
- インターナショナルスクール
- 2025.6.20
インターナショナルスクールはどういう生徒が通う?日本の学校との違い、国内インターの学校選びや平均的な学費などを紹介
本ページでは以下のことがわかります。
インターナショナルスクール(通常インター)の定義や国内のインターの特徴をご紹介しています。特に、インターナショナルスクールに通うことが人気になる中で、どのような生徒とご家族が通っているのか、日本の学校と異なるカリキュラムの特徴や、帰国子女生徒との違い、インターのメリット・デメリットなどをご紹介してます。インター入学をご検討しているご家族や生徒自身向けです。
インターナショナルスクールとは?カリキュラムの違い、特徴や学費のご紹介

インターナショナルスクール(以下、インター)とは一般的に様々なタイプがありますが、大まかに3種類の学校があります。インターと呼ばれる学校は、日本の学校とは違いそれぞれの学校により採用しているカリキュラムが異なります。
インターで採用されるカリキュラムの種類はさまざまで、学校によって教育方針・内容、卒業試験、修了証も異なります。例えば、国際バカロレア(IB)やアメリカのAPカリキュラムを採用している学校では、卒業に必要な科目数も異なります。
- 英語を第一言語とする国が日本に住む自国人のために設立した学校。各国の公立学校のカリキュラムに沿った内容を教えており、外交官や仕事で来日してる家庭のお子様を教育するのが目的です。
(例:アメリカンインター、ブリティッシュインター、カナダインター等)
- 欧米の学校や大学によって日本で作られた、日本人の子供を英語で教育する学校。
(例:東京インターハイスクール、文化学園大学杉並中学)
- 日本の学校や団体によって設立され、日本人の子供を教育するために作られた学校です。
(例:西町インターナショナルスクール)
日本の教育就学義務

日本国内では「学校教育法」の第一条に定められた学校のみが義務教育や大学受験資格を満たす学校(一条校)で、インターは学校教育法第134条の「各種学校」か無許可のものが少なからず存在するため、残念ながら不就学児童生徒として扱われます。法律的には法律的には一条校として認められていないインターに就学させても就学義務を履行したことになりません。
ですので、一条校ではないインターから一条校や公立学校への入学・編入を希望しても認められない場合が多いです。幸いながら、帰国子女入試でインター卒業生を受け入れている中学や高校が多くあります。一部例としては、渋谷教育学園渋谷中学校、渋谷教育学園幕張中学校、広尾学園中学校(インター生は要相談)、同志社国際中学校、立命館宇治中学校、開智日本橋学園中学校があります。
近年ではインターの高校卒業生が日本国内の一部の大学受験資格が認められる私立大学(早稲田大学、慶應大学、国際基督教大学、立命館アジア太平洋大学等)や東大・京大といった国立トップ大学ではバカロレア入試を取り入れているところもあります。
インターの費用が高額な要因

日本国内のインターナショナルスクールは、一般的な日本の学校と比べて非常にお金がかかります。授業料は平均200万円前後かかりますが、学費が高額な理由には様々な学校側の事情が関わっています。
この学費の中に最先端の設備費用、少人数の授業かつ高品質の教職員の雇用・設備を守るためでもあります。むしろ、日本のインターの学費はアジア各国の国々と比較してもだいぶお安くお得です。
インターの学費は高額ではありますが、プリスクールに入園時や高校では一部の高校の教育費が条件を満たせば、無償化もしくは一部無償化になる場合もあります。
各都道府県別の平均インターナショナルスクールの記事はこちらからご覧になれます。
理由1:少人数制度 | |
多くのインターでは少人数制の授業を取り入れているため、一つのクラスで20人から30人前後です。インターに通っているご家庭の多くは海外から日本にキャリアを理由で来日しているため、生徒が皆同じ学力や理解度とは限りません。生徒一人一人の性格や学力面におけるサポートを細かく把握するために少人数制で教えているインターがほとんどです。 |
理由2:教員コスト | |
当然ながらレベルの高い教育を少人数制で提供するにはお金がかかります。特にインターでは教職員を募集する際は英語がネイティブレベルの前提で教える学年や担当科目、自国での経験・教職免許等を採用条件に設けています。基本的には外国人の教員で、そのインターが教えているカリキュラムの出身国と同じの場合が多いです。教育経験が豊富で日本の学校で働きたい外国の先生を雇うのにはコストがかかります。国内外で活躍しているインターの生徒を日本の学校に教えるように、魅力的な条件の整った求人を出すのは高額な費用がかかります。また、各職員の居住費や渡航費も追加で費用がかさみます。 |
理由3:探究的カリキュラム | |
インターでは日本の学校と異なるカリキュラムに沿って授業が行われ、学校側は自由にカリキュラムを設定できます。そのためカリキュラムに必要な教材の準備や課外活動費用等が必要となるため、どうしても費用が高くなってしまいます。 |
理由4:多国籍な生徒の獲得 | |
生徒も外国籍の生徒が多く、インターは外国の生徒を受け入れる前提で運営しています。また、家庭の都合で海外へ転校する場合もあります。特に世界経済への影響や、日本は災害が多い国なので大きな災害後はインターに多く影響を与えます。それゆえにインターは長期的な学校運営のため、一人一人の学費を高くしなければならず、費用がかかってしまいます。 |
理由5:税制面での優遇や補助金を受けれない | |
インターは私立校と分類される為、国立や公立の学校のように国からの補助金は出ません。ですので保護者がすべて費用を負担しなければならず、総合的な費用では学費以外に入学金、施設利用料、教材費やスクールバス代など費用がかかります。現在は、一部の幼稚園・保育園(プリスクール等)や高等学校は条件を満たせば、補助金や一部の授業料が負担させる場合があります。詳細はお住まいの都道府県にお問い合わせください。 |
インター校の学校選び:国際基準 ACSI, CIS, WACSとは?

インターは文部科学省の認可で作られた学校ではないので、一部の学校を除けば日本の大学受験資格は認められません。そのため、欧米の学校評価機関の認可を受けた学校だけに大学入学資格を認めています。
国内にあるインターナショナルスクールで学校として十分に経営できると国際的に評価された学校はいずれかに所属しています。ACSI, CIS, WACSの認定校では大学入学資格を認められます。
国際資格の詳細はこちらをご覧ください
国内インター生徒と帰国子女生徒の違い

日本国内の日本人でインターナショナルに通う生徒は必ずしも、全員が帰国子女ではありません。
帰国子女の定義:
- 文部科学省や総務省では帰国子女という言葉を「帰国児童生徒」または「海外子女」と表現することが多いです。文部科学省の資料「海外で学ぶ日本の子どもたち」では、帰国児童生徒を海外勤務等の子女で引き続き1年を超える期間海外に在留し、各年度間帰国した児童生徒のことを指します。(引用:文部科学省(海外で学ぶ日本の子どもたち))。総務省統計局も同じような帰国児童・生徒の定義をしています。
- つまり、小学生から高校生の間に継続して一年以上海外に在留し、親の都合などで海外に滞在していた児童のことを指します。子供が自分の意思で海外留学などしていた場合は帰国子女として帰国後の学校の帰国子女受験枠に当てはまらない場合があります。
一方で国内のインターナショナルスクールに通う生徒は一般的に、帰国子女と異なり保護者と一緒に継続して一年以上の海外経験は必要ありません。一度も海外に出たことがない日本人のインター生徒でも、インターの生徒と呼ばれます。
日本国内インターの入学基準:日本人も入れる?

日本人は国内インターに入れる?
日本国内にあるインターのほとんどが、日本に滞在する外国籍の生徒を対象とした学校です。英語力、学費などの入学条件をクリアすれば、日本国籍の子供も入学できます。ただし、日本国籍を持っている生徒数が決まっていたり、保護者にも一定の英語力が求められる場合もあります。
必要な英語力は?バイリンガルになれる?
国内インターに入るための英語力は学校によって異なります。ですが、入学基準の一つとして入学希望学年と同じ英語力であることが要求されます。そのため両親との日本人や家庭で日本語を使っている子どもの場合は、英語力を身につけるためにプリスクールやキンダーガーデン(幼稚園や保育園)、外部の英語スクールなどに通う必要もあります。
希望の学年の英語力とは、英語で英語を含め一般的な5科目を学ぶことができる英語のリーディング、ライティング、リスニング、スピーキングの能力のことを指します。英語力が基準を満たさない場合は、学校にご相談ください。お子様の年齢や学年により放課後の英語補習など英語サポートがつく学校もあります。
また、入学後の話ですが、インターに入学したから必ず英語力がついて日本語と英語のバイリンガルになるとも限りません。学校以外で英語を使用しない環境によっては、ネイティブレベルの会話力、表現力、アカデミック英語が身につくわけではありません。
詳細はこちらをご覧ください。限定的バイリンガルや早期の英語教育の現状・卒園後の進路などについて詳しくご紹介しています。
学校の生活環境はどう違う?
インターは学校や元となる国の教育カリキュラムによって授業が異なる場合が多いです。とはいえ、一般的な日本の学校とは学校の生活環境は違う点もあります。
ディスカッションやグループワークの多さも学校や科目、その科目を教えている教師の指導方法によって異なります。日本の学校のように、授業時間中は先生が話し、生徒は先生の話を一方的に聞いていることもあります。また、生徒に主体性を持たせるために授業時間の半分は先生が話し、残り時間はクラス全員もしくは少人数のグループワークを行うこともあります。
また、日本の学校とは違い学校の行事も多種多様です。例えばアメリカカリキュラムを採用しているインターでは、大規模なハロウィンパーティ、保護者も参加するベイクセール、コンサート、イースター関連の休暇やイベントなどさまざまです。学校のカリキュラムにより学校行事が不規則に入っていたり、授業が全くない日もあります。
英語力が不安!親のサポートはある?
ほとんどのインターでは保護者との連絡手段は全て英語になります。他にも入学手続き、学習サポート、学校行事に参加する際は英語を使う機会が多くなります。そのため親も基礎的な英語を話し使うことができるほどの英語力はあった方が良いでしょう。
ただし、全ての親が流暢な英語を話す必要はありません。英語力の面では学校側のサポートはほぼありませんが、日常的な先生とのやりとりはメールなので文章上の簡単な英語を理解もしくは翻訳などを使えば問題ないです。
保護者の英語力は完璧でなくても、積極的に学校や子供に関わろうとする姿勢が大切です。
国内インターに通わせるメリット・デメリット

メリットその1:
英語が話せるようになる:多くのインターでは主要科目として英語を使います。その為、英語の知識が身につけるだけではなく、数学や理科、社会の各科目を英語で学ぶことができます。これにより、自然と英語での思考力や表現力が鍛えられ、より実践的な英語運用能力が身につきます。
さらに、英語でのディスカッションやプレゼンテーションの機会も触れる為、英語で自分の意見を言う能力が鍛えられます。また、国内外で英語のプログラムが増える中、将来的には様々な分野で活躍する可能性が広まります。
メリットその2:
多様な文化に触れられる:インターナショナルスクールにはさまざまな国や文化的背景を持つ生徒が集まります。そのため、日常的に異なる価値観や習慣に触れることができ、多文化理解が深まります。
また、学校行事やプロジェクトを通じて、異文化交流の機会が多くあり、国際的な視野を養うことができます。自分とは違う考え方や価値観を持つ人と交流するのは生徒本人の精神的な成長にも繋がります。
メリットその3:
探究的な学びができる:多くのインターナショナルスクールでは、単なる暗記ではなく、思考力や問題解決能力を重視したカリキュラムが採用されています。生徒はグループワークやディスカッションを通じて自ら考え、調査し、発表する機会が多く、主体的に学ぶ力が育まれます。このような教育は、将来的に大学や社会で必要とされるスキルの習得にもつながります。
デメリットその1:
学費が高い:インターナショナルスクールは一般的に学費が高額であり、年間の授業料や教材費、課外活動費などを含めると大きな経済的負担となることがあります。そのため、長期間通い続けるには十分な資金計画が必要になります。また、追加の費用として通学に必要なバス代や設備費用などがかかります。
デメリットその2:
日本の教育制度と異なるため、進学に影響する可能性がある:インターナショナルスクールは日本の教育カリキュラムとは異なるため、日本の高校・大学への進学を考えた場合、必要な科目の履修が不足している可能性があります。また、学校によっては日本の学習指導要領に準拠していないため、日本の教育制度に沿った受験対策を別途行う必要があります。
デメリットその3:
日本語力が十分に伸びにくいことがある:英語を中心とした環境で学ぶため、日本語を使う機会が限られます。特に読解力や作文力などの高度な日本語運用能力が十分に発達しない可能性があります。将来的に日本の社会で働く場合や日本語での学術研究をする際に、不足を感じることがあるかもしれません。
日本語の授業で出される宿題の量・授業の進むペースなどは授業や学校で異なります。注意点としては、学校内部や塾などの外部のサポートで日本語能力を維持できます。本人の要望や進路に合わせて日本語能力を伸ばすことも考えると良いでしょう。
英国式カリキュラムが学べる完全オンラインインターナショナルスクールNisai

弊社では総合的な英語力アップのほか、英語で数学や理科など様々な科目を受けることができます。自宅からオンラインで高品質で国際的に認められている教育を受け留学に備えることができます。Nisaiでは教科書を使わず、子どもたちの年齢や英語レベルに合わせた授業を行っています。
オンライン授業で本当に、英語力がつくのか。
オンラインとオフラインの違いであり、大きなメリットのひとつはレコーディングにあります。ライブ授業を受けて、リアルな経験を子どもたちは積みますが、その時間だけでは新しい知識や言葉の習得はなかなか難しい側面があります。課題と並行してレコーディングを見返すことで知識の定着、思考力を鍛えます。レコーディングは何度でも見返すことができるので、好きなだけ勉強に使えること、また、高額の英語教材を買うよりずっと安くラジオ感覚で英語学習を生活の中に取り入れることも考えられます。
目標を持った者同士が集まる少人数授業。活発なクラスメイトとの交流。
クラスメイトは、最大15人までと徹底した少人数指導ができるのもオンラインならではの強みです。1対1では緊張感が増してしまう英語学習も、同じ目標を持ったクラスメイトと一緒なら楽しみながら、学習に取り組むことができます。
小学校、中学校、高校のカリキュラムを受講可能

Nisaiでは、小学校5年生から大学1年生までの幅広いケンブリッジプログラムを用意しています。主に小学校中学年から高校生までの本格的な海外の授業を望む子供たちが受講しています。クラスメイトとの交流を通して、チャットやマイクを使って活発に本質的な問いを議論します。1週間に1回出される課題では、自分の考えを英語で述べることが求められるため、論理的に意見を述べる力や課題に向き合う精神力をつけることができます。
年齢ではなく、能力別のクラス編成になっています。生徒の英語レベル、教科の知識レベルに合わせて、受講クラスが決まります。
Nisaiが選ばれる理由
Nisaiではインターネットの環境があれば住んでいる場所など問わず受講することが可能です。しかしながら、一度入学してしまうと、となかなか転校に踏み切れないこともしばしば。そこで、どこの地域にいても質の高いインターナショナル教育を受けることが選択肢が生まれるNisaiが選ばれています。Nisaiが選ばれる理由は以下の通りです。
理由①インターナショナルスクールで不登校になった子供も継続して学び続ける事ができる

インターナショナルスクールで不登校になってしまったお子様も、よくNisaiへ来られます。周りの環境や友達関係などによりインターナショナルスクールへ行くことができなくなってしまった。しかし、ご両親の仕事の関係で日本に戻ることもできない。そんな時は自宅でNisaiの受講をしてインターナショナル教育を継続して受けていただくことができます。しかも、国際資格であるIGCSEやALevelも取得できることから大学進学への道も開かれています。
またAlevel資格は日本国内の大学の入学資格としても文科省は認めているため、日本の大学受験もできるようになっています。私たちは国内の予備校(JOI)とも提携していますので、国内受験対策プログラムも提供することができます。
理由②アフタースクールとしても学習塾感覚で利用できる

インターナショナルスクールに通っているものの「数学が弱い」「もう少しEnglishを強化したい」という方も多いはず。Nisaiはインターナショナルスクールでありながら、1科目から受講していただくことができ、アフタースクールとして塾の感覚で入学していただく方も多くおられます。
Nisaiは能力でクラス分けをするため、要件さえクリアすれば現地のインターナショナルスクールよりも1つ上の学年の科目を先取りして学んでいくことも可能です。先取り学習や復習としてNisaiを利用することにより国際試験の結果に好影響を与えていきます。
理由③IGCSE・A-Levelを取得できるので世界中の大学進学が可能になる

インターナショナルスクールでよく課題としてあがるのが「十分な質のIGCSEやAlevelカリキュラムを実施している学校がそれほど多くない」という点です。もちろん質の高いAlevelカリキュラムを提供している学校もあります。
しかしながら、多くの場合はAlevelを教えることができる上級教師を海外から招いたり、他の学校から引き抜くこともあるため雇う費用が高くなります。そのため学費も高額になってしまうことがほとんどです。
私たちNisaiは完全オンラインのインターナショナルスクールのため、Alevelを教えることができる教師を海外でそのまま雇うことができます。質の高い教育を最適な価格で提供しています。住んでいる場所に関係なくIGCSEやAlevelカリキュラムを受講でき世界中の大学へ進学することができます。