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帰国子女の幼児の園選びと英語の維持を、絵本を読む親子で表したアイキャッチ
  • 英語力
  • 2026.10.30

帰国子女の幼児の英語はどう保つ?園選びの4つの基準と家庭の工夫

帰国後の幼児の英語は、園で保つか家庭で補うかを家庭の条件で選ぶ

「4歳で帰国するけれど、小学校に入るまでに英語を忘れてしまわないだろうか」。未就学で帰国する子の保護者から、よく聞かれる心配です。先に結論をお伝えすると、園で英語を保つ方法と、家庭や外部の場で補う方法のどちらでも、英語を保つことは目指せます。大切なのは、わが家の条件で続けられる形を選ぶことです。

幼児の英語は、使わない期間が続くと落ちやすい

幼児の英語は、使わない期間が続くと落ちやすい傾向があります。帰国子女の英語の変化を扱った東京大学の研究論文(友田,2007)で紹介されている海外の研究では、5歳から8歳で帰国した子は、時間がたつほど英語の後退が目立ったとされています。

幼児は英語を文字ではなく、音や場面と結びつけて覚えていることがほとんど。聞く機会がなくなると、抜けていくのも早くなります。ただし、落ちやすいことと保てないことは別です。英語を使う時間を帰国後も残せるかどうかで、その後は変わってきます。

日本の幼稚園や保育園に通うなら、家庭と外部の場で英語を補う

帰国後に日本の幼稚園や保育園に通う場合、園で過ごす時間はほぼ日本語になります。そのため、英語は家庭と外部の場で補うことになるでしょう。何もしなければ、英語を聞く時間も話す時間もほとんどなくなります。

具体的には、家庭では英語の絵本の読み聞かせや歌、動画で英語を聞く時間をつくり、週に数回は英語の先生や友達と話す場を用意する形です。費用を抑えやすく、日本語や日本の生活にもなじみやすいのが、この選び方の持ち味。家庭で英語の時間を毎日確保できるかどうかが、続けるうえでの分かれ目になります。

プリスクールに通うなら、園の生活の中で英語を使う時間を確保できる

英語で保育を行うプリスクールやインターナショナルの幼稚園に通う場合は、園で過ごす時間そのものが英語の時間になります。遊びや給食、友達とのやりとりまで英語で行うため、海外にいたころに近い量の英語を使い続けられます。帰国前との差が小さく、子どもが環境の変化に戸惑いにくい点も利点です。

一方で、費用は日本の幼稚園より高くなることが多く、通える範囲に園があるとは限りません。日本語にふれる時間が減る点にも、目を向けておきたいところです。園の時間で英語を保ち、日本語は家庭で補う。これがこの選び方の基本の形です。

どちらを選んでも、小学校入学後まで続けられる形を考える

どちらの選び方でも、考えておきたいのは小学校に入ったあとのことです。文部科学省の「幼稚園教育要領、小・中学校学習指導要領等の改訂のポイント」では、小学校の中学年で「外国語活動」、高学年で「外国語科」を導入するとされています。学習指導要領の上では、学校で英語にふれるのは3年生からです。

4歳で帰国した場合、そこまで4年ほどあります。幼児期だけ英語の環境を整えても、入学後に使う場がなくなれば、英語は落ちていきかねません。園を選ぶ段階で、入学後も続けられる方法を一緒に考えておきましょう。

小学校に入ったあとの英語の保ち方は、こちらの記事で紹介しています。

▶︎低学年の帰国子女が英語を保持するには?忘れやすい理由と対策

わが家に合う英語の環境が分かる、YESとNOの診断

どちらの選び方が合うかは、4つの質問に答えると見えてきます。YESが多ければ、その質問に合う選び方が候補になります。順番に確かめてみましょう。

通える範囲に、英語で過ごせる園があるか

最初の質問は、自宅や職場から通える範囲に、英語で過ごせる園があるかどうかです。プリスクールやインターナショナルの幼稚園は都市部に多く、地域によっては選択肢がほとんどありません。まずは地図で、通える範囲を調べてみましょう。

YESなら、園で英語を保つ選び方が候補に入ります。見学をして、英語で過ごす時間の長さや先生の人数を確かめてください。NOの場合は、日本の幼稚園や保育園に通いながら、家庭と外部の場で英語を補う選び方が現実的でしょう。毎日の送り迎えを続けられる距離かどうかも、あわせて確認しておきます。

園の費用を、小学校入学まで続けて払えるか

2つ目の質問は費用です。プリスクールの月謝は園によって大きく異なり、日本の幼稚園より高くなることが少なくありません。4歳で帰国するなら、小学校入学まで2年ほど通う計算になります。年少から通うなら3年です。

入園金や教材費、延長保育の料金も含めて、入学までの総額を出してみましょう。無理なく払えるならYES。家計に負担がかかるならNOと考え、園の費用を抑えて、その分を英語の教材やレッスンに回す方法もあります。途中でやめると、子どもは園を2回変わることになる点も考えておきたいところです。

家庭で毎日、英語にふれる時間をつくれるか

3つ目は、家庭で毎日、英語にふれる時間をつくれるかどうかです。日本の園に通う場合、英語を聞いたり話したりする時間は家庭が中心になります。1回が長い時間である必要はありません。

寝る前の読み聞かせや、朝の支度の時間に英語の歌を流すなど、短い時間でも毎日続けられるならYESです。保護者が英語を話せなくても、音声付きの絵本や動画を使えば時間はつくれます。共働きで時間が取りにくい、きょうだいの予定で難しいといった場合はNO。園や外部のレッスンで英語の時間を確保する方法を考えましょう。

小学校は、日本の学校に通う予定か

最後の質問は、小学校の進路です。日本の小学校に通う予定なら、幼児期のうちに日本語の読み書きの入り口や、集団生活の決まりに慣れておくことにも意味があります。入学まで数年あっても、早めに方向だけ考えておくと選びやすくなります。

YESの場合は、日本の幼稚園や保育園で過ごしながら英語を補う選び方と相性がよいでしょう。インターナショナルスクールへの進学を考えているなら、園の段階から英語で過ごす選び方がつながりやすくなります。まだ決めていない家庭は、どちらの進路にも進めるよう、英語と日本語の両方にふれる時間を残しておいてください。

幼児の英語の環境を比べる4つの基準

選び方を比べるときは、基準を先に決めておくと迷いにくくなります。ここでは、幼児の英語の環境を比べる4つの基準を紹介します。どちらの選び方も、このあと同じ順で見ていきましょう。

【基準1】 英語を使う時間の長さ

1つ目の基準は、英語を使う時間の長さです。文部科学省の「幼稚園教育要領」では、幼稚園の1日の教育時間は4時間を標準とし、内容は健康・人間関係・環境・言葉・表現の5つの領域で示されています。英語は、この5つの領域に含まれていません。

つまり、日本の幼稚園では、園の時間のほとんどが日本語になります。独自に英語の時間を設けている園もありますが、回数や長さは園によってさまざま。英語で過ごす時間が週に何時間あるかを、園と家庭を合わせて数えてみましょう。見学のときに、英語の時間の回数と内容を聞いておくと比べやすくなります。

【基準2】 費用と無償化の対象

2つ目の基準は費用です。こども家庭庁の「幼児教育・保育の無償化概要」によると、幼稚園、保育所、認定こども園などを利用する3歳から5歳の子どもは、利用料が無償になります。幼稚園の場合は、月額2.57万円が上限です。

一方、認可外保育施設は、市町村から「保育の必要性の認定」を受けた場合に、3歳から5歳で月額3.7万円までが無償になります。対象は、都道府県などに届出を行い、国が定める基準を満たした施設だけ。プリスクールがどの区分にあたるかは園ごとに違うため、入園前に園と市町村の両方に確かめておきましょう。

【基準3】 日本語と日本の生活に慣れる機会

3つ目の基準は、日本語と日本の生活に慣れる機会です。海外で育った幼児にとって、帰国後の日本は初めて暮らす場所に近いもの。日本語で友達と遊ぶこと、集団で動くこと、季節の行事など、新しく出会うことがたくさんあります。

日本の小学校に進むなら、入学前にこうした経験を積んでおくと、入学後の戸惑いを減らせます。反対に、英語で過ごす園を選ぶ場合は、家庭や地域の活動で日本語にふれる時間を意識してつくる必要があるでしょう。英語を保つことと日本の生活になじむことを、どう両立させるか。ここが選び方の分かれ目です。

【基準4】 小学校入学後へのつながり

4つ目の基準は、小学校入学後へのつながりです。幼児期にどれだけ英語を保てても、入学後に使う場がなくなれば、英語は落ちやすくなります。先に紹介した研究でも、8歳以上で帰国し、海外で2年を超えて読み書きを身につけた子は、英語を母語とする子に近い話す力を保っていたと報告されています。

読み書きの力が育つまで英語を使い続けることが、長く保つための目安になるでしょう。卒園したあとも同じ形で続けられるか、別の方法に切り替える必要があるか。入園の前に、卒園後の道筋まで確かめておくと安心です。

日本の幼稚園や保育園に通い、家庭で英語を補う選び方が向く家庭

ここからは、それぞれの選び方を4つの基準の順で見ていきます。まずは、日本の幼稚園や保育園に通い、家庭で英語を補う選び方です。幼稚園と家庭でできる具体的な工夫も紹介します。

英語を使う時間は、家庭と外部の場でつくる

この選び方では、英語を使う時間を園の外でつくることになります。平日は園から帰ったあとの夕方と寝る前、週末は午前中など、英語の時間を先に決めておくのがコツです。決まった時間があると、子どもも英語に切り替えやすくなります。

家庭での時間は、英語を「聞く」ことが中心になりがち。話す力を保つには、英語で会話をする相手が欠かせません。英語の習い事やオンラインのレッスン、同じように帰国した家庭との交流など、週に数回は英語で話す場を組み合わせてください。聞く時間と話す時間の両方がそろうと、英語を保ちやすくなります。

家庭で英語の環境をつくる方法は、こちらの記事で詳しく取り上げています。

▶︎家庭環境でバイリンガルを目指す方法

費用は抑えやすく、無償化の対象にもなる

費用の面では、この選び方が抑えやすくなります。先に見たとおり、幼稚園や保育所、認定こども園などを利用する3歳から5歳の子どもは、利用料が無償になるためです。

ただし、通園の送迎費や給食の食材料費、行事費などは、これまでどおり保護者の負担です。浮いた分を英語の絵本や教材、レッスンの費用に回すと考えると、計画を立てやすいでしょう。英語にかける費用は、園の費用とは別に毎月の上限を決めておくのがおすすめです。習い事を増やしすぎて、子どもの負担が大きくならないようにも気を配ってください。

日本語と日本の生活に慣れやすい

日本の幼稚園や保育園では、日本語で過ごす時間がたっぷりあります。友達と遊ぶ中で日本語がのび、当番や行事を通して、集団生活の決まりも身についていくでしょう。海外の園とは違う遊びや歌に出会えるのも、この時期ならではの経験です。

日本の小学校に進む予定の家庭にとって、これは大きな利点です。入学後に言葉や習慣で戸惑う場面を減らせます。気をつけたいのは、日本語がのびるほど、子どもが英語を使う理由がなくなっていくこと。園では日本語、家庭の決まった時間は英語と、場面で言葉を分けておくと、子どもも切り替えやすくなります。

幼稚園と家庭でできる、英語を保つ工夫

4歳で帰国する家庭が、幼稚園と家庭でできる工夫を挙げます。家庭では、寝る前に英語の絵本を読み聞かせる、海外で見ていたアニメを英語の音声で見せる、車の中で英語の歌を流す、の3つから始めてみましょう。どれも勉強ではなく、楽しみとして続けられるものです。

幼稚園には、子どもが英語を話すことを先生に伝えておくと安心です。英語を話すことをからかわれないよう、見守ってもらいやすくなります。園に英語の時間があれば、子どもが力を発揮できる場面にもなるでしょう。無理に英語で話させるより、英語を好きなままでいられる環境を整えてください。

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向かないのは、家庭で英語の時間を取りにくい場合

この選び方が向かないのは、家庭で英語の時間を取りにくい場合です。共働きで帰宅が遅い、下の子の世話で手が離せないなど、毎日の時間を確保しにくい家庭では、英語にふれない日が続いてしまいます。

保護者が「やらせなければ」と負担に感じると、子どもにとっても英語が楽しくないものになりかねません。その場合は、家庭でがんばる量を減らしましょう。外部のレッスンや預かりの時間に英語を任せる。それも立派な方法です。保護者に余裕があってこそ、子どもも英語を楽しめます。続けられる形に変えることを優先してください。

プリスクールやインターナショナルの幼稚園に通う選び方が向く家庭

続いて、プリスクールやインターナショナルの幼稚園に通う選び方を、同じ4つの基準で見ていきます。園で英語を保ちやすい反面、費用や日本語の面で気をつけたい点もあります。

英語を使う時間は、園の生活の中で確保できる

この選び方のいちばんの強みは、英語を使う時間の長さです。登園から降園まで英語で過ごす園であれば、遊びも会話も英語になり、海外の園に通っていたころに近い環境を続けられます。

ただ、園によって中身には差があります。1日のうち英語で過ごす時間はどのくらいか。先生は英語を母語とする人か。帰国した子が何人いるか。見学のときに確かめたい点です。英語にあまりふれてこなかった子が多いクラスでは、帰国した子にとって物足りないこともあるでしょう。子どもの英語力に合うクラスかどうかを見てください。

費用は高くなりやすく、無償化には条件がある

費用は、日本の幼稚園に通う場合より高くなりやすい点に注意が必要です。プリスクールが認可外保育施設にあたる場合、無償化の対象になるには条件があります。

先に見たとおり、市町村から「保育の必要性の認定」を受けることと、施設が届出を行い国の基準を満たしていることの2つです。認定には就労などの要件があるため、家庭の状況によっては対象になりません。対象になっても、無償になるのは月額3.7万円まで。月謝がそれを超える分は自己負担です。入園前に、園と市町村の窓口の両方で確かめておきましょう。

日本語と日本の生活に慣れる機会は、家庭で補う

英語で過ごす園に通うと、日本語にふれる時間は家庭が中心になります。海外にいたころと同じように、家では日本語で話し、日本語の絵本を読む時間を続けましょう。園で英語、家庭で日本語という分け方は、子どもにも分かりやすいものです。

日本の小学校に進む予定なら、ひらがなに親しむ、地域の行事や習い事に参加するなど、日本の生活にふれる機会も意識してつくりたいところです。入学が近づいたら、時間割に沿って動くことや給食の習慣にも、少しずつ慣らしていくと安心でしょう。英語と日本語のどちらも、子どもにとって大切な言葉です。

小学校入学後に、英語を使う場がなくなることに備える

この選び方で見落としやすいのが、卒園後のことです。園で毎日英語を使っていた子が日本の小学校に入ると、英語を使う時間は一気に減ります。

卒園と同時に英語の場がなくなると、せっかく保った英語も落ちていきかねません。系列の放課後クラスがあるか、卒園した子が通える場があるかを、入園前に聞いておきましょう。園にそうした場がなければ、入学後に通う英語の教室やオンラインのレッスンを、年長のうちから探しておくのが得策です。卒園はゴールではなく、次の環境への切り替えの時期だと考えてください。

プリスクールを卒園したあとの進路の比べ方は、こちらの記事にまとめました。

▶︎プリスクール卒業後に英語を忘れない進路の比べ方

向かないのは、通える範囲に合う園がない場合

この選び方が向かないのは、通える範囲に合う園がない場合です。片道の時間が長いと、幼児には通園そのものが負担になります。送り迎えをする保護者にとっても、毎日のことです。雨の日や体調のすぐれない日も含めて考えてみてください。

園があっても、定員がいっぱいで帰国の時期に入れないことがあります。費用が家計に合わない場合も、無理は禁物でしょう。条件が合わないときは、日本の園に通いながら英語を補う選び方に切り替えてください。どちらが優れているという話ではありません。続けられるほうが、その家庭にとっての正解です。

迷ったときは、続けやすさと子どもの様子で決める

2つの選び方を見ても決めきれないときは、続けやすさと子どもの様子を手がかりにしましょう。園と家庭にほかの方法を組み合わせる道もあります。ここでは、迷ったときの決め方を紹介します。

比較表で、2つの選び方を並べて確かめる

まずは、両方の選び方を4つの基準で並べてみましょう。次の表は、ここまでの内容をまとめたものです。

基準日本の幼稚園や保育園に通い、家庭で補うプリスクールやインターナショナルの幼稚園に通う
英語を使う時間家庭と外部の場でつくる園の生活の中で確保できる
費用抑えやすい。3歳から5歳の利用料は無償高くなりやすい。無償化には条件がある
日本語と日本の生活園で慣れやすい家庭で補う
小学校入学後同じ形で続けやすい卒園後に英語を使う場を探す

表を見て、わが家にとって譲れない基準を1つ選んでください。費用なのか、英語の時間なのか、日本の生活への慣れなのか。譲れない基準で有利なほうが、最初の候補になります。

選んだあとも、子どもの様子は見ていきましょう。園に行きたがらない、英語を嫌がるといった変化があれば、選び直してかまいません。幼児期の選択は、あとから変えられます。まずは数か月続けてみて、合っているかを見直すとよいでしょう。

帰国後は間を空けずに、英語にふれる環境をつくる

園を決めきれなくても、英語にふれる時間だけは帰国直後から始めてください。幼児は日本語の環境になじむのが早く、何もしない期間が長くなるほど、英語が出にくくなります。帰国直後の過ごし方を、先に決めておきましょう。

引っ越しや入園の手続きで慌ただしい時期でも、できることはあります。海外で読んでいた絵本を荷物の取り出しやすい場所に入れておく、移動中に英語の歌を流す、といった小さなことで十分です。園選びは時間をかけてかまいません。英語の時間は止めずに、選びながら続ける。この順番を覚えておきましょう。

園と家庭のほかに、英語の習い事を組み合わせる

日本の園に通う場合も、プリスクールに通う場合も、英語の習い事を組み合わせると、足りない部分を補えます。日本の園に通う子には英語で話す時間を、プリスクールに通う子には読み書きの入り口を、といった使い分けです。

選ぶときは、帰国した子が通っているか、子どもの英語力に合うクラスがあるかを確かめましょう。英語を初めて学ぶ子向けのクラスでは、内容が易しすぎることがあります。体験のときに、子どもが先生と英語でやりとりできているかを見てください。楽しそうに話していれば、続けやすい場だと考えてよいでしょう。

3歳から受けられるオンラインの個別レッスンを組み合わせる

近くに合う教室がない家庭には、オンラインの個別レッスンという方法もあります。自宅で受けられるため送り迎えがいらず、帰国前の海外にいるうちから始められるものもあります。

幼児の場合、画面の前で長く集中するのは難しいもの。1回30分ほどの短いレッスンで、先生と1対1で話せる形が向いています。3歳ごろから受けられるレッスンなら、園の種類を問わず、週に数回の英語で話す時間として組み込めるでしょう。最初のうちは保護者が隣に座り、慣れてきたら少しずつ一人で受けられるようにしていくと、無理がありません。

Nisaiの「インターナショナル・プレコース」は、3歳から10歳を対象にした完全オンラインのコースです。先生と1対1の個別レッスンを1回30分、標準のペースで週2回受けます。始める時期はいつでもよく、英語力0からCEFRのA2レベルまでのカリキュラムの中で、今の英語力に合わせて内容を組み立てる仕組みです。

月額は標準のペースで29,800円です(2026年9月時点、税込)。最新の金額は「料金」のページで確認してください。年に2回のCEFRによる評価と学習レポートがあり、英語を保てているかを家庭でも確かめられます。

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帰国前に、園の見学と専門家への相談を済ませる

帰国の時期が決まったら、園の見学と相談を帰国前から進めておきましょう。人気の園は定員が埋まりやすく、帰国してから探し始めると、希望の時期に入れないことがあります。

一時帰国のときに見学をする、オンラインの説明会に参加するなど、海外にいながらできることは少なくありません。どの選び方が合うか決めきれないときは、帰国子女の英語に詳しい専門家に相談するのも一つの方法です。子どもの年齢や英語の様子、帰国後の住まいを伝えると、園と英語の学び方の組み合わせを一緒に考えてもらえます。

Nisaiでは、帰国子女の英語の学び方について、60分の個別相談(無料)をオンラインで受け付けています。帰国前の海外からでも申し込みが可能です。申し込み方法は、まとめのあとで紹介します。

【まとめ】 帰国後の幼児の英語は、わが家で続けられる環境を選んで保つ

幼児の英語は、音や場面で覚えている分、使わない期間が続くと落ちやすい傾向があります。帰国後は、日本の幼稚園や保育園に通って家庭と外部の場で英語を補うか、プリスクールやインターナショナルの幼稚園で英語を保つかを、家庭の条件で選びましょう。

比べる基準は、英語を使う時間、費用、日本語と日本の生活、小学校入学後へのつながりの4つです。どちらが優れているということはありません。

大切なのは、帰国直後から英語にふれる時間を止めないことと、小学校に入ったあとも続けられる形を選ぶこと。迷ったときは、一人で抱え込まずに相談してみてください。

帰国後の園と英語の学び方に迷ったら、個別に相談してみませんか?

未就学で帰国する子の英語は、園の選び方と家庭での過ごし方の組み合わせで変わります。Nisaiの個別相談(60分・無料)では、お子さまの年齢や英語の様子、帰国の時期をうかがい、帰国後に英語を続ける方法を一緒に考えます。オンラインのため、帰国前の海外からも利用が可能です。

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出典

この記事で紹介した研究や制度は、次の資料に基づいています。

この記事で示した内容該当ページ
5歳から8歳で帰国した子は、時間がたつほど英語の後退が目立った(論文中で紹介された海外の研究)友田(2007)pp.148-150
8歳以上で帰国し、海外で2年を超えて読み書きを身につけた子は、英語を母語とする子に近い話す力を保っていた(論文中で紹介された研究)友田(2007)p.148
小学校の中学年で「外国語活動」、高学年で「外国語科」を導入する文部科学省「改訂のポイント」p.2
幼稚園の1日の教育時間は4時間を標準とする幼稚園教育要領 p.6
幼稚園教育の内容は、健康・人間関係・環境・言葉・表現の5つの領域で示されている幼稚園教育要領 p.11
幼稚園、保育所、認定こども園などを利用する3歳から5歳の子どもは利用料が無償(幼稚園は月額上限2.57万円)。通園送迎費、食材料費、行事費などは保護者の負担こども家庭庁「幼児教育・保育の無償化概要」
認可外保育施設は、「保育の必要性の認定」を受けた3歳から5歳で月額3.7万円まで無償。対象は、届出を行い国が定める基準を満たす施設こども家庭庁「幼児教育・保育の無償化概要」
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