- cefr
- 2022.4.5
留学希望者や英語力を上げたい人向け!CEFRとTOEIC・TOEFL・IELTSなど英語試験の情報
英検以外にも総合的な英語4技能力*を測る試験に挑戦したい、または海外の大学入試向けの英語の試験について情報を知りたい方も多いのではないでしょうか。
今回は留学希望者や英語力を上げたい人向け!CEFRとTOEIC・TOEFL・IELTSなど英語試験について紹介していきます。
*4技能:リーディング(Reading)、スピーキング(Speaking)、リスニング(Listening)、ライティング(Writing)
英語4技能を図る試験の指標「CEFR」について
国内外で実施される英語4技能を図る試験の指標となるのが「CEFR」です。ヨーロッパ言語共通参照枠の略称で言語力を測る国際的な基準の一つです。英語以外にもフランス語や日本語など、どの言語にも対応しています。
CEFRは特定の資格ではなく、4技能の全てを総合した自分の言語力のガイドラインとして客観的に確かめることができます。言語の習得レベルはA(基礎段階)、B(自立段階)、C(熟達段階)に分けられ、それぞれ2段階に分類されて合計6段階の区別がされています。
レベルはA1(初学者)からC2(母語話者と同等レベル)まであり、以下の表でまとめられます。
CEFRの詳細はこちらの記事をご覧ください:https://nisai-british-onlineschool.com/blog/cefr/cefr-level/
英語力の平均データ(平成29年度:中学3年生・高校3年生対象)
初めに文部科学省が平成29年度に中学3年生(約6万人)・高校3年生(約6万人)を対象に英語の4技能を測定した調査をご紹介します。
日本の中学3年生の英語力はCEFR A1の下位に集中(平成29年度)
CEFR A1上位レベルの得点を取った生徒は、全体と比べるとリスニング「聞くこと」、リーディング「読むこと」、スピーキング「話すこと」が約3割でライティング「書くこと」が約5割弱。各技能の上位 A1レベルを目標5割は達成していないものの、前年度(平成28年)と比べると「聞くこと」と「読むこと」は増加し、「話すこと」は微増となっています。資料のデータ分布表を見ると、「聞くこと」「読むこと」のデータ分布表が似ていて、A1上位に近い得点が平均値となっています。
一方で、「書くこと」の無得点者が11%と一定数いることが分かります。
日本の高校3年生の英語力は概ねCEFR A1上位に集中、話すことはCEFR A1下位に集中(平成29年度)
高校3年生のデータを見ると、4技能のバランスにひどく偏りがあり課題が残ります。CEFR A2レベル以上の割合は「聞くこと」「読むこと」がともに3割を超えているのに対し、「話すこと」は12.9%、「書くこと」は19.7%となりました。一昨年度と比べて「聞くこと」は増加しましたが、「話すこと」「書くこと」は横ばいでどれも目標の5割を達成していません。
また、「話すこと」と「書くこと」の無得点者がそれぞれ18.8%と15.1%となっていて、「話すこと」のデータ分布はどちらかというと、CEFR A1レベルの下の方に偏っています。
引用元:平成29年度の英語力調査(文部科学省)https://www.mext.go.jp/a_menu/kokusai/gaikokugo/__icsFiles/afieldfile/2018/04/06/1403470_01_1.pdf
英検と海外留学・進学に必要な主要英語試験の比較・解説
英検、TOEICを含む海外留学に必要な英語資格試験の一覧にまとめました。受験案内、または詳しい資料や過去問、試験に関するご質問は各試験の説明の最後に記載している公式サイトをご覧ください。
各英語の試験サイトには無料模試・教材に関する情報が記載されていますのでぜひ今後の英語学習にご活用いただけると幸いです。
以下の簡易表記を使用いたします。
L=リスニング、R=リーディング、W=ライティング、S=スピーキング
オンライン=コンピューターを使用しての試験です。自宅にてご自分のデバイス、もしくは会場に設置されているコンピューターで試験が行われます。
試験名 | 英検 | TOEIC | TOEFL iBT | IELTS | Duolingo English Test | Cambridge Assessment English | Pearson PTE Academic |
形式 | 筆記(記述・マーク式)・面接(対面) | 筆記(マーク式) | オンライン(会場)・自宅受験(オンライン) | オンライン・筆記(会場) | オンライン(自宅) | オンライン・筆記(会場) | オンライン(会場) |
費用(2022年3月現在) | (個人・団体)1級:11,800円準1級:9800円2級:8400円準2級:7900円3級:6400円4級:4500円5級:3900円 | 7810円(税込) リピート受験の割引あり | 通常申し込み: 245 USドル 申し込み締め切り以降:285 USドル (受験地域によって異なる) | 26,400円(コンピューター形式)25,380円(ペーパー形式) | 49 USドル | 試験会場にご連絡ください | 220 USドル |
スコア | 1級〜5級(7つ)合否による表示 | L&Rテスト 各テスト:5-495点合計:10-990(5点刻み) S&Rテスト 各テスト0-200点(10点刻み) | 各セクション30点満点 合計120点満点 | 合計1.0-9.0(0.5点刻み) 各セクション1.0-9.0点 | 10-160(5点刻み) | 80-230(合格点は受験するレベルによって異なる) | 10-90 |
試験時間 | 各級によって異なる | 2時間(L 45分 R 75分) 1時間20分(S: 20分 W:60分) | 約3時間(会場受験) 1時間30分(自宅受験) | 〜2時間40分 | 〜1時間 | レベルによって異なる | 〜2時間 |
年間実施回数 | 3回 | 10回 | 30-40回 | 〜30回 | いつでも可能(1ヶ月に2回まで) | ほぼ毎月(実施日は公式サイトをご確認ください) | 公式サイトにてご確認ください |
英検
実用試験英語検定の略称で、公益財団法人日本英語検定協会が主催する日本最大級の英語資格試験です。1級、準2級、2級、準2級、3級、4級、5級の7つの級があり、1級が最難関の難易度です。4級と5級は筆記試験はありませんが、3級以上は一次試験合格者のみ、2次試験の面接を受けることができます。
1次試験は筆記試験となり、実際に会場で試験を受けることになります。試験内容及び試験時間は受ける級ごとに異なりますが、どの級もマーク式のリーディングとリスニングを取り入れています。3級以上はライティングも一次試験の内容に含まれていますので事前に過去問を英語学習の一環として取り入れることをお勧めします。1級〜5級の問題冊子とリスニング原稿・音声の過去問を公式サイトにてご覧になれます。
2次試験の面接では面接官と対面式の試験で英語で話す・聞く、つまりはSpeakingとListening能力が試されます。受ける級によって、検定料金が異なります. 受ける級のレベルが高くなるにつれて受験料も高くなる傾向にあります。
英検 公式サイト:https://www.eiken.or.jp/eiken/
英検と留学:英検はその他の英語資格に比べても世界で通用しにくい
英検の公式サイトによると、500以上のアメリカやカナダ、オーストラリアの高校や大学(4年制・2年制)にて出願時の英語力の証明として出願時に出願ができます。その他の英語資格と比べても承認されている学校数の規模が小さいのが事実です。実質、日本国内だけで通用している英語資格という事実も否めません。
英語の認定級の目安はさまざまですが、4年制ですと英検準一級以上、2年制の大学では英検2級A(一次試験で75%程度以上の正答率で2級を合格)が目安と言えます)。ですが、ほかのTOEFLやIELTSなど海外大学に必要なほかの英語の試験と比べますと問題形式が異なるため、あくまでも目安となります。TOEFLやIELTSを認定されている教育機関等とは大きな差がありますので、特に4年制の大学ですと志望している学校が英検を英語証明として受け入れない可能性が高いです。
もし留学をお考えなら、主要な英語力の証明に使われている試験の無料の過去問や試験に関する説明会を受けることを強くお勧めいたします。ほとんどの教育機関・国ではIELTSとTOEFLが認定されています。
過去問は各試験の公式サイト、もしくはネット検索にて調べることができます。
「〇〇(試験名) Past Exams(もしくは Past Papers)」と検索しますと、過去問の英語のサイトがいくつかページが出てきますので、そちらを参考にするといいと思います。
先ほど申しましたが、英検とそのほかの試験では問われている問題形式が異なりますので、英検では例えばCEFR B2レベルでも、IELTSでは CEFR A1程度ということも十分可能性として考えられます。早めに試験の準備した方がより高得点を取れる可能性が高まります。
オーストラリアの認定校:https://www.eiken.or.jp/eiken/abroad/australia/03.html
アメリカの認定校:https://www.eiken.or.jp/eiken/abroad/usa/report.html
カナダなどその他地域の認定校:https://www.eiken.or.jp/eiken/abroad/other/
TOEIC
Test Of English for International Communicationの略称で日本での英語力を測る代表的な試験の一つです。TOEICはTOEIC Bridge TestsとTOEIC Testsの2種類の試験にわかれています。TOEIC Testsは全ての英語レベルを測るための英語の試験で、日常生活やグローバルビジネスを想定した英語力を身につけるために幅広い内容が問われます。
TOEIC Bridge Testsは日常的に英語の初級者・中級者に合わせた試験で、基礎的な英語力を試します。どの試験も英語の4技能を測る試験ではありますが、TOEIC Bridge Testsの方が問題や試験問題がTOEIC Listening & Reading と Speaking &Writing Testsの半分でして、リスニングのスピードもゆっくりです。たとえば、TOEIC Bridge Reading TestsはTOEIC L(Listening)& R (Reading よりも短い問題文章ですが、日常生活で必要とする英語のフレーズや単語を同じように試しています。また、Writing Tests TOEIC Bridgeではバラバラに並んだ語や句を並び替える独自の問題形式が問われます。
基礎から英語を学びたい方におすすめの試験です。
TOEIC Bridge Tests:https://www.iibc-global.org/toeic/pr/bridge4skills
続いて、TOEIC Tests。つまりはみなさんが一般的にご存知なTOEICの試験について詳しく紹介いたします。年10回、全国約80の都市で実施されており、英語の試験といえばTOEICを思い浮かべる方も多いかと思います。日本以外にも世界160カ国で実施されていて日常生活やビジネス面における英語の活用能力を測定する試験です。TOEIC Testsは大まかに英語の聞く・読む力を測るTOEIC Reading & Listening TestとTOEIC Speaking & Writing Testに分かれています。どちらも決められた試験会場で受ける必要があります。
Reading & Listening Testはマークシート方式の試験でリスニングが約45分、リーディングが75分の合計2時間程度の試験です。和文英訳などが一切なく、問題文も全て英語の試験で出題形式は変わりません。
Speaking & Writing Testはスピーキングが約20分、ライティングが60分の合計1時間20分の試験です。試験会場ではパソコンとヘッドセットを用いての受験となります。スピーキングは応答問題、写真描写問題、意見を述べる問題などがあります。ライティングは実際にビジネス現場での英語運用力を試すためにEメール作成や意見を記述する問題も含まれます。
TOEIC 公式サイト:https://www.iibc-global.org/toeic.html
TOEFL iBT(主にアメリカ英語・海外留学や就職向け)
TOEFLとは Test of English as a Foreign Languageの略称で全世界160カ国、1万1500以上の大学や教育機関にて認定されています。
TOEFL iBTのiBTは Internet-Based Testの略でオンライン上の受験がメインになります。TOEFLのペーパーテスト版もありますが、残念ながらコロンビア、インド、メキシコ、米国のみで実施されている試験となります。公式サイトには実施国が追加される予定と記載していありますが、詳細はまだ不明です。ペーパーテスト版の特徴は他の受験方法と同じ内容が出題されますが、スピーキングはペーパー版の受験三日以内に自宅のコンピューターにてオンラインで実施されます。
テスト当日にインターネット配信されている問題をコンピューター上で受験し、スピーキングはマイクを通して録音し、ライティングもタイピングで回答します。英語「で」学ぶのを目的として入るため出題される問題は全てアカデミックな内容です。自然科学、社会科学や芸術の教養科目や学校生活に関係する問題が出されます。
Reading、 Listening、 Speaking、 Writing の合計4セクションの全てをコンピューター上で回答し、ReadingとListeningの点数はコンピューター上で自動採点されます。残り二つのセクションは自動採点システムと採点官による採点です。各セクション0から30点満点で、合計120点満点で採点されます。
試験の受験方法としては、会場受験と自宅受験の2つがあります。
自宅受験はご自分のデスクトップまたはノートパソコンを使用することができますが、タブレットまたはモバイルデバイスでの試験は不可能です。また、イヤホンやヘッドセットの使用が不可能となり、服装や試験中のノートテイキング、受験環境にも細かく制限があります。
試験は週4日、24時間体制で受験でき、約6ヶ月先から受験日程を選ぶことができます。
自宅受験の詳細:https://www.toefl-ibt.jp/test_takers/at-home/index.html
会場受験は名前の通り全国各地の会場で実施されます。試験開始時間は午前中が多いですが、午後にも実施されることもあり、午前と午後を合わせると年間80回以上も実施されています。会場が満席になり次第、申し込みが締め切られるのでお早めに受験することをお勧めします。公式サイトにて実施予定日、そして地域別のテスト会場を確認できます。
会場受験の詳細:https://www.toefl-ibt.jp/test_takers/toefl_ibt/index.html
受験料は受験国によって異なりますが、日本のTOEFL iBT サイトによると通常申し込みの場合は 245 USドル、申し込み締め切り以降は 285 USドル、またテスト日や会場変更に 60 USドルかかります。
TOEFL 公式サイト:https://www.toefl-ibt.jp/test_takers/
IELTS(主にイギリス英語)
International English Testing Systemの略称で英語圏の国々に留学、就労、移住するために必要とされているイギリス発祥の試験です。イギリス以外にもアメリカやカナダ、オーストラリアなど世界140カ国、1万以上の機関で認定されている4技能を図る英語のテストです。
大学または大学院への留学を目的としている場合はIELTS Academicモジュール(タイプ)を受ける必要があります。カナダ、イギリス、アメリカ、オーストラリア、などでの中等教育や職業訓練を希望される方はGeneral Trainingモジュールを受ける場合が多いです。
受験は指定された会場で受けることになります。受験方法は2種類あり、会場でのコンピューター受験とペーパーテスト受験があります。自宅でのIELTSオンライン受験(Academic テストのみ)も2022年に開始予定ですが、2022年3月現在はまだ実施されていません。TOEFL iBTとの一つの違いはスピーキングは試験官との対面式になります。
コンピューター受験:リーディング、リスニング、ライティングが全て試験会場にあるパソコンで受けることになります。ライティングもタイピングでの提出となりますが、スピーキングの試験は試験官と一対一の対面形式で実施されます。最短3日前にお申し込み可能、3−5日で結果が公開されるなどのメリットもありますが、試験会場が東京・大阪・京都のみの限られた会場のみで実施されるので、より多くの都市で開催されているペーパーテストの方が良いかもしれません。試験の順番はリスニング→リーディング→ライティングです。
コンピューター受験の詳細:https://ieltsjp.com/japan/about/about-ielts/computer-delivered-ielts
ペーパーテスト受験:同日実施されるリーディング、リスニング、ライティングは鉛筆で解答用紙に記入する必要があります。テストパートごとに問題冊子と解答用紙が配布され、次のパートに受ける前に回収されます。スピーキングの試験は変わらず対面式の面接ですが、受験日の1週間前、または後に受けることができるのが魅力の一つです。試験はコンピューター形式のものと異なり、ライティング→リーディング→リスニングの順番で行われます。
ペーパー受験の詳細:https://ieltsjp.com/japan/about/which-test-do-i-take/paper-based-ielts
IELTS 公式サイト:https://ieltsjp.com/japan
Duolingo English Test
オンラインで自宅でいつでもどこでも受けられる試験で、コロナ禍でTOEFLやIELTSなどに替わる英語のテストとして近年注目を集めています。魅力の一つとして、200ドル以上かかる他の英語試験と比べると、49ドルと大幅に費用を抑えることができます。YaleやJohn Hopkins Universityなどアメリカの名門大学を含む300以上の教育機関で導入されています。オンラインでいつでもどこでも受けられるため、予約も会場に行く必要もないので時間もお金も節約することができ、また海外大学や大学院・高校受験に使用する場合はテスト結果を無料で志望校に何校でも提出することができます。
スコアは10-160のスケールで報告されますが、各セクションのサブ・スコアもスコアレポートに同じく10-160の点数の間に表記されます。リスニング、リーディングなどの表記ではなく、Literacy (読んで書く能力)、Comprehension(聞いて読む能力)、Conversation(話して書く能力)、と Production(書いて話す能力)の4つのサブスコアに分類されます。また、試験の点数をTOEFL、IELTS、CEFRの比較表が公式サイトに載っているので、そちらもぜひご覧ください。
Duolingo English Test スコアレポートについて:https://englishtest.duolingo.com/scores
テスト終了後48時間以内にはテスト結果がわかるので他に必要な試験に集中できたり、早い段階から英語運用能力の長所や短所を分析し、次の試験に備えることができます。
試験時間も1時間しかかからず、内訳としては簡単セットアップ5分、適応型のテスト45分、そしてライティングサンプルとスピーキングの試験が10分です。
残念ながら、最近導入されたテストであるため、公式の対策本や資料と比べると教材が少ない傾向にあります。公式サイトにてDuolingo English Testの無料サンプル試験を15分で受けることができるので、ご興味があれば一度受けることをお勧めします。
Duolingo English Test 公式サイト:https://englishtest.duolingo.com/
Cambridge Assessment English(ケンブリッジ英検)
Cambridge Assessment English通常Cambridge English、日本語ではケンブリッジ英語検定と呼ばれる試験で、世界最高レベルの大学の一つ、英国・ケンブリッジ大学の英語検定機構とケンブリッジ大学出版の両機関の専門性に基づいた英語力を総合的に測る試験を実施しています。また、先ほど紹介したIELTSの問題作成者です。世界25,000以上の大学・企業・行政機関等がCambridge Englishを認定していて、特徴の一つとして試験にはアメリカ、イギリス英語をはじめとするオーストラリアやアメリカの様々なアクセントを取り入れています。特にイギリス国内の大学や専門学校への留学に必要とされる試験です。
受験方法としては会場でのコンピューターを使ったオンライン受験とペーパー受験の二種類がありますが、残念ながら各試験の違いにつきましては直接お問い合わせいただけると幸いです。
試験はCEFRレベルに基づき6種類の試験に分かれています。英語初心者向けのPre A1 Startersから上級者対象の C2「プロフィシエンシー」の試験まで、レベル別で受けることができます。どの試験も4技能を試す試験ではありますが、レベル別に試験時間や内容、問題数が異なりますのでご自身の目的を達成するために必要なレベルに合わせた試験を受けることをお勧めします。
公式サイトによると、中高生を対象とした試験は A2「キー(KET)」、B1「プリミナリー(PET)」、B2「ファースト(FCE)」の3つの試験があります。詳細は以下をご覧ください:
A2:https://www.cambridgeenglish.org/jp/exams-and-tests/key/
B1:https://www.cambridgeenglish.org/jp/exams-and-tests/preliminary/
B2:https://www.cambridgeenglish.org/jp/exams-and-tests/first/
どのレベルの試験を受けるかか迷っている方には無料で受けられるオンライン・レベルチェックテストを受けることをお勧めします。
レベルチェックテスト:https://www.cambridgeenglish.org/jp/test-your-english/
以下の画像に初学者レベル(Pre A1)から上級者レベル(C2)の総称を紹介いたします。
- Pre A1 Starters(YLE Starters)
- A1 Movers(YLE Movers)
- A2 Flyers(YLE Flyers)
- A2 Key for School(KET)
- B1 Preliminary for Schools(PET)
- B2 First for Schools(FCE)
- A2 Key(KET)
- B1 Preliminary(PET)
- B2 First(FCE)
- C1 Advanced(CAE)
- C2 Proficiency(CPE)
- B1 Business Preliminary(BEC Preliminary)
- B2 Business Vantage(BEC Vantage)
- C1 Business Higher(BEC Higher)
引用元:Cambridge English公式サイトより
試験結果につきましては、1つのCambridge English スケールのスコアとして報告されます。C1、B2など受験したレベルにより合格基準が異なります。留学を目的としているのでしたら、留学や出願予定の教育機関に問い合わせることをお勧めします。参考としまして、カナダのトロント大学は最低では Cambridge Assessment English C1: Advancedもしくは C2: Proficiencyの試験をトータルスコア最低で180点、各セクション170点の基準を設けております。
Cambridge Assessment English 公式サイト: https://www.cambridgeenglish.org/jp/
Pearson PTE Academic(英語サイトのみ)
Pearson PTE Academicはオックスフォード大学を含む、世界中3000以上の大学等が受け入れています。PTE Academic以外にも英国のビザ申請に使われているAcademic UKVIがありますが、今回は留学に必要な英語力を証明する試験として、PTE Academicについてご紹介します。
4技能を図る試験ですが、ほかに紹介した試験とは違い、3つのパートに別れていて、スピーキングとライティングが一緒に問われます。(Part 1)その次にリーディング(Part 2)、そして最後にリスニング(Part 3)の試験が行われます。Part 1では英語の自己紹介に加え、文章の音読、写真の説明、短答式の質疑応答と300文字以内のライティングがあります。スピーキングはコンピューターのマイクで質問に答える形式です。3セクション全てが同じ日に試験会場にて行われ殆どの場合、48時以内に試験結果が公表されます。スコアは合計10-90点でして、各セクションも同じく10-90点で採点されます。
試験は決められた会場で行われており、Pearson PTE公式サイトによりますと、試験を行う部屋では各部屋15人以下と定められているので、少人数のあまり圧迫感のない場所で試験に励むことができます。
以下、点数とCEFR・IELTS、及びTOEFLの点数との比較表です。
PTE Score | CEFR 基準 | IELTS |
---|---|---|
85-90 | C2 | 9 |
84-76 | C1 | 7-8 |
75-59 | B2 | 5.5-6.5 |
58-42 | B1 | 4-5 |
42-30 | A2 | N/A・該当なし |
29-10 | A1 | N/A・該当なし |
引用元:Pearson PTE公式サイトより
引用元:Pearson PTE 公式サイトより
試験の準備方法に関しては、公式サイトに記載されている過去問(有料)の他にも、練習アプリがダウンロードできます(Apple Store、Google Play Storeのみ)。無料の練習問題はないものの、1時間の無料オンライン動画に登録することで、各セクションの準備に備えることができます。Academic Speakingの練習にはオーストラリアにあるMacquarie大学が3週間のオンラインコースを有料で設けています。
アプリ・Apple Store:https://apps.apple.com/au/app/pte-academic-official-practice/id1441284817
アプリ・Google Play Store:https://play.google.com/store/apps/details?id=com.pteapp&pcampaignid=MKT-Other-global-all-co-prtnr-py-PartBadge-Mar2515-1
無料・オンライン Program:https://pearsonadvance.com/courses/an-introduction-to-pte-academic/
有料・Academic Speaking練習コース:https://www.futurelearn.com/courses/skills-for-the-pte-speaking-test
Pearson PTE (英語サイトのみ)https://www.pearsonpte.com/
どの試験を受けるべき?
これまで数々の英語テストを紹介してきましたが、受けるとすると何を選んだらいいかわからない方も多いと思いますので、いくつかどの英語の試験を選ぶか、ポイントをお伝えします。
検定試験の選び方
テストの知名度
海外では残念ながらTOEICや英検の知名度はあまり高くありません。留学や海外進学を目的としているのでしたら、海外で圧倒的に認定試験としての信頼・人気があるTOEFLやIELTSを検討するといいでしょう。
英語の試験範囲やテスト形式
試験の形式としては大まかにコンピューター上か、ペーパーの2択になりますが、テストのセクションごとに異なります。例えば、TOEFLですとスピーキングはコンピューター上での録音で解答時間が定められていますが、IELTSの場合は対面形式の試験となっています。その他にもライティングやリスニングの問題内容も大きく異なりますので、解答形式によって難易度が変わります。受験日までの時間や模試試験の結果により点数が上がりやすい方の試験を選択するのも一つの手です。
留学する地域や国
留学や海外進学をご検討なされている場合は、国際的に認定されている試験を受ける必要があります。そして、受ける試験も地域によって若干傾向が異なります。例えば、アメリカやカナダに留学なされるのであれば殆どの教育機関でTOEFLが受け入れられます。イギリスやヨーロッパ諸国、オーストラリアであればIELTSやCambridge、Pearson。そして、大学によってはDuolingo English Examを受け入れてるところも多いです。
TOEICと英検が認定されている試験につきましては各大学にご連絡ください。ネット検索ですと「(高校・大学名)English Proficiency Test」で各教育機関で認定されている試験名と最低限の点数がわかります。
Nisaiでは上記の英語試験のスコアを向上させるCEFRコースを提供
NisaiではCEFR基準にそった4技能を育成していくコースを提供しています。CEFRコースをうけることでグローバル基準の英語力が身につき、どの英語試験に対しても必然的にスコアが向上していきます。Nisaiは学習者をサポートして目的に合わせたプログラムを提供しています。その他、ご質問などお気軽にお問い合わせください。