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  • バカロレア
  • 2022.12.27

国際バカロレア(IBプログラム)の総合的な費用はいくらかかるの?IBの難易度と国内認定校一覧も紹介

国際バカロレア・IBプログラムとは?

国際バカロレアはInternational Baccalaureate の省略でIBプログラム(通称IB)とも呼ばれています。本部がスイス・ジュネーブにある国際バカロレア機構が提供しており、小学生、中学生、高校生向けの国際的な教育プログラムです。

年齢に合わせた3つのプログラムが提供されています。高校卒業認定として2年間におよぶ国際バカロレア・ディプロマ(IB Diploma)を受けることができ、世界共通の大学入学資格及び成績証明を取得することができます。

IBカリキュラム 対象年齢 日本における学年 日本国内の認定校(令和2021年12月31日時点)
PYP (Primary Years Programme)  3歳ー12歳 幼稚園〜小5 ・認定校53校 ・候補校10校
MYP (Middle Years Programme)  11歳ー16歳 小5〜高1 ・認定校29校 ・候補校12校
DP (Diploma Programme)  16歳ー19歳 高2ー高3 ・認定校58校 ・候補校13校

2022年現在では世界159カ国と地域にある5400校ほどがIBの認定校としてIB教育を提供しています。2022年現在、日本国内の認定校はほとんどがインターナショナルスクールですが、一条校と呼ばれる学校教育法第1条に規定されている学校、つまりは日本政府が学校と認定している教育機関でもIB教育を実施しています。

国際バカロレアプログラムの詳細はこちら

学校の種類(インター、ボーディング、一条校)別 IBプログラムの費用を紹介!

先ほど説明した通り、IBプログラムは大まかに年齢別に3つのプログラム(PYP、MYP、DP)に分かれていて各プログラムは対象年齢・学年が異なるので費用も学校により大きく差が出ます。

各プログラムを認定校の種類別にわけて平均的な1年間かかる費用をご紹介します。

まず初めに、現在日本国内にある学校の種類を説明するにあたって重要な用語を説明いたします。

インターナショナルスクール(通称:インター)

日本ではインターナショナルスクールの定義が3通り

主に英語を第一言語語として学習し、英語で教育を行う学校のことを示します。日本ではインターナショナルスクールの定義が以下の3通りに分かれています。

  1. 英語を第一言語とする国が日本に住む自国人のために設立した学校で各国の公立学校のカリキュラムに準じた教育を行なっています。主にアメリカや英語を母語とする家庭及び駐在員等の子供を教育するのが目的で数は少ない。日本人向けの枠が限られている学校もあり入学条件として保護者・子供ともに高いレベルの英語力が必要な場合があります。(例:アメリカンスクール)
  1. 欧米の学校や大学によって作られ、日本人の子供を英語で教育するための学校なので卒業資格などは母国のカリキュラムを元に作成されています。(例:2022年8月 開校予定 Harrow International School Appi Japan)
  1. 日本人の子供を教育するための学校で日本の学校や団体によって設立された学校で和製インターとも呼ばれています。英語の教育を受けさせたい日本人の生徒が数多く在学していて、日本国内のインターでは一番数が多いです。

4月入学を行なっている学校もあれば、英国・アメリカ等の入学時期に合わせるため9月入学の学校もあります。また、いずれか3つの国際団体認定を受けていると国際的に認められている学校となります(ACSI、CIS, WASC)。卒業後、多くの学生は海外もしくは国内の国際教育を行なっている教育機関等に入学しています。

*参考記事:https://www.us-lighthouse.com/study/kikokushijo/international-school-in-japan.html 

ボーディングスクール(通称:ボーディング)

寮制学校のことを指し、日本を含める世界各国にボーディングスクールがあります。日本国内には一条校のボーディングスクールは幾つかあり、IBやアメリカ・英国等のカリキュラムを元に授業を行っている私立学校がほとんどです。生徒が全員寮で共同生活を行う全寮制の学校や、家から通学・週だけ寮生活を送るデイボーダーがあり、3歳前後から18歳まで幅広い学年を受け入れてるボーディングスクールもあります。少人数制でサポートが手厚い代わりに授業料が高い傾向にあります。

一条校

文科省が認定する学校(教育法第一条に規定)を一条校といいます。小学校〜大学、高等専門学校等を含む一般的に学校と称される物です。残念ながら国内にある教育機関を示しているため、海外の日本人学校等の在外教育施設は含まれていません。また、インター、予備校・塾、フリースクール等も含まれません。

IBの総合費用・評判

一般的にインターナショナルスクールの学費は高いというイメージがありますが、学校の種類(インター校、私立、国公立)によって異なります。各地域ごとのインターナショナルスクール(IB校を含む)については順次ブログで掲載をしております。詳しくは「学費及び評判の詳細」をご確認ください。

地域別インターの学費及評判の詳細:

ここでは学校の種類ごとの年間学費を比較しています。やはりインターナショナルスクールは国内の学校(一条校)と比べても費用が高い傾向にあるようです。

国内の学校種類 年間学費(目安) 備考
インター 150万〜300万円ほど *カリキュラムと卒業資格、補助金等は各自お調べください
一条校 無償〜250万円 *国公立の学校は年間学費を100万円以下の抑えることが可能。中には授業料無償のところもあるので要チェック
ボーディングスクール(国内) 200万〜 *2022年8月のハロウスクール開校を初め、日本国内でもIB教育を提供しているボーディングスクールが近年増加傾向にあります
Nisai Global School 112万円~※5科目を取った場合 Nisaiでは1科目から選択ができるため、国内の学校に通いながらでも受講ができます。

各地域ごとのインターナショナルスクールの詳細についても随時更新をしています。エリアページをご確認ください。

IBディプロマの難易度とメリット

IB卒業生の声を聞いてみると総合勉強時間として1日平均〇〇時間は勉強したということを聞きますが、個人によって異なったり、また学校によっても違ったりすること多いため一概には言えません。学校指定の教材の他にも追加の教材を汎用しながら勉強する方もいるようです。

*IBDPの点数を大学受験で使用する際、大学や専攻により特定の科目を履修し、最低〇〇点で各科目〇〇点以上などと、条件が決められていることが多いようです。詳しくは各大学の試験情報ページをご確認ください。

志望校別の平均IBDP点数+試験日に緊張や体調不良等による点数のズレを考慮しつつ日々の勉強時間を逆計算するというのも重要な対策の一つです。

IBディプロマ資格の難易度やメリットについてはこちらをご覧ください

バカロレア資格を取得して、海外進学。世界共通の国際バカロレア資格とバカロレアの厳しさ

まとめ

今回はIBバカロレアプログラムの説明と学費・認定校等についてまとめました。IBの学費に関しては、学校の種類によりますが国公立の一条校にてバカロレアコース・プログラムを設けているところもあるので費用を抑えることは十分可能です。最終的に大学進学で必要となるIBDPに関しては、点数・科目別の点数は大学ごとに異なる場合が多いので各大学の入試情報サイトにてご確認ください。

一条校:国内の国際バカロレアコース 一覧

PYP認定校(一条校)

学校名 都道府県
開智望小学校 茨城県
町田こばと幼稚園  東京都
聖ヨゼフ学園小学校 神奈川県
栗原学園やまた幼稚園 神奈川県
山梨学院幼稚園 山梨県
山梨学院小学校 山梨県
天周学園 若草幼稚園 長野県
サニーサイドインターナショナルスクール 岐阜県
エンゼル幼稚園 静岡県
静岡サレジオ幼稚園 静岡県
静岡サレジオ小学校 静岡県
同志社国際学院初等部 京都府
英数学館小・中・高等学校 広島県
香美市立大宮小学校 高知県

MYP認定校(一条校)

学校名都道府県
市立札幌開成中等教育学校北海道
仙台育英学園高等学校宮城県
秀光中学校  宮城県
さいたま市立大宮国際中等教育学校埼玉県
昌平中学校・高等学校埼玉県
開智日本橋学園中学・高等学校東京都
玉川学園中学部・高等部東京都
東京学芸大学附属国際中等教育学校 東京都
加藤学園暁秀中学校・高等学校静岡県
大阪教育大学附属池田中学校大阪府
育英西中学校・高等学校奈良県
朝日塾中等教育学校岡山県
広島県立広島叡智学園中学校・高等学校広島県
高知県立高知国際中学校・高等学校高知県

DP認定校(一条校・IBコース含む)

学校名都道府県
札幌日本大学高等学校北海道
市立札幌開成中等教育学校北海道
宮城県仙台二華中学校・高等学校宮城県
仙台育英学園高等学校宮城県
茗渓学園高等学校茨城県
昌平中学校・高等学校埼玉県
筑波大学附属坂戸高等学校埼玉県
開智日本橋学園中学・高等学校東京都
東京学芸大学附属国際中等教育学校東京都
武蔵野大学附属千代田高等学院東京都
神奈川県立横浜国際高等学校神奈川県
法政大学国際高等学校神奈川県
三浦学苑高等学校神奈川県
山梨学院高等学校山梨県
山梨県立甲府西高等学校山梨県
松本国際高等学校長野県
帝京大学可児高等学校岐阜県
東海学園高等学校愛知県
滋賀県立虎姫高等学校滋賀県
コリア国際学園大阪府
大阪女学院高等学校大阪府
大阪市立水都国際中学校・高等学校大阪府
AIE国際高等学校兵庫県
マリスト国際学校兵庫県
岡山理科大学附属高等学校岡山県
朝日塾中等教育学校岡山県
英数学館小・中・高等学校広島県
AICJ高等学校広島県
広島県立広島叡智学園中学校・高等学校広島県
高知県立高知国際中学校・高等学校高知県
リンデンホールスクール中高学部福岡県
福岡第一高等学校福岡県
沖縄尚学高等学校沖縄県

英国式カリキュラムが学べる完全オンラインインターナショナルスクールNisai

Nisai は完全オンラインのケンブリッジインターナショナルスクールです。

バカロレアと並ぶケンブリッジインターナショナルの卒業資格を取得することができます。最終資格のALeveは世界中の大学から承認を得ており、海外進学ができます。アメリカの方面では学部によっては一回生の段階でALevel資格を単位と換算してくれるところもあります。

インターナショナル教育を受けることで、将来の進学先や仕事の選択肢が一気に広がっていきます。海外大学は即戦力を求める傾向があるため、「何をしてきたか」が重要視されます。「何を知っているか」だけではなく「何を今までやってきたか」まで見られるのも特徴的です。大学に出す志望動機書(エッセイ)では、学校の多様性にどれだけ貢献ができるかなどが見られるようです。例えば、アメリカの大学の特徴としては自分の経験とどう一致しているかが問われます。点数だけ、卒業資格をもっているだけでが進むことができないのが海外大学のおもしろいところでもあると言えます。 

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