
- 小学生
- 2026.10.13
現地校と日本の学年の違いは?Year・Grade早見表と決まり方
現地校の学年と日本の学年の違いは、生年月日で決まる仕組みにある
海外の現地校で「Year 5」や「Grade 3」と呼ばれている学年が日本の何年生にあたるのかは、帰国を控えた保護者がまず気になるところです。
結論から言うと、日本の学年は海外での学年ではなく、子どもの生年月日で決まります。この章では、その仕組みを整理します。
日本の公立小学校は、海外での学年ではなく年齢で学年が決まる
日本の公立小学校に入るとき、学年は海外の学校で何年生だったかではなく、子どもの年齢で決まります。「学校教育法」の第17条は、子どもが満6歳になった日の翌日以後の最初の学年の初めから、小学校に通わせることを定めています。そのため、帰国して編入する場合も、同じ生年月日の子どもと同じ学年に入るのが基本です。
現地校で飛び級をしていたり、学年を遅らせていたりしても、日本ではそのまま引き継がれるとは限りません。まずは生年月日から、日本での学年を確かめておきましょう。なお、海外での学年は、学習の進み具合を伝える参考になります。
日本は4月、イギリスやアメリカは9月前後に学年が切り替わる
日本の小学校の学年は、「学校教育法施行規則」の第59条で、4月1日に始まり翌年3月31日に終わると定められています。一方、イギリスやアメリカの学校の多くで新しい学年が始まるのは、夏休みの後の9月前後です。この切り替わりの時期の違いによって、4月から8月の間は、日本の学年だけが先に1つ上がっている状態になります。
同じ子どもでも、何月の時点で比べるかによって、対応する日本の学年が変わるのはこのためです。学年の数字だけを比べると、思い違いが起きやすくなります。帰国の月を決めるときは、この差を意識しておきましょう。
日本は、4月2日生まれから翌年4月1日生まれまでが同じ学年になる
日本では、4月2日生まれから翌年4月1日生まれまでの子どもが同じ学年になります。4月1日生まれが前の学年に入るのは、「年齢計算ニ関スル法律」により、年齢は生まれた日から数え、誕生日の前日の終わりに1つ年を取ると考えるためです。4月1日生まれの子どもは3月31日に満6歳になるので、翌日の4月1日に始まる学年から小学校に入ります。
1月1日から4月1日までに生まれた子どもは「早生まれ」と呼ばれ、同じ学年の中で年齢が低い側です。海外の学年と比べるときも、この区切りが基準になります。
同じ子どもでも、時期によって日本の学年と1つずれて見える
海外の学年と日本の学年には、1対1で決まった対応があるわけではありません。学年の区切りに使う誕生日の範囲と、学年が切り替わる月が、国ごとに違うためです。
たとえば2016年6月生まれの子どもは、2023年9月から翌年3月まではイギリスのYear 3で日本の小学1年生、2024年4月からはYear 3のまま日本の小学2年生にあたります。さらに、生まれた月が4月2日から8月31日の間か、それ以外かによっても、ずれ方が変わります。この2つの条件を組み合わせて目安を示したのが、次の章の早見表です。
イギリスのYearとアメリカのGradeを日本の学年に置き換える早見表
ここでは、イギリスのYearとアメリカのGradeを、日本の学年に置き換える早見表を紹介します。子どもの生まれた月と、比べる時期の2つを当てはめるだけで、日本の学年の目安が分かります。最終的な学年は、帰国後に住む地域の教育委員会で確認してください。
イギリスのYearと日本の学年の早見表
イギリス(イングランド)では、多くの子どもが4歳の誕生日を迎えた後の9月にReceptionに入るため、9月から翌年8月までの間に誕生日を迎える子どもが同じ学年になります。イギリス政府の「The national curriculum」では、Year 1は5歳から6歳、Year 5は9歳から10歳の学年とされています。
これを日本の学年の区切りに当てはめたものが、次の表です。表の「/」の左は9月から3月、右は4月から8月の時点での日本の学年です。なお、スコットランドと北アイルランドは学年の決まりが違うため、この表は当てはまりません。
| イギリスの学年 | 4月2日〜8月31日生まれ | 9月1日〜4月1日生まれ |
| Year 1 | 年中/年長 | 年長/小1 |
| Year 2 | 年長/小1 | 小1/小2 |
| Year 3 | 小1/小2 | 小2/小3 |
| Year 4 | 小2/小3 | 小3/小4 |
| Year 5 | 小3/小4 | 小4/小5 |
| Year 6 | 小4/小5 | 小5/小6 |
| Year 7 | 小5/小6 | 小6/中1 |
アメリカのGradeと日本の学年の早見表
アメリカでは、Kindergartenに入る年齢の基準日を州や学区ごとに決めているため、学年の区切りは地域によって違います。次の表は、9月1日の時点で5歳になっている子どもがKindergartenに入る学区の場合の目安です。表の「/」の左は9月から3月、右は4月から8月の時点での日本の学年を表します。
基準日が違う学区では、この表から1学年ずれることがあるので、在籍している学校の決まりもあわせて確認しましょう。日本での学年は、あくまで生年月日で決まる点が基本です。
| アメリカの学年 | 4月2日〜9月1日生まれ | 9月2日〜4月1日生まれ |
| Kindergarten | 年中/年長 | 年長/小1 |
| Grade 1 | 年長/小1 | 小1/小2 |
| Grade 2 | 小1/小2 | 小2/小3 |
| Grade 3 | 小2/小3 | 小3/小4 |
| Grade 4 | 小3/小4 | 小4/小5 |
| Grade 5 | 小4/小5 | 小5/小6 |
| Grade 6 | 小5/小6 | 小6/中1 |
イギリスにはYear 1の前に、Receptionという学年がある
イギリスの小学校でYear 1の前にあるのが、Receptionと呼ばれる学年です。イギリス政府の「School starting age」では、多くの子どもが4歳の誕生日の後の9月から、Receptionに通い始めると案内されています。
Receptionは日本の幼稚園の年中から年長にあたる年齢ですが、読み書きや計算の基礎も学ぶため、帰国時に「1年早く小学校に入っていた」と感じる保護者もいます。イギリスの学年の数字が日本より大きく見えるのは、このためです。早見表で、子どもの生まれ月と照らし合わせて確かめましょう。
アメリカは州や学区によって、入学の基準日や学校の区切り方が違う
アメリカでは、教育の決まりの多くを州や学区が定めているため、Kindergartenに入る年齢の基準日も地域によって違います。同じ年齢の子どもでも、住んでいた学区によって、1学年違うGradeに在籍していることがあります。
小学校、中学校、高校の区切り方も、Grade 5までを小学校とする学区や、Grade 6までを小学校とする学区などさまざまです。そのため、Gradeの数字だけで日本の学年を判断するのではなく、生年月日から確かめましょう。在籍している学校の資料で、学年の基準日を確認しておくと安心です。
生年月日から、日本で何年生になるかを確かめる方法
日本での学年は、生まれた年度から数えると簡単に確かめられます。たとえば2016年4月2日から2017年4月1日までに生まれた子どもは、2023年4月に小学1年生になった学年です。この学年は、2025年4月から2026年3月までは小学3年生、2026年4月からは小学4年生になります。
帰国が3月までなら、その年度の学年の途中から編入し、4月以降なら新しい学年に入る計算です。迷ったときは、帰国後に住む地域の教育委員会に生年月日を伝えて確認しましょう。きょうだいがいる場合は、一人ずつ確かめておいてください。
帰国後の学年で迷わないための判断基準と注意点
日本での学年が分かっても、帰国の時期や学校の判断によって、実際の学び方には違いが出ます。ここでは、学年を決めるときに迷いやすい点と、あわせて確認しておきたい注意点を紹介します。
学年を下げて入れるかどうかは、学校や教育委員会の判断になる
日本語の力に不安があるなどの理由で、下の学年への編入を希望する保護者もいます。公立小学校では年齢に応じた学年に入るのが基本で、下の学年に入れるかどうかは、学校や教育委員会が子どもの状況をみて判断します。
希望しても認められないことがあるため、帰国前の早い段階で相談しておくことが大切です。相談の際は、現地校の成績表や在籍証明など、学習の状況が分かる資料を用意しておくと話が進みやすくなります。学年の希望だけでなく、日本語の支援を受けられるかもあわせて確認しましょう。
帰国の時期によって、同じ内容を繰り返したり飛ばしたりすることがある
学年の切り替わる月が違うため、帰国の時期によっては、学ぶ内容に重なりや抜けが出ます。たとえば9月に新しい学年に上がってから帰国すると、日本では年度の途中から学ぶことになり、すでに習った内容を繰り返すことがあります。反対に、海外でまだ習っていない単元を、日本の学校ではすでに終えている場合もあるのです。
特に算数は単元の順番が国によって違うため、抜けている単元がないかを日本の教科書で確かめておくと安心です。帰国前に、日本の教科書の目次と照らし合わせておきましょう。
学年の違いより、教科ごとの学習内容の差に目を向ける
帰国後のつまずきは、学年のずれそのものより、教科ごとの学習内容の差から起きることが多くあります。算数や理科は国によって学ぶ順番が違い、国語や社会は日本の学校で学ぶ時間そのものが不足しがちです。一方で、英語は日本の学校の授業より進んでいることが多く、学年に合わせた授業では物足りなく感じる子どももいます。
教科ごとに「進んでいる」「遅れている」「ちょうどよい」を整理しておくと、帰国後に必要な支援が見えてきます。学年の数字だけで判断しないことが大切です。気になる教科は、帰国前から少しずつ補っておきましょう。
英語力は学年ではなく、今のレベルで確かめておく
海外で身につけた英語力は、日本の学年の基準では測れません。同じ小学4年生でも、日常会話ができる子どもから、英語で教科を学べる子どもまで、帰国子女の英語力の幅は広いものです。英語は学年ではなく、レベルで考えましょう。
CEFR(ヨーロッパ言語共通参照枠)のような国際的な基準で今のレベルを確かめておくと、帰国後の英語の学び先を選びやすくなります。帰国直後に一度測っておけば、数か月後に英語力が保てているかを確かめる基準にもなります。結果は、帰国後の英語の学び先を相談するときの材料にもなるでしょう。
ケース別に見る、帰国後の学年と学びのつなぎ方
ここでは、よくある2つのケースと、帰国の時期や学んできた学校による違いを紹介します。早見表とあわせて、わが子に近いケースを確かめてください。
アメリカのGrade 3から帰国する場合
9月1日の時点で5歳になった子どもがKindergartenに入る学区でGrade 3に在籍している場合、日本では小学2年生から4年生のいずれかにあたります。4月2日から9月1日までに生まれた子どもは、9月から3月の間は小学2年生、4月以降は小学3年生です。9月2日から4月1日までに生まれた子どもは、9月から3月の間は小学3年生、4月以降は小学4年生にあたります。
同じGrade 3でも、日本の学年は変わります。生年月日と帰国する月の両方で確かめましょう。なお、基準日が違う学区では、さらに1学年ずれることがあります。
イギリスのYear 5から帰国する場合
イギリスのYear 5から帰国する場合、日本では小学3年生から5年生のいずれかにあたります。4月2日から8月31日までに生まれた子どもは、9月から3月の間は小学3年生、4月以降は小学4年生です。9月1日から4月1日までに生まれた子どもは、9月から3月の間は小学4年生、4月以降は小学5年生にあたります。
Year 5の子どもが日本で小学3年生になることもあるのは、イギリスの学年が日本より早い年齢から始まるためです。学年が下がったように感じても、年齢に合った学年です。心配はいりません。
学年の途中、冬や春に帰国する場合
12月や3月など、日本の学年の途中に帰国する場合は、その年度の学年の途中からの編入です。3月に帰国すると、学年の終わりの短い期間だけ在籍し、すぐに新しい学年に上がります。反対に、4月の新学年に合わせて帰国すると、クラス替えの時期に入れるため、なじみやすいと感じる家庭もあります。
帰国の時期を選べる場合は、学年の始まりや長期休みの前後に合わせると、学習の区切りもつけやすくなるでしょう。編入の時期は、教育委員会や学校と相談して決めましょう。帰国の時期による学習の重なりや抜けも、あわせて確認しておいてください。
インターで英国式の学年に合わせて学んできた場合
海外のインターで英国式のYearに合わせて学んできた子どもも、日本の学校では生年月日で学年が決まります。英国式ではYear 1から教科の学習が始まるため、日本の同じ年齢の子どもより、学ぶ内容が先に進んでいる教科もあるでしょう。一方で、日本の国語や社会の内容はほとんど学んでいないため、帰国後に補う必要があります。
英語で教科を学んできた経験は、帰国後も英国式の学びを続けることで生かせます。日本の学年と英国式の学年の両方を意識して、学び方を考えましょう。国語や社会の補い方は、帰国前から計画しておくと安心です。
Nisaiでは、英国式のカリキュラムに沿って、NS(主に11歳から14歳)からInternational GCSE、A-Levelへと進む国際資格のルートを、日本からオンラインで学べます。海外のインターで身につけた英国式の学び方を、帰国後も途切れさせずに続けられます。
英国式の学校の特徴や、ほかのインターとのカリキュラムの違いは、こちらの記事をご覧ください。
▶︎ブリティッシュスクールとほかのインターのカリキュラムの違い
帰国前に、学年と英語の学びについて確かめておくこと
帰国前に確かめておくと、帰国後の学年や学び方で迷いにくくなります。ここでは、学年の確認から英語の学びの準備まで、帰国前にしておきたいことを紹介します。
編入する学年を、教育委員会や学校に事前に確認する
帰国後に住む地域が決まったら、教育委員会や学校に、編入する学年を事前に確認しておきましょう。生年月日と帰国の予定日を伝えると、どの学年に入るかを教えてもらえます。下の学年への編入や、日本語の支援を希望する場合も、この段階で相談しておくと安心です。
現地校の成績表や在籍証明、教科書の写しなど、学習の様子が分かる資料もそろえておくと、話が進みやすくなります。手続きの流れは自治体によって違うため、早めに問い合わせておきましょう。確認した内容は、日付とあわせて記録しておくと、後の手続きで役立ちます。
インターに通っていた子どもが日本の小学校に入るときの条件や手続きの注意点は、こちらの記事で紹介しています。
▶︎インター卒でも日本の小学校に戻れる?編入条件と手続きの注意点
無料の英語力診断で、今のレベルを確かめる
帰国前に、子どもの英語力を国際的な基準で測っておきましょう。CEFRのような基準で結果が出る診断なら、帰国後に通う英語の学び先のクラスを、同じ物差しで比べられます。結果は、学校の先生や英語の学び先に子どもの英語力を伝えるときの材料にもなります。
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帰国後の学び方を、専門スタッフに相談する
学年や英語の学び方に迷ったときは、帰国子女の教育に詳しい専門スタッフに相談するのも一つの方法です。生年月日や帰国の時期、現地校での学習の様子を伝えると、日本の学校と両立できる学び方を一緒に考えてもらえます。帰国前の海外にいる間から相談できるオンラインの窓口もあります。
相談の前に、子どもの英語力や得意な教科、苦手な教科を整理しておくと、具体的な提案を受けやすくなるでしょう。相談の結果をもとに、帰国後の1年間の学び方の計画を立てておくと、帰国直後の慌ただしい時期も落ち着いて過ごせます。家族だけで抱え込まず、早めに相談しましょう。
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英語力に合わせて学べるオンラインのインターナショナルスクールも検討する
日本の学校の学年に合わせると、英語の授業が簡単すぎると感じる帰国子女も少なくありません。英語力に合わせて学べるオンラインのインターナショナルスクールなら、日本の学年とは別に、レベルに合ったクラスで英語を使い続けられます。英国式のカリキュラムで学んできた子どもにとっては、帰国後も同じ学び方を続けやすい点も利点です。
日本の学校に通いながら、放課後に1科目から受講できるスクールもあります。海外にいる間に受講を始めれば、帰国の前後で学びが途切れません。学年のずれを気にせず学べる場として検討してみましょう。
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小学3年生の2学期からNS1を受講し、NS2に進んだ中村魁良さんの受講者インタビューも参考にしてください。
帰国後の英語力の保持や、日本の学校との併用を目的にした受講の形は、NSコースのページにまとめています。
【まとめ】 現地校の学年と日本の学年は、生年月日と帰国の時期で照らし合わせる
現地校の学年と日本の学年の違いは、学年の区切りに使う誕生日の範囲と、学年が切り替わる月の違いから生まれます。日本の公立小学校では、海外での学年ではなく生年月日で学年が決まります。同じ学年になるのは、4月2日生まれから翌年4月1日生まれまでです。
イギリスのYearやアメリカのGradeは、生まれ月と比べる時期によって、日本の学年とずれ方が変わります。帰国前に早見表で目安を確かめ、教育委員会や学校に編入する学年を確認しましょう。
英語力は学年ではなく今のレベルで確かめ、レベルに合った学びを続けることが大切です。学年がずれても、年齢に合った学年で学びながら、英語は英語で学び続けることができます。
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出典
本記事の学年の決まりは、次の一次情報に基づいています。早見表は、これらの決まりを生まれ月と時期に当てはめて求めた目安です。
- e-Gov法令検索「学校教育法」(昭和22年法律第26号)第17条
- e-Gov法令検索「学校教育法施行規則」(昭和22年文部省令第11号)第59条
- e-Gov法令検索「年齢計算ニ関スル法律」(明治35年法律第50号)
- GOV.UK「School admissions」のSchool starting age
- GOV.UK「The national curriculum」のKey stages
| 本記事で示した決まり | 出典 |
| 満6歳になった日の翌日以後の最初の学年の初めから小学校に就学する | 学校教育法 第17条 |
| 小学校の学年は4月1日に始まり、翌年3月31日に終わる | 学校教育法施行規則 第59条 |
| 年齢は生まれた日から数え、民法第143条の規定を準用する | 年齢計算ニ関スル法律 |
| 多くの子どもは4歳の誕生日の後の9月からReceptionに通う | GOV.UK School starting age |
| Year 1は5歳から6歳、Year 5は9歳から10歳の学年 | GOV.UK The national curriculum |