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円安で海外生活から帰国すべき?子どもの教育で決める4つの基準を親しみやすい人物イラストで表したアイキャッチ
  • インターナショナルスクール
  • 2026.11.2

円安で海外生活から帰国すべき?子どもの教育で決める4つの基準

講師

本ページでは以下のことがわかります。

円安で帰国を考えるときは、費用だけでなく、子どもの年齢と英語の読み書き、学びの継続性、日本語への適応を並べて判断しましょう。帰国後の学び方を先に調べておくと、落ち着いて決められます。

・帰国するか海外で続けるかを、子どもの教育の観点で比べる4つの基準
・費用を見直して海外での生活を続ける選び方が向く家庭と、その注意点
・帰国して日本の学校に通いながら、英語と海外の学びを続けていく方法
・小学4年生の子が海外のインターで続けてきた学びを、日本で続ける道
・迷いが長引くときに役立つ、判断の期限と条件の決め方、相談先の探し方

円安で帰国を考えるときは、子どもの学びを続けられるかで判断する

円安で帰国を考えるときは、子どもの学びを続けられるかで判断するのイメージ写真

円安が続き、海外での学費と生活費が家計に重くのしかかる。会社の補助がない家庭にとって、帰国は現実の選択肢になります。迷ったときは、費用の計算だけで決めず、子どもの学びを続けられるかどうかを軸に判断しましょう。この章で、考え方の全体像をお伝えします。

判断の軸は、費用だけでなく子どもの年齢と学びの継続性

帰国の判断は4つの軸で。費用の見通し。年齢と英語の読み書き。学びの継続性。日本語と学校生活

帰国を考えるとき、最初に目が行くのは費用です。けれども、費用だけで決めると、あとで悔やむことになりかねません。同じ金額の負担でも、子どもの年齢や学校での様子によって、帰国の意味は変わるからです。

たとえば、英語の読み書きが育ち始めた時期に帰国するのと、しっかり身についてから帰国するのとでは、その後の英語の残り方が違ってきます。進学の区切りが近いかどうかも、大きな要素でしょう。費用、年齢、学びの継続性、日本語。この4つを並べて考えると、わが家にとっての答えが見えやすくなります。

費用を見直して海外で続けるのが向くのは、数年先まで見通しが立つ家庭

海外で続ける条件を確認。区切りまでの費用を見通せる。今の学校で学びが育っている。進学の区切りが近い

海外での生活を続ける選び方が向くのは、費用を見直したうえで、数年先まで払い続けられる見通しが立つ家庭です。学校を変える、住まいを見直す、といった工夫で負担を下げられるなら、続ける道は残ります。

子どもが今の学校になじみ、英語の読み書きが伸びている最中なら、環境を変えない利点は大きいでしょう。あと1年から2年で進学の区切りを迎える場合も、そこまで続ける意味があります。ただし、為替がこの先どう動くかは誰にも分かりません。「円高に戻るまで」と期待して待つのではなく、今の水準が続く前提で計算してみてください。

帰国が向くのは、日本でも学びを続ける方法が見つかる家庭

帰国後も学びを続ける。日本の学校。英語を学ぶ場。海外のカリキュラム。家庭での読書

帰国が向くのは、日本に戻っても子どもの学びを続ける方法が見つかる家庭です。帰国そのものは、学びの終わりではありません。

文部科学省の「帰国・外国人児童生徒教育等に関する施策概要」は、帰国した児童生徒について、国内の学校生活への適応を図るだけでなく、海外における学習・生活体験を尊重した教育を進める必要があるとしています。日本の学校に通いながら、英語や海外の学校のカリキュラムを学び続ける方法もあります。費用を抑えながら学びを保てるなら、帰国は前向きな選択になるでしょう。

どちらを選んでも、英語と学びを途切れさせない準備が要る

学びを途切れさせない準備。帰国後の学び方を調べる。家族で落ち着いて決める。英語と学びを続ける

続ける場合も帰国する場合も、共通して大切なのは、英語と学びを途切れさせないことです。決断を先送りにしたまま学費が払えなくなり、準備なしに帰国する。避けたいのは、この形でしょう。

急な帰国では、学校探しも英語の学び先探しも、十分には間に合いません。数か月の空白であっても、子どもの英語や学ぶ意欲に響くことがあります。どちらに決めるにしても、帰国した場合の学び方を先に調べておいてください。道筋が見えていれば、続けるという決断にも、帰国するという決断にも、落ち着いて向き合えます。

帰国するか続けるかが見えてくる、YESとNOの診断

帰国するか続けるかが見えてくる、YESとNOの診断のイメージ写真

4つの質問に答えると、わが家の状況が整理できます。質問ごとに、YESの場合とNOの場合で考えたいことを示しました。夫婦それぞれで答えてみるのもおすすめです。

学費と生活費を、この先も払い続けられる見通しがあるか

区切りまでの費用を見積もる。学費・住居費・生活費。一時帰国の費用。年ごとの合計を円で比べる。為替が戻ると決めつけない

最初の質問は、費用の見通しです。学費の多くは現地の通貨で決まるため、円に直した金額は為替で変わります。学費そのものの値上げが重なることもあるでしょう。

まず、卒業や進学の区切りまでの年数を数え、学費と生活費の合計を円で見積もってみてください。今の為替の水準が続いても払えるなら、YESです。貯蓄を取り崩さないと払えない、あるいは数年で底をつく計算ならNO。その場合は、費用を下げる方法を探すか、帰国の準備を始める時期だと考えましょう。見積もりは、夫婦で同じ数字を見ながら行ってください。

子どもは、今の学校で英語の読み書きまで身につけているか

会話だけでなく読み書きを確認。学年に合う本を読める?。まとまった文章を書ける?。帰国後の学び先も探す

2つ目の質問は、英語の読み書きです。会話だけでなく、学年相当の本を読み、まとまった文章を書けるかどうかを確かめます。

YESなら、帰国しても英語を保ちやすい土台ができています。帰国という選び方を取りやすい状態でしょう。NOの場合は、読み書きが育つ途中で環境が変わることになります。続ける余力があるなら、もう少し海外で学ぶ意味があるかもしれません。余力がなければ、帰国後に読み書きを伸ばせる学び先を、先に見つけておいてください。くわしい理由は、次の章の基準2で説明します。

子どもの学年は、進学などの区切りが近いか

帰国の時期は、学校の区切りも確認。今の学校の修了・進学。日本の新学年。家族で、優先する区切りを相談

3つ目は、学年の区切りです。今の学校で、小学部の修了や中学部への進学といった節目がいつ来るかを確かめましょう。

区切りが1年以内に来るなら、そこまで続けてから帰国するほうが、子どもの気持ちの整理がつきやすくなります。修了の証明も受け取りやすいでしょう。区切りが遠い場合は、日本の学年の切り替わりである4月に合わせる方法もあります。学年の途中で動くより、新しいクラスが始まる時期のほうが、なじみやすいためです。どちらの区切りを優先するかを、家族で話し合ってみてください。

帰国後に、今の学びを続ける方法が見つかっているか

帰国後の学びを先に決める。通う学校。英語を学ぶ場。家庭での学び方

最後の質問は、帰国後の学び方です。日本に戻ったあと、英語や今のカリキュラムを続ける方法を、具体的に挙げられるでしょうか。

通う学校、英語を学ぶ場、家庭での学び方。この3つが決まっていればYESです。帰国を選んでも、学びは途切れません。まだ何も調べていない、あるいは一つしか決まっていないならNO。帰国を決める前に、家族で調べる時間を取りましょう。海外にいる今からでも、必要な情報は十分に集められます。オンラインの説明会や相談を使えば、日本に戻る前に選択肢を比べられるはずです。

帰国の判断で比べる4つの基準

帰国の判断で比べる4つの基準のイメージ写真

判断を感情に流されないものにするには、比べる基準を決めておくことが役立ちます。ここで紹介する基準は4つです。このあとの章でも、同じ基準の順でそれぞれの選び方を見ていきます。

【基準1】 費用の見通し

海外と帰国後の費用を並べる。海外|学費・住居費。海外|保険・一時帰国。帰国後|住居・引っ越し。帰国後|英語の学び

1つ目の基準は、費用の見通しです。大切なのは、今月の家計ではなく、区切りの年までの合計で考えること。学費、住居費、保険、一時帰国の費用まで含めて、年ごとに紙へ書き出します。

帰国した場合にかかる費用も、同じ表に並べてください。日本の住居費、引っ越しの費用、帰国後の英語の学びにかける費用です。片方だけを見ていると、どうしても判断がかたよります。なお、この記事では教育に関わる費用にしぼって扱います。税金や年金など、お金の制度に関わることは、それぞれ専門の窓口で確かめてください。

【基準2】 子どもの年齢と、英語の読み書きの定着

年齢と、読み書きの育ちを確認。どんな本を読める?。まとまった文章を書ける?。帰国後も、読む・書く機会を用意。育ち方は、一人ひとり違う

2つ目の基準は、子どもの年齢と英語の読み書きです。東京大学の研究論文(友田,2007)では、8歳以上で帰国し、海外で2年を超えて読み書きを身につけた子は、英語を母語とする子に近い話す力を保っていたという研究が紹介されています。

同じ論文には、5歳から8歳で帰国した子は、時間がたつほど英語の後退が目立ったという研究も出てきます。読み書きの育ち具合が、帰国後の英語を左右すると考えられるでしょう。小学4年生で海外のインターに数年通った子なら、土台はできつつある時期。帰国しても、読む量と書く量を保てば、英語は残しやすくなります。

【基準3】 学びの継続性と、カリキュラムのつながり

今の学びをどうつなぐ?。海外で学んだカリキュラム。国内のインター。オンラインの学び。日本の学校との組み合わせ

3つ目の基準は、学びの継続性です。海外のインターナショナルスクールは、英国式や米国式、国際バカロレアなど、学校ごとにカリキュラムが決まっています。

帰国して日本の学校に入ると、学ぶ内容も、教え方も、使う言葉も変わります。これまで積み上げてきたものを、どこまで引き継げるか。ここが考えどころです。日本国内にも、同じ系統のカリキュラムで学べる場はあります。通学するインターナショナルスクールのほか、オンラインで受けられるスクールも選択肢になるでしょう。将来、海外の大学を考えている家庭ほど、この基準の重みは増します。

Nisaiは、英国政府による公的登録・認定を受けた、完全オンラインのブリティッシュ・インターナショナルスクールです。完全オンラインで英国式のインターナショナルの教育を提供できる認定を受けたのは、Nisaiが世界で初めてでした。25年以上の運営実績があり、英国式のカリキュラムで学んできた子が、帰国後も同じ系統の学びを続ける場になります。

【基準4】 日本語と、日本の学校生活への適応

英語と日本語、両方を考える。英語の読み書きを育てる。日本語と学校生活に備える。どちらを重く見るか家族で相談

4つ目の基準は、日本語と日本の学校生活への適応です。海外での生活が長い子ほど、漢字や教科の言葉で苦労しやすくなります。学年が上がるにつれて、追いつくための負担も大きくなるでしょう。

帰国を選ぶなら、早いほうが日本語の面では有利です。海外で続けるなら、家庭で日本語の読み書きを補う必要があります。英語の基準とは、ちょうど逆の向きに働く基準です。どちらを重く見るかは、将来どの国で学び、暮らしたいかによって変わります。正解は一つではありません。家族の考えを言葉にしておくことが、判断の助けになります。

費用を見直して海外での生活を続ける選び方が向く家庭

費用を見直して海外での生活を続ける選び方が向く家庭のイメージ写真

ここからは、それぞれの選び方を4つの基準の順で見ていきます。まずは、費用を見直しながら海外での生活を続ける選び方です。向かないケースもあわせて確かめてください。

費用は、学校や住まいの見直しで抑えられるかを確かめる

海外での費用を見直す4項目。学校の学費。住まい。送迎・習い事。現地公立校の選択肢。通学の条件は、現地で確認

続ける場合の第一歩は、費用を下げられるかどうかの確認です。学費は学校によって大きく違います。今の学校と同じ系統のカリキュラムで、学費の低い学校がないかを調べてみましょう。

住まいを学校の近くの手ごろな物件に変える、送迎や習い事を整理する、といった見直しも効果があります。国によっては、現地の公立校に通う道もあるでしょう。見直しで、区切りの年まで払い続けられる金額に収まるかどうか。ここが分かれ目です。収まらない場合は、続けるという選び方そのものを考え直す時期かもしれません。無理を重ねる前に、数字で確かめてください。

子どもの年齢によっては、あと1年から2年続ける意味がある

続けるなら「いつまで」を決める。今の読み書きを確かめる。修了・進学の区切りを選ぶ。期限までの費用を計画

子どもの年齢によっては、あと1年から2年続けることに、はっきりした意味があります。英語の読み書きが伸びている最中の子や、進学の区切りが近い子の場合です。

先に見た研究のとおり、読み書きまで身につけた子は、帰国後も英語を保ちやすい傾向があります。低学年で、文字を読み始めたばかりの子なら、もう少し続けることで土台が固まるでしょう。小学部の修了まで1年という時期なら、区切りまで通わせたい気持ちも自然です。期限を決めて続けるのであれば、費用の計画も立てやすくなります。「いつまで」を先に決めておきましょう。

学びの継続性は保ちやすいが、転校には負担がかかる

転校の回数と負担も比べる。転校して海外で続ける→帰国。今の学校で区切りまで→帰国。子どもの性格と気持ちも考える

海外で続ける利点は、学びの継続性を保ちやすいことです。同じ学校に通い続ければ、カリキュラムも友達も変わりません。

気をつけたいのは、費用を下げるために学校を変える場合です。同じ国の中の転校でも、子どもにとっては大きな変化。新しい友達、新しい先生、場合によっては違うカリキュラムに、一からなじむ必要があります。そのうえで数年後に帰国すれば、転校を2回経験することになるでしょう。転校して続けるのか、今の学校のまま区切りまで通って帰国するのか。子どもの性格も踏まえて比べてください。

日本語と日本の学習は、日本円で払える教材や学びで補う

海外でも日本の学習を補う。日本の教科書。通信教育・オンライン学習。受け取りは在外公館に確認

海外で続けるなら、日本語と日本の学習を家庭で補っておきましょう。いずれ帰国する可能性があるなら、なおさらです。文部科学省の「在外日本人子女等への教科書の無償給与」によると、国は小学校と中学校の教科書を大使館などの在外公館に送り、海外に在留する児童生徒に無償で給与しています。

受け取りの手続きは、住んでいる地域を担当する日本大使館や総領事館に確かめてください。まずは教科書を使い、国語と算数を少しずつ進めておくとよいでしょう。日本の通信教育やオンラインの学びは、日本円で払えるものが多く、為替の影響を受けにくい点も助かります。

向かないのは、見通しが立たないまま貯蓄を取り崩す場合

余力のあるうちに判断する。費用と貯蓄の見通しを確認。帰国を考える条件を決める。準備の時間を確保する

この選び方が向かないのは、見通しが立たないまま貯蓄を取り崩している場合です。「そのうち円高に戻るはず」と期待して続けると、気づいたときには選択肢が狭まっているおそれがあります。

資金が尽きてからの帰国は、準備の時間が取れません。学校探しも住まい探しも、あわただしく進めることになります。子どもにとっては、心の準備がないまま友達と別れることにもなるでしょう。余力のあるうちに決めることが、子どもを守ることにつながります。貯蓄がいくらを下回ったら帰国する、という線を先に引いておいてください。

帰国して日本で学びを続ける選び方が向く家庭

帰国して日本で学びを続ける選び方が向く家庭のイメージ写真

続いて、帰国して日本で学びを続ける選び方を、同じ4つの基準で見ていきます。海外のインターで学んできた子が、日本でも学びを続ける方法もここで紹介します。

費用は、日本の公立校を軸にすれば抑えられる

帰国後の教育費を組み立てる。公立小・中学校|授業料なし。英語の学びの費用も計画。私立・国内インターは学費を確認

帰国した場合、教育にかかる費用は大きく変わります。「教育基本法」は、国や地方公共団体が設置する学校の義務教育について、授業料を徴収しないと定めています。公立の小学校と中学校なら、授業料はかかりません。

私立の学校や、国内のインターナショナルスクールを選ぶ道もありますが、こちらは学費がかかります。公立校に通い、浮いた費用の一部を英語の学びにあてる。この組み合わせが、費用と学びの両立を図りやすい形です。海外のインターの学費と比べれば、英語の学び先に費用をかけても、全体の負担は軽くなる家庭が多いでしょう。

公立、私立、インターナショナルスクールの違いと選び方は、こちらの記事で紹介しています。

▶︎帰国子女の小学校進路の選び方と判断基準

子どもの年齢に合わせて、帰国の時期を選ぶ

子どもに合う帰国の時期を考える。日本の新学年。海外の学校の学年末。進学前に慣れる時間も考える

帰国の時期は、子どもの年齢と学年に合わせて選びましょう。「学校教育法」は、子どもが満6歳になった日の翌日以後の最初の学年の初めから、小学校に通わせることを定めています。日本の公立校では、海外で何年生だったかではなく、年齢に応じた学年に入るのが原則です。

日本の学年は4月に始まります。4月に合わせて帰国すれば、クラス替えの時期に重なり、友達をつくりやすくなるでしょう。海外の学校の学年末まで通ってから帰国する方法もあります。小学校の高学年で帰国する場合は、中学校への進学までに、日本の学校に慣れる時間が取れます。

海外の学年が日本の何年生にあたるかは、こちらの記事の早見表で確かめてください。

▶︎現地校と日本の学年の違いと、Year・Gradeの早見表

海外のインターで続けてきた学びは、帰国後も続けられる

帰国後に学びを続ける3つの道。国内のインターナショナルスクール。日本の学校+英語の教室。日本の学校+オンラインインター。費用・通いやすさ・内容で比べる

小学4年生の子が海外のインターで続けてきた学びは、帰国しても続けられます。方法は大きく3つ。国内のインターナショナルスクールに通う、日本の学校に通いながら英語の教室や塾で学ぶ、日本の学校に通いながらオンラインのインターナショナルスクールで学ぶ、の3つです。

国内のインターは、学びの形を最も保ちやすい反面、学費の負担が残ります。英語の教室は費用を抑えやすいものの、教科を英語で学ぶ機会は限られがち。オンラインのスクールなら、放課後に自宅から、英語で教科を学び続けられます。費用、通いやすさ、学びたい内容の3点で比べてください。

Nisaiの「NS小学生向けコース」は、English・Maths・Science・ICTなどの教科を英語で学ぶコースです。主な対象は小学5年生から中学2年生にあたる年齢ですが、クラスは年齢や学年ではなくアセスメントテストの結果で決まり、10歳未満で受講している例もあります。授業は16時以降にも開講しているため、日本の学校に通いながら1科目から受講できます。

月額は1科目22,000円です(2026年9月時点、税込)。Nisaiは、他のインターナショナルスクールの2分の1から4分の1の費用で学べることを特長にしています。最新の金額は「料金」のページで確認してください。

小学3年生(9歳)でNS1を受講している小林凛華さんの受講者インタビューも参考にしてください。

▶︎日本の学校と併用できるNS小学生向けコースを見る

日本語と学校生活への適応は、帰国前から準備する

日本の学校に備える4つの準備。漢字にふれる。算数の用語を日本語で。給食・掃除・時間割を知る。学校へ子どもの様子を伝える

日本語と学校生活への適応は、帰国前から準備しておきましょう。帰国してから始めるより、子どもの負担がずっと軽くなります。

学年相当の漢字にふれておくこと、算数の用語を日本語で言えるようにしておくこと。この2つだけでも、帰国後の授業の分かりやすさが変わります。給食や掃除、時間割といった日本の学校の習慣も、動画や本で伝えておくとよいでしょう。帰国前に、通う予定の学校へ連絡を取り、子どもの様子を伝えておくと、受け入れの準備をしてもらいやすくなります。不安なことがあれば、遠慮せずに学校へ相談してください。

向かないのは、帰国後の学び方を決めないまま戻る場合

帰国前に英語を続ける場を探す。使う機会が減ることに備える。読む・書く・話す場を選ぶ。帰国前から始めておく

帰国が向かないのは、帰国後の学び方を何も決めないまま戻る場合です。費用の問題は解決しても、子どもの英語と学ぶ意欲が置き去りになってしまいます。

日本の学校に入ると、英語を使う時間は大きく減ります。何もしなければ、数年かけて身につけた英語は少しずつ落ちていくでしょう。学校の英語の授業は、海外で学んできた子には易しく感じられることが多く、力を伸ばす場にはなりにくいのが実情です。帰国の日までに、英語を続ける場を一つは決めておいてください。それが、海外で過ごした年月を生かす道になります。

英語を続ける場の種類と比べ方は、こちらの記事にまとめました。

▶︎帰国子女の英語塾の選び方と、通学・オンラインの比べ方

迷ったときは、期限を決めて家族で話し合う

迷ったときは、期限を決めて家族で話し合うのイメージ写真

基準を並べても、決めきれないことはあります。大きな決断ですから、迷うのは当然です。ここでは、迷ったときの進め方を5つ紹介します。

比較表で、2つの選び方を並べて確かめる

家族で大切な基準を比べる。海外で続ける。帰国して学ぶ。費用・年齢と英語・学び・日本語。いちばん重い基準を1つ選ぶ

まずは、ここまでの内容を表で並べてみましょう。基準ごとに、それぞれの選び方の特徴を横に並べました。

基準費用を見直して海外で続ける帰国して日本で学びを続ける
費用見直しても、為替の影響を受け続ける公立校を軸にすれば抑えられる
年齢と英語読み書きが育つまで続けられる読み書きが育っていれば保ちやすい
学びの継続性保ちやすい。転校する場合は負担がある続ける方法を決めておく必要がある
日本語と学校生活家庭で補う必要がある早いほどなじみやすい

どの基準も大切ですが、すべてを同時に満たす答えは、なかなか見つかりません。表を見ながら、わが家にとって最も重い基準を1つ選んでください。費用が限界に近いなら、ほかの基準で不利でも帰国が現実的でしょう。費用に余力があるなら、子どもの年齢と学びの継続性で決められます。

夫婦で別々に印を付けてから見せ合うと、考えの違いがはっきりします。違いが分かれば、話し合うべき点もしぼれるはずです。

判断の期限と、帰国を決める条件を先に決めておく

判断の期限と条件を共有する。学費の支払い前に期限を決める。帰国を考える条件を書く。退学・住まいの解約から逆算

迷いが長引くときは、判断の期限と条件を先に決めてしまいましょう。「来年度の学費の支払いまでに決める」「為替がこの水準を超えたら帰国の準備を始める」といった形です。

条件を決めておけば、毎月の為替の動きに一喜一憂せずに済みます。学校の退学の届け出や、住まいの解約には、それぞれ期限があるはずです。そこから逆算して、いつまでに決める必要があるかを確かめてください。期限のない迷いは、子どもを含めた家族全員を疲れさせます。決めた期限と条件は紙に書き、夫婦で共有しておくとよいでしょう。

子ども本人の気持ちを聞く

子どもの気持ちも判断の材料に。日本の学校に通うとしたら?。今の学校で続けたいことは?。決まった理由を分かる言葉で伝える

判断の材料として欠かせないのが、子ども本人の気持ちです。小学生でも、自分の学校や友達について、はっきりした思いを持っています。

聞くときは、お金の心配をそのまま伝える必要はありません。「日本の学校に通うとしたら、どう思う?」「今の学校で、いちばん続けたいことは何?」と、子どもの目線で尋ねてみましょう。答えの中に、判断の手がかりが見つかることがあります。決めるのは保護者ですが、気持ちを聞いてもらえた子は、決まったことを受け入れやすくなるでしょう。帰国を選ぶなら、理由も子どもに分かる言葉で伝えてください。

海外にいるうちから、帰国後も続けられる学びを始めておく

住む場所が変わっても学びを続ける。帰国前からオンラインの学び。帰国後も続ける場を確認。時差・授業時間を確かめる

どちらに決まってもよいように、帰国後も続けられる学びを、海外にいるうちから始めておく方法があります。オンラインで受けられる学びなら、住む場所が変わっても続けられるためです。

帰国の前後は、学校も住まいも友達も一度に変わります。その中で、一つでも変わらないものがあると、子どもの支えになるでしょう。同じ先生、同じクラスの仲間、同じ教材。それが英語の学びであれば、帰国後の英語の空白も防げます。続ける場合でも、将来の帰国への備えになります。時差や授業の時間帯が合うかどうかは、事前に確かめてください。

Nisaiの授業は完全オンラインのライブ形式で、公式サイトでも、インターネットがあれば世界中のどこからでも学べると案内しています。時間割は日本時間で組まれているため、海外から受講を始められるかどうかは、お住まいの地域との時差を含めて個別相談で確かめてください。

一人で抱えず、帰国子女の教育に詳しい専門家に相談する

相談で、帰国後の選択肢を具体的に。年齢・英語力・今の学びを伝える。帰国後の学び方を比べる。材料を集め、家族で決める

ここまで考えても迷うときは、一人で抱えず、専門家に相談しましょう。家族だけで話していると、同じところを行き来してしまいがちです。

帰国子女の教育に詳しい相談先なら、子どもの年齢や英語力、今の学校のカリキュラムを踏まえて、帰国後の学び方の選択肢を示してもらえます。選択肢が具体的になれば、続けるか帰国するかの判断もしやすくなるでしょう。オンラインで相談できる窓口であれば、海外からでも利用が可能です。相談したからといって、帰国を決める必要はありません。材料を集める場として使ってください。

Nisaiの個別相談(60分・無料)でも、お子さまの年齢や英語力、今の学校のカリキュラムをうかがい、帰国後の学び方を一緒に考えます。予約の方法は、まとめのあとで紹介します。

【まとめ】 円安での帰国は、子どもの学びを続ける道筋を決めてから判断する

【まとめ】 円安での帰国は、子どもの学びを続ける道筋を決めてから判断するのイメージ写真

円安で海外での生活が苦しくなったとき、帰国するかどうかは、費用だけでなく子どもの学びを続けられるかで判断しましょう。比べる基準は、費用の見通し、子どもの年齢と英語の読み書き、学びの継続性、日本語と学校生活への適応の4つです。

費用を見直して続ける道も、帰国して日本で学びを続ける道も、どちらが正しいということはありません。避けたいのは、決めないまま資金が尽き、準備なしに帰国することです。

判断の期限を決め、帰国した場合の学び方を先に調べておいてください。道筋が見えていれば、どちらを選んでも、子どもの学びは守れます。

帰国するか迷っているなら、まず帰国後の学び方を無料で相談してみませんか?

帰国するかどうかを決めるには、帰国した場合に子どもの学びをどう続けるかを知っておくことが助けになります。Nisaiの個別相談(60分・無料)では、お子さまの年齢や英語力、今の学校のカリキュラムをうかがい、日本の学校と両立できる学び方を一緒に考えます。相談したからといって、入学を決める必要はありません。

個別相談(60分・無料)を予約する

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出典

この記事で紹介した研究や制度は、次の資料に基づいています。

この記事で示した内容該当ページ
8歳以上で帰国し、海外で2年を超えて読み書きを身につけた子は、英語を母語とする子に近い話す力を保っていた(論文中で紹介された研究)友田(2007)p.148
5歳から8歳で帰国した子は、時間がたつほど英語の後退が目立った(論文中で紹介された海外の研究)友田(2007)pp.148-150
帰国した児童生徒については、国内の学校生活への適応を図るだけでなく、海外における学習・生活体験を尊重した教育を進める必要がある文部科学省「帰国・外国人児童生徒教育等に関する施策概要」
国は小学校と中学校の教科書を購入し、大使館などの在外公館に送付して、広く海外に在留する児童生徒に無償で給与している文部科学省「在外日本人子女等への教科書の無償給与」1)在外日本人子女への教科書の無償給与
国や地方公共団体が設置する学校の義務教育については、授業料を徴収しない教育基本法 第5条第4項
子どもが満6歳になった日の翌日以後の最初の学年の初めから、小学校に通わせる学校教育法 第17条

よくある質問(FAQ)

円安で海外の生活が苦しいとき、帰国すべきかはどう判断すればいいですか?

費用の見通し、子どもの年齢と英語の読み書き、学びの継続性、日本語と学校生活への適応の4つを並べて考えましょう。区切りの年までの費用を円で見積もり、今の為替の水準が続いても払えるかを確かめます。払えない見通しなら、余力のあるうちに帰国の準備を始めるのが安全です。

> ▶︎帰国の判断で比べる基準

海外のインターで続けてきた学びは、日本でも続けられますか?

帰国しても続けられます。方法は大きく分けて、国内のインターナショナルスクールに通う、日本の学校に通いながら英語の教室や塾で学ぶ、日本の学校に通いながらオンラインのインターナショナルスクールで学ぶ、の3つです。費用、通いやすさ、学びたい内容で比べ、帰国の前に決めておきましょう。

> ▶︎海外のインターで続けてきた学びは、帰国後も続けられる

帰国するなら、子どもが何年生のときがいいですか?

決まった正解はありませんが、目安は2つあります。今の学校の区切りまで通ってから帰国する方法と、日本の学年が始まる4月に合わせる方法です。英語の面では読み書きが育ってから、日本語の面では早いほうが有利になります。どちらを重く見るかを、家族で話し合って決めてください。

> ▶︎子どもの年齢に合わせて、帰国の時期を選ぶ

帰国すると、子どもの英語は落ちてしまいますか?

何もしなければ、少しずつ落ちていきます。ただ、研究では、8歳以上で帰国し、海外で2年を超えて読み書きを身につけた子は、英語を保ちやすかったと報告されています。帰国後も読む量と書く量を保ち、英語で話す場を一つ持っておけば、身につけた英語を残しやすくなるでしょう。

> ▶︎【基準2】 子どもの年齢と、英語の読み書きの定着

帰国が決まったら、学校の手続きは何から始めればいいですか?

帰国後に住む地域の教育委員会に、早めに問い合わせましょう。公立の小学校や中学校に入る場合の手続きと、必要な書類を教えてもらえます。今の学校には、在学や成績を示す書類を出してもらえるかを確かめておくと安心です。私立の学校やインターナショナルスクールを考える場合は、各校に直接確認してください。

> ▶︎日本語と学校生活への適応の準備

帰国後の税金や年金は、どこで確かめればいいですか?

帰国後に住む市区町村の窓口や年金事務所、税務署、税理士などの専門家に確かめてください。税金、年金、住民票など、お金や制度の手続きは、家庭の状況や帰国の時期によって扱いが変わります。この記事は子どもの教育に関わる内容にしぼっているため、帰国の前に余裕をもって相談しておきましょう。

> ▶︎【基準1】 費用の見通し

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