なシミュレーションを行うこと。教育投資は長期戦です。

第三に、必ず体験授業やサマースクールに参加し、お子様の性格と校風の相性を確認すること。

これらのステップを踏むことで、入学後のミスマッチを最小限に抑えることができます。

オンラインインターNisai Japanで未来への確かな一歩を

「英語力を維持・向上させたい、でも通学型インターはハードルが高い…」Nisai Japanは、まさにそうしたお悩みを持つご家庭のためにあります。Nisaiは、30年以上の実績を持つ英国ケンブリッジ認定のオンラインインターナショナルスクールです。通学不要で、費用を抑えながら、ネイティブの専門教師による質の高いライブ授業を自宅で受けることができます。世界中の生徒と共にIGCSEやA-Levelといった国際資格を目指す環境は、お子様の「英語で学ぶ力」を確実に引き上げます。お子様の未来への確かな一歩として、ぜひNisaiのオンライン教育をご検討ください。まずは無料カウンセリングや短期体験留学で、その質の高さを実感していただければ幸いです。

まとめ

帰国子女が日本で英語を忘れるのを防ぐには、日常会話だけでなく「英語で学ぶ力(CALP)」の維持が不可欠です。ご家庭でのインプットや目標設定に加え、アウトプットの場を確保しましょう。しかし、家庭学習だけでは限界があるのも事実です。

通学型インターは理想的ですが、費用や立地の壁があります。そこで、自宅から本格的な英国式カリキュラムが学べる「オンラインインターナショナルスクール」が現実的な解となります。お子様の貴重な英語力を未来の武器にするために、まずは体験授業などで相性を確認し、ご家庭とお子様に最適な環境を選んであげてください。

よくある質問(FAQ)

英語を忘れないようにするために家庭でできる最も効果的なことは何ですか?

最も効果的なのは、「英語を特別なものにしない」環境づくりです。具体的には、動画配信サービスは「英語音声・英語字幕」をデフォルトにし、読書も英語の原作を本棚に並べるなど、日常生活に英語が当たり前に存在する状態を作ることです。
詳しくは、【英語を「忘れない」ために家庭でできる 5つの実践的アプローチ】で解説したインプットの習慣化をご参照ください。

通学型インターナショナルスクールの高額な学費に見合う価値は本当にありますか?

これはご家庭の「教育目的」によります。もし、お子様の将来の進路として海外大学進学を強く希望し、経済的にも卒業まで継続して支払える見通しが立つのであれば、そのイマージョン環境には十分な価値があると言えます。ただし、費用対効果を懸念される場合は、オンラインインターなど他の選択肢と比較検討することをおすすめします。

オンラインインターナショナルスクールだけで英語力は本当に身につきますか?

はい、身につきます。ただし、それは「英会話レッスン」ではなく、Nisaiのような「アカデミックなカリキュラム」を提供しているスクールを選んだ場合です。

「英語で」数学や理科を学び、議論し、レポートを書く訓練を積むため、日常会話レベルを超えた本物の「英語で学ぶ力」が養われます。教師の質や実績も重要です。
(詳細は【Nisaiの魅力 25年以上の実績とネイティブ専門教師による質の高い授業】セクションをご覧ください)。

> 無料体験のお申し込みはこちら

日本の学校(受験)とインターの学習を両立することは可能ですか?

通学型インターとの両立は物理的に不可能ですが、「オンラインインター」であれば両立は十分に可能です。実際にNisaiの生徒の多くは、日本の学校に通いながら、放課後~夜の時間帯にNisaiの授業を受けています。
日本の教育を受けつつ、英語力と国際資格も取得できるのが、オンラインインターの大きなメリットです。(【オンラインインターという新しい選択肢】参照)

> 無料体験のお申し込みはこちら

子供がインターナショナルスクールの文化や授業に馴染めるか不安です。

そのご不安はよくわかります。だからこそ、入学前に必ず「体験授業」や「サマースクール」に参加させることが重要です。お子様が自主的に発言する校風を楽しめるタイプか、それとも手厚いサポートが必要なタイプか、実際の授業の雰囲気を見て判断するのが一番です。
オンラインインターでも「短期オンライン留学」のような体験プログラムをご用意しています。

> 海外オンライン留学について詳しくはこちら

Nisaiのコースはどの年齢から(小学生 中学生 高校生)始められますか?

Nisaiのケンブリッジプログラムは、主に11歳(小学校高学年)から19歳(高校生)までを対象としていますが飛び級制度を採用しているのも特徴の一つです。年齢ではなく能力で学年が決まります。1科目から受講するとが可能です。

中学生向けの「IGCSE」や高校生向けの「A-Level」など、目的に応じたコースがあり、世界中の大学進学に必要な国際資格の取得を目指せます。英語力が足りない場合でも英語力育成のCEFR英語コースもご用意しています。

> 無料体験のお申し込みはこちら

関連記事

個別相談
(Web)